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2010.04.28
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カテゴリ: ドラマ
NHKのドラマ、「八日目の蝉」にハマってます。
っていうか、NHKってさすがだなー。ドラマの作りがちゃんとしているよね。
外れがないというか。内容を重視出来るって利点を最大に生かしているっていうか。

さて、このドラマは6回連続で、昨日で5回目が終了。

あらすじ

不倫相手の子どもを身ごもり、結婚を信じていたが、結婚と引き替えに堕ろすことを迫られ堕胎。しかし、実は不倫相手の妻も妊娠をしており、男は彼女と結婚する気などなかった。
堕胎により妊娠すらできない体になってしまい、さらに妻から「がらんどう」と罵られる。
自暴自棄になった主人公は不倫相手の子どもを殺す事を決意するが、
抱き上げた瞬間、その微笑みに救われた気持だった名前。


って感じ?

あらすじだけ書くとかなりエグイドラマ。
元ネタは「日野OL不倫放火殺人事件」らしい。
この事件はもっとエグイ・・・。

それにおそらく福田和子的な要素もプラスして出来上がっている物語。

これのどこが面白いの?って思うかもしれないけど、とても良いのだ!
犯人の主人公だけの視点だけで描かれているなら、それは確かにうーん・・・かも。
でも、ちゃんと誘拐された「薫」の視点からも描かれているし、
彼女があまり幸せではないのが、またリアリティなような感じがする。

主人公を檀れいちゃんが演じていて、檀ちゃんが主演だからという理由だけで見たドラマだけど、
それよりも何よりも内容に引き込まれてしまった。


だけど、同時に「娘」を深く愛する母親でもあって。
それは、彼女が求める自分勝手な幸せだけれど、紛れもなくその愛情は真実。
被害者でもあり加害者でもある彼女をいつのまにか応援したくなってしまう不思議な作品です。
本当の被害者は薫だけなんだけどね。

同時に薫は、その瞬間は幸せでも、結局普通の子どもが得られる幸せは得られず、

その後は「犯罪被害者」という側面で育つことになり、心の奥底にある母親と、本当の母親と、
そしておそらく元の原因を作ったであろう父親に対して複雑すぎる思いを抱いている。
薫も結局不倫をし、子どもを身ごもるわけだけど、父親に
「私、子どもが出来た。相手はね、お父さんと同じ。父親になってくれない人だよ」
と冷たい目で言い放ったのは、怖かった~というか、復讐なのか、自暴自棄なのかわからなかった。


逃走劇が繰り広げられるので、ややロードムービ的要素もあり。
最後の小豆島は美しかった。

警察の足音が聞こえるなか、薫に「ここに居たい」と強く言われ最後の逃走を諦めたこと、
島で自分を本当に愛してくれた男性に「あんたが、どんなことをしたのかは解らないけれど、俺は決してあんたを裁かんよ」と言われた事、
一生懸命、誠実に(犯罪者だけど)生きようとする彼女を応援して、逃がそうとまでする周囲。

最後捕まった時に「もう少しだけ待って!お願い!!」と何度も叫んでいたことや、
「何度別れを繰り返したら・・・私は許されるのか。あなたの母親になれるのか」
というモノローグ。
許されるわけがないことを解っているからこその言葉で、胸が潰れそうでした。


来週は、最終回。
大人になった薫が、「空白の5年間」はなんだったのか、
記憶の奥にある「母」が最後に言った言葉は?
一人生き残り、八日目の蝉になってしまったことの意味を探り小豆島へ・・・。

原作には本当の親元に戻った薫と、実母の複雑な感情とか、
辛い家庭環境とかも描かれているらしいが、ドラマはどうだろう?
是非入れて欲しいとは思うなー。
だいたい実母にしてみればまさに「チェンジリング」状態だよね。

「あなたの娘です」って戻ってきた子は名前も変えられて、
東京の子のはずなのに小豆島の言葉を話し、都会暮らしには慣れていない。
「本当に私の子だろうか?」という思いが絶対にあるわけで、上手くいくわけない。
しかも、その子が「ママ」と呼んで慕うのは自分が一番嫌いで憎み倒した女なわけで。
そこを描いてこその本質なような気もするけれど、どうだろう。



子どもがいるお母様方はどうやっても乗れない話しらしい。
それは当たり前だと思うし、理解できるけど、私には「母の愛情」という点では同じではないかなぁ?と思うんだよね。



抱き上げた貴女をベッドに戻さなかった私を。

貴女を抱きしめながら、私は貴女に抱かれていた。

この世界の恐いこと、辛いこと、寂しいこと、悲しいこと。
その全てに耐えられると思った。

この世界の恐いこと、辛いこと、寂しいこと、悲しいことから、
私が貴女を守ってあげる。



第一話でこのモノローグを聞いた瞬間から、もうこの愛情が痛くて悲しくて、悲しくて、
どうしようもないぐらい感情移入していたので、
今回の別れは本当に辛かった。
ずっとみんなわかってた。だからこそ、その一瞬一瞬を大切にしていた親子で。
だからこそ、「もう少しだけ待って!!」とみんなが叫びたかったの。

小豆島で働いてた素麺屋の女将さんの言葉が今思えばずしんときます。
「このぐらいの頃が一番可愛いんだよね~。」
それを知らない本当の両親は?
それを手に入れる代わりに、その後はずっと恨まれるかもしれない「母」は?
その時期を「普通」に過ごせなかった、薫は・・・?

あーもう、一話ずつ感想書けば良かった(笑)。
ごちゃごちゃしてきたー。





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Last updated  2010.04.28 14:51:38
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