PR
カレンダー
カテゴリ

(朝日新聞 06年6月1日 夕刊)
昨年1年間に全国で自殺した人は32,552人で、前年より257人増、8年連続で3万人を超えたのだそうです。
動機別の最多は「健康問題」で前年比増228人の15,014人で続いて「経済・生活問題」で7,756人。「経済・生活問題」は経済成長率がマイナスに転じた98年に倍増し、以降は倒産や失業にからむ自殺が相次ぎ6千人超えを続けているのだそうです。 私は幸いにもこの2つのテーマで自殺を考えるほどの問題を抱えていません。
自殺を決意するまでの心の葛藤はいったいどのようなものなのでしょうか。私は今までに、何もかもほっぽり投げてどこかへ消えてしまいたいと考えたことは何度もありますが、自殺しようと考えたことはなかったと思います。何よりも目の前の難事よりも死ぬことの方が怖かったからだと思います。だから自分で自分を死なせることなど絶対に出来ないと思っています。
死ぬことが怖い、というのは誰にでも共通する心理だと思うのですが、それでも自分を殺すことができる心理になってしまうということは、それまでに本当に気が狂ってしまうほどの悶えや、もがきや、恐怖や、絶望や、そういった負の心理がグルグルと頭の中を渦巻いていたのでしょうね。
そしてこのまま生きているより、死んでしまった方がずっと楽になれるという考えに至るのでしょうね。
確かに生きるということは大変で難儀なことですが、一方で楽しいことやうれしいことも多く、「ああ、生きていてよかった」と感じる瞬間が何度も訪れているはずです(・・・よね?)。
死ぬと決めるまでに、誰かそばに居てくれなかったのでしょうか。居てくれてもそれに気が付いていなかったのかもしれませんね。何も解決の助力が出来なくても、誰かがそばにいつも居てくれる(物理的にも、心理的にも)というだけで、かなり心の負担が軽くなるのではないかなあと思うのです。そうしたら、自殺という選択もなかったのではないかなあ、と思ってしまいます。
でも本当のところは、その境遇や立場になってみないと分からないことではあるのですが・・・。 今日はちょっと重くなってしまいました。 (迅)
東日本大地震 家族のその後 2011/03/13
宮城沖の大地震 2011/03/11