我流乱舞!

我流乱舞!

非情な日常・能力者・2


俺の変な噂が噂を呼んでそれまた噂を呼ぶ
俺の耳にも(単車を蟹挟みで転倒させた。)という噂が流れてきた
どういうことだろうか?柔道の技で数百キロある単車を転倒させられる人間が居たら、見て見たいものである。
それに蟹挟みってなんだよ・・・。どこに引っ掛けるつもりだよ!
タイヤか?タイヤなのか!?それじゃぁ脚ギロチンされて終わりじゃないか

「だりぃ・・・」

劉也は保健室に向かった。
保健室には保健の先生がいた・・・。なんだかなぁ

「先生~、五月病です。寝ます。」

「今は10月だぞ・・・。」

「じゃぁ10月病でいいです。寝ます。」

「はぁ~・・・先生の面目が・・・。」


保健室のベットにもあの少女の影があった。

(やはり来たな矢崎劉也!この手の学生はサボる!ふふふ・・・私と同じ学校だったのが運の付きね・・・作戦Bで・・・。)

作戦Bとは、予め下着姿でベットにもぐりこみ、標的がベットに入ったら『来て』的な事を言って動揺した標的のミゾオチに右ストレートを決めるという画期的かつ本当に来たら大変な事(性的な意味で)になる作戦である。

それに気づかずベットに接近する劉也。

「じゃぁ~次の授業体育なんで、次の授業終わったら起してね。せんせ」

「うぅ・・・面目が・・・。」

劉也はベットの掛け布団に手をかけた。

(うぅ・・・流石にこの格好はかなり恥かしい・・・。緊張する・・・。)

バサッ!

劉也と少女は目が合った

「・・・・・。」

「・・・・来―」

バサッ!
掛け布団を元に戻し
劉也はベットから後ずさった。

「先生、痴女が居ます。警察を呼んでください。」

「何ぃ!?」

(しまった!そう言う人間か!!!)

「論より証拠です、ここに・・・あれ?」

布団を捲ると誰も居なかった。
少女は身の危険を感じて何らかの手段を使って逃走したのだ。

「すいません、どうやら見間違えのようです。」

「はは・・・。見間違えでよかった・・・。」

少女は保健室の窓の外に出て、制服に着替えていた。
(少し破廉恥過ぎたというかなんていうか、コレなんてエロゲ?的な展開は矢崎劉也には効かないのか・・・。ならば・・・!!)







「矢崎君、起きて授業は終わったみたいだから、戻りなさい。」

保健の先生が劉也を起した。
因みに保健の先生。御人好しなのか、気の弱い人なのかいまいち微妙な先生なのである。その為生徒からカモにされて、ストレスで胃潰瘍になり保健室のベットに自分がお世話になることもシバシバあるとか。

「んん・・・あぁ・・・おはよ~」

「おはようじゃない。早く次の授業に向かいなさい」

「へーい・・・。」

寝ぼけている劉也に対して若干強気に発言して優越感に浸る可愛そうな保健の先生。今年で28歳。二歳の子供を持つが妻は居ない。最近円形脱毛症が発覚したとか、しないとか。

劉也は廊下を歩きながら考えていた。

「またサボるか・・・。出席だけでも取っておくか・・・?」

数秒考えたが、すぐに結論は出た。

「よし、サボる。」

玄関を出て、裏庭を適当にフラフラしながら、何処か人の目が付かない場所を探していた。
煙草が吸いたくなったもので・・・。

ふと、使われなくなったトイレの裏が目に入った。
近づいてみると、丁度良く影が刺していて、最高のDQNスポットであると確信した。

煙草を咥え、ライターで火をつけて、一服開始。

「ふぅ~・・・。なんか・・・落ち着く・・・。」

壁に寄りかかりながら、携帯をいじって、使われなくなったトイレの裏のヒンヤリとした空気を楽しむ。
まもなくして頭上から急な殺気を感じた。

「うりゃあああ!!」

保健室で見た少女が襲い掛かってきた。空から。それも木刀を持って。
恐らくトイレの屋根の上から飛び降りて・・・。
真上から一直線に振り落とされた木刀は劉也の肩を掠めて地面に叩き付けられた。
乾いた音が響き渡る。

「・・・やったな?一応正当防衛だよな・・・」

劉也は少女を睨んだ。

「ふ、ふん・・・。アナタを倒したら私の名が売れるわ・・・。恨みは・・・無い・・・。や、在るけれど黙って倒れろぉ!!!矢崎劉也ぁ!!」

少女を木刀を構え、横に薙ぎ払うように叩きこむ。
劉也はそれを避けようとしないで、脇腹で木刀を受け止めた。
ゴスッと鈍い音がした。

「ぐっ・・・」

「やった!」


脇腹に直撃した事で動きが止まった木刀を掴み、グンッと引っ張る
少女は得物を取られては不利になる。と考えたのか両手で木刀の柄を掴み抵抗した。が、男と女の力の差、少女は力負けし劉也に引っ張られた。

両手で木刀の柄を掴んでいたが故にがら空きになった腹部を劉也は見のがさなかった。
一発でダウンするように。と更に力強く木刀を引っ張り、少女がバランスを崩したところ、腹部に、肘打ちを叩きこんだ。

「かはっ!!」

少女は腹を抱え、下を向き、腰を落とした。

「所詮、この程度・・・。」

劉也はトドメと言わぬばかりに、下を向いた少女を抱え込んだ。

「必殺~!!ジャーマンスープレックス!!日本語では原爆投げぇぇ!!」

「うわあああ!!」

ゴスン!!

見事に、や、本当に見事に決まった。

「さーて、お遊びは終いだ。どうして俺を狙うんだ?」

強打されて、むせている少女に問質せようとした。

「ケホッ・・・ケホッ・・・。別に・・・只、武に勝ったお前を倒したら、私がヘッドになれるかなって・・・」

アホかコイツ。いや、アホだコイツ。
典型的な単細胞だ。

「バーカ。あの勝負は無効だ!無効!!武が事故ったのは知ってるだろ!?」

「・・・えっ!?」

バカだコイツ。他人の情報や噂を鵜呑みにして行動する単細胞バカだ。
俺の名前知っててそんな大きな事故の情報は知らないのか。

「バーカ。ちったぁ学習しろ!」

「ガーン・・・ガーン・・・」

ショックを受けている少女をチラリと見て、煙草を吹かした。

「お前、名前何だ?」

「さ、坂本 梓・・・。」

「梓か、悪かったな。ちぃと力入っちまって、ま・・・徹夜でイライラしてたしな・・・。」

「今更何言ってんの?バァーカ」

・・・・。あの時俺は後悔した。
どうして本気で殴らなかったのだろうと。
こいつの性格は・・・ 最 悪 だ !!

「か弱い女性に手を出すなんて、アンタどれだけ・・・」

「や、手を出すっつーか、お前結構強そうだったからな・・・。あの太刀筋・・・剣道か何かやってんのか?」

「え!?・・・・あはは~分かるぅ~?」

豚も煽てりゃ木に登る。
単純で結構利用されそうな性質だな、こいつ。

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