セレンディピティな毎日

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2009.07.01
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カテゴリ: 覇王別姫
チャン・フォンイー様萌えの私にとって
覇王別姫って小楼の髪型はアレだけど、映画自体はすっごく議論したくなる映画。
私の深読みにおつきあいください。

覇王別姫のあらすじ紹介とかには、
「弾劾の場面では人間の弱さ、裏切りをみた」ってあります。

確かにそうなんだけど、あの場面こそ、
小楼と蝶衣が初めて『お互いに、万人の前で』⇒これ重要。
愛を告白しあった唯一の場面
だったと私は思ってるんです。

まず、前提として 「小楼は劇場型の人間」 であると思うのです。

たしかに小楼は激情型。瞬間湯沸かし器。と同時に「劇場型」なのです。
つまり、 のせられると他人の期待どおりの行動をとってしまう(演じてしまう)
習性があると思うのです。

菊仙との結婚の場面もそう。
「この場ですわ結婚か!」というみんなの期待を裏切れなかった。
小楼のこの性格を見抜いて「中に入れよ」という小楼の誘いを断り
「ここでいい」と婚約の話を始めた菊仙は本当にお利口さんです。

弾劾のときも結局は、罵声が歓声に聞こえるようになっちゃったんだろうな。
調子にのって、べらべら、べらべら。最後の方はもう舞台の台詞と同じ。
(ああいう場面では人間はそうなっちゃう可能性がある
弱い存在なんだよという象徴であるとも思います)

最初は蝶衣をかばっていたけど、

お前はあいつと・・・あいつと・・・」って言葉で、いろんなものがこみ上げてた。
劇場型の自分にスイッチ入れるしかなかっただろうな。

これ、どうしようもない嫉妬です。
映画の中で初めて見せた「小楼」の嫉妬。

自分ではわかってないとも思うけど。

そう思って観ていたので、私は小楼に対して「裏切り者め!」っていうより、
「この場面でやっと吐露できたか!」 って思ったんだな~。


「裏切られた!」って思って、「私も言ってやる~」ってことだったんだろうけど、
言ってることはずべて「愛の告白」じゃんって。

(日本語訳をみてるから作者のほんと~の意図はつかめてないと思うけど)

菊仙が自殺しちゃったのは、小楼が自分のことを「全然愛してない!」って
言うのを聞いちゃったからということだけど。
それまでの菊仙の聡明さ、気丈さを考えると、
「自分の立場を一番に考えて。あんな女愛してないって言っちゃえばいいのよ」って
言ってのける感じがしたんだけど。

私が菊仙だったら「愛してない」と言われたからより
「やっぱり蝶衣にはかなわなかったんだ」
「ふたりの間にはどうやっても入れない」って部分でショックを受ける。
もう、立ち直れない。

一方、最後に蝶衣が自殺する場面。
これは非常によくわかった。
ふたりの全盛期。蝶衣は小楼に言っています。
「1日だって1分1秒だって離れていたくない」みたいなこと。

10何年ぶりの再会。
お互い年をとっているけど京劇の化粧では、きっと昔のあの日のまま。
ふたりが一番密接だったとき、蝶衣がいつも間違えていた台詞を口にする小楼。

ああ、この瞬間に永遠を刻みたいって、思ったんだろうな~。

こんな長文でも言葉足らずで、どれだけ伝わるかわからないけど、
もっと時間かけて練りたいけど・・・。
とにもかくにも覇王別姫は、観る人にいろいろな解釈を想起させる、
素晴らしい映画だと観るたび思います。





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Last updated  2009.07.01 20:47:37
コメント(9) | コメントを書く


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恐るべし張豊毅さま  
のこ さん
この映画評を読んで、「覇王別姫」また見てみたくなりました。ここまでの解釈するには、相当回数見てますね~ころんちゃん。
私は、単細胞な小楼が、大人な二人に愛され、守られ、翻弄されるという、これまたごく単純な解釈をしておりました。

「小楼は劇場型の人間」という前提はその通りだと思います。単純で素直だからこそ、師匠の教えを骨の髄までたたきこまれて、素顔までそうなってしまったというような。
張豊毅さま、地でやっているようにサラリと演じて、この頃からその才能の片鱗を開花させていたのですね。
大輪の花2つの傍らで、おんなじようにギラギラ演技してたのじゃ、つまんないもんね。
目から鱗の解釈、ころんちゃん、さすがだよ!!!

☆もし見てたら、私の好きな「ラスト・コーション」(張豊毅さまは出ておらず、トニー・レオンちゃんが主演です)の感想も聞いてみたいです。
(2009.07.02 09:03:44)

こりゃあ深いのうっ  
せっちゃん さん
ころんちゃま。深いです。深くて浮き上がるのに一苦労です。
私も、覇王別姫は一度通して観ただけで、あとはお気に入りシーンをチラ見している状態。再度じっくり鑑賞したいと思いました。
私の、小楼という人物に対する印象は・・

と、その前に。足首チラ見せの画像アップに感謝しつつ、再度そのシーンを鑑賞して気づいたのですが。
足首、一回隠したけど、またニョっと出ちゃってますね。で私は自己分析しました。足首が出たことにヨロめいたのではなく、”足首を隠す行為”にヨロめいたのだと。
男子たるもの、足首がニョッと出るくらいで何も隠さなくたっていーじゃん、なんで慌てた感じで隠すのよ?て意外性で、印象に残っていたのだと。
”意外性”。ヨロめきを誘発させる、強力な武器でございます。油断なりませんぞよ。

んで、小楼君のキャラについて、私の感ずるところを語らせて下さいまし。「劇場型」という言葉、とても的確だなと思いました。注目を浴びるのが好きな自己演出の上手な彼。目立ちたがり精神もあって、窮地に陥った時に硬いモノを頭でカチ割る行為で、観衆から喝采を受けあるいは周囲の人間を威嚇することで、窮地を脱してきた彼。
大勢の人間の注目を浴びることで、自己の存在を確立してきた人のように思います。だから人に見られることなくコツコツやる仕事には身が入らないのですね~
喝采を受けていないと、自分の価値を認められず不安になってしまうのではないかと。
(2009.07.02 13:01:17)

長々とすみません、続きデス  
せっちゃん さん
でも小楼に限らず、幼少期に養成所に預けられ親や親に代わる存在から絶対的な愛を受けずに成長してきた彼らは、多かれ少なかれ、周囲の人間から何らかを求められること、期待されていることでやっと、自己の価値を認められるのだと思います。
小楼は観衆からの注目に、蝶衣は小楼からの友情(愛情)と信頼にすがって。だから京劇が演じられない時の小楼は冴えない顔でイラついているし、蝶衣は小楼からの愛と信頼を得られないと感じ絶望した時、阿片に溺れてしまったのではないかと。

ふぅ~、キャラの感想だけでも語れますね。深い、深いです「覇王別姫」。 (2009.07.02 13:02:12)

Re:恐るべし張豊毅さま(07/01)  
ころん8436  さん
のこちゃま☆
いや~、私通して観たのは2度ほどで、
あとは流しっぱなしでフォンイー様のとこだけガン見って感じなので、かなり穴あき状態。

昨日、自宅で糾弾のシーンを見直しましたが、
「あちゃ~」というくらい、解釈をかえないと!という部分も多く。でもこれは追って。

それに、のこさんやせっちゃんの意見をきいたら、
「うん、うん」とヒザを打つことばかりで。
ほんとこの映画は見ればみるほど、掘れば掘るほど深いです!!のこさんの意見もまたいろいろ聞かせてねん☆

>☆もし見てたら、私の好きな「ラスト・コーション」(張豊毅さまは出ておらず、トニー・レオンちゃんが主演です)の感想も聞いてみたいです。

ラストコーションは映画館で見ましたよ~。
いま思いだすのは、終盤、宝石店で襲撃されたときのトニーの横っ飛び!あれはびっくりでした。

しかし、ラストコーションの感想は、
こっそりメールでやりとりせねば!というほど濃厚なものになるかも。見直しも必要ですな。これも追々ね☆☆☆ (2009.07.02 17:36:29)

Re:こりゃあ深いのうっ(07/01)  
ころん8436  さん
せっちゅわん☆(のこちゃま、これも読んで~☆)

ほんま、ほんま深いんですわ。
で、私も記憶の断片を繋いで昨日一気に書いちゃったので、のこさんへのお返事にも書いたのですが、
「あちゃー」って解釈がいっぱいでお恥かしい。
これからも、深く掘り下げていきたいわん。

で、せっちゃん
>”足首を隠す行為”にヨロめいたのだと。
こりゃまた!通なところを!!
そうなのよ。私も見直したら、何度か直しておるのよね。だから余計に目がいく。ん?やっぱ計算?

で、せっちゃんが書いてた
>幼少期に養成所に預けられ親や親に代わる存在から絶対的な愛を受けずに成長してきた彼らは、多かれ少なかれ、周囲の人間から何らかを求められること、期待されていることでやっと、自己の価値を認められるのだと思います。

のこさんが書いてた
>「小楼は劇場型の人間」という前提はその通りだと思います。単純で素直だからこそ、師匠の教えを骨の髄までたたきこまれて、素顔までそうなってしまったというような。

ほんまその通り!いや、ほんまに!
覇王別姫ってキャラクター設定がすごくしっかりしていて、幼少期からの伏線もすごく丁寧だと思う。

ちょっとみんなでゼミの研究発表したいくらいだわ~。(ってどこのゼミよ?)
いい発表できると思うよね~。
とにもかくにも、おふたりからのコメに知的好奇心を呼び覚まされ、萌え死にしそうな私なのでした☆


(2009.07.02 17:48:06)

Re:覇王別姫~深読み~(07/01)  
らぶ成龍♪ さん
「覇王別姫」は私、まだじっくり見たことないんです~。ああ、まだまだひよっ子でゴメンナサイ(T_T)でも、ころんさんのこの素晴らしい分析を読んで、今度ちゃんと最初から最後までしっかり見てみよう、と思いました。

ところで、アンディのインタビューが聴きたくて親に買わせて北京に送ってもらった「聴く中国語2006年10月号」に、な、な、なんと!張豊毅さんの声が収録されていましたー。びっくりしちゃいましたー。しかもそれが「覇王別姫」のときのものなんです☆私と豊毅さんは3年前から繋がりがあったんです!運命です!きっと赤い糸も…(妄想癖炸裂!) (2009.07.02 17:53:05)

Re[1]:覇王別姫~深読み~(07/01)  
ころん8436  さん
らぶちゅわん☆
覇王別姫、ぜひ、じっくり見てほしいわ~。
中国語のわかるらぶちゃんなら、もっと深く観られるはずだわん。

>「聴く中国語2006年10月号」に、な、な、なんと!張豊毅さんの声が収録されていましたー。

すばらしい!それは!どんな台詞なのかちらん。
素敵な台詞があったら、ぜひ教えてくり。

>私と豊毅さんは3年前から繋がりがあったんです!運命です!きっと赤い糸も…(妄想癖炸裂!)

きゃああ!そうだったのね☆
うらやまし杉よ、らぶちゅわわん。
赤い糸も繋がってたら、絶対私にもつなげてね~。
(どこまでも他力本願なわたしよ。へへへ) (2009.07.03 12:46:44)

お教えしましょう~  
らぶ成龍♪ さん
>すばらしい!それは!どんな台詞なのかちらん。

「菊仙、お前の気が利かないせいだぞ。今日が何の日か、なぜ皆さんに言ってないんだ?今日は俺とお前の婚約の日じゃないか」「皆さんがた、今日は俺のめでたい日だ。皆さんがたに敬意を表して酔いざましの芸を!ご喝采!」

ってセリフです(#^.^#)小楼が菊仙を助ける場面のセリフですね♪うつらうつらしながら聴いてたんですけど、豊毅さんの声が耳に届いた途端はね起きました。素晴らしいお声です。惚れ惚れします(#^.^#) (2009.07.05 14:25:24)

Re:お教えしましょう~(07/01)  
ころん8436  さん
らぶたん!
きゃいん☆わかりますとも、その場面。

台詞の前に
「も~菊仙~悪い子だね~」って顔するのよ。
それがね~また、いいの☆
観てね☆ (2009.07.06 13:47:34)

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