琴子のあじさいの部屋

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同居生活の転機


mizuajisai
平成15年10月5日の夜
私の生活は一変しました。

その夜 自転車でタバコを買いに出た姑が転倒
大腿部骨折で 1ヶ月入院したのです。

生活はいっきに変わりました
姑がいなくなったのです。

入院生活ですから
病院にも通わなくてはいけません。

仕事関係も引き継ぎます。
家の中も もちろんです。

まさに、
私が求めていた展開!

だって、
何のいさかいも無く
すべての事が姑から私に手渡されたのです。

今までのんびり過ごした時間はウソのように消えました。
その代わりに
与えられた仕事の数々。

結婚したときに感じていた
「10年後には・・・」
少し遅れたけど・・・
そう11年目に、その時期はやってきました。

私は困っちゃったかしら・・!?
いいえ、全然困りませんでした。

11年の間
ずっとそばで見てきたんですもの・・・。
当たり前のように・・・こなせましたよ。

たしかに、
急に仕事量が増えた点では困りましたが。
それも時間の問題。
要領さえ飲み込めればOKです。

でも、急に私のやり方に変えるのは姑に申し訳ないので
姑の意見を仰ぎながら、実行していきました。

いまでも、試行錯誤ですけどね。

姑は すばらしい態度で私へ仕事を手渡しました。
潔く 一線から身を引いたのです。
体が思うように動かなくなったのは確かですが
気丈な彼女が そのような決断を下したのは尊敬できます。

今の仕事は彼女が育て上げたようなものなのですから。

細かな点での意見の相違は多々ありますが
大筋として見事な流れです。

同居は
ちょっとやそっとの時間で結果は計れません。
それこそ10年を一単位として考えてもいいと思います。

自分の子供も育ち
一つの家族が成長して
実が落ちるように、
親から認められ自立できるのではないでしょうか。

確かに忍耐努力は欠かせないアイテムです。
でも、必ずかけがえの無い宝物をもたらせてくれます。
きっと・・・

私もそう信じて
これからも同居を続けたいと思います。




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