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フジテレビ開局60周年特別企画「大奥 最終章」を録画で昨日見た。なかなか、良い出来であった。ラストに”この作品はフィクションです”といったような但し書きが画面右下に映し出されたけれど、史実を基に創作されていることはわかっているのでわざわざ書かなくても、と思ったけれど、最近公開される映画作品も実話であることとフィクションであったり、インスパイアされた作品であると但し書きされている。今は、そういう時代なのかも。この作品、主役は木村文乃か。おてもやんのようなまるい顔立ちはとても大奥の女人の巣窟は似合いそうもない。はたして、大奥が似合わない紀州の田舎者らしく、庶民感覚が存分に感じられた。かたや敵(かたき)となる第6代将軍正室の天英院を演じた鈴木保奈美は品格あふれ公家出身の気品が感じられる配役であった。思えば、天下一の売れっ子女優となりテレビ業界がひれ伏した経験を持つ鈴木保奈美が品格ある役柄を演じることに異論はあるまい。私生活で紆余曲折があり、再婚してからは引退休憩のような状態であったけれど子育てが一段落して復帰をはたしNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で、美女であるお市の方を演じて気高く素晴らしく、月9の「SUITS/スーツ」での法律事務所代表の役どころも気品と気迫とスタイリッシュな着こなしは見事であった。同様に今作でも公家出身の高貴なお方を演じて、良かったと思う。木村の丸顔に対し、細面の鈴木は対比としても絶妙である。また、天英院のライバルである、月光院演じる小池栄子も猫のように鋭い眼光ながら丸顔であることを思えば、絵面(えずら)で役どころを描き分けているといえるかもしれない。高瀬を演じた南野陽子の眉をつぶした面相も良かった。惜しむらくは竹姫を演じた浜辺美波の美しさである。このドラマを見る前にネットでその美しさが評判になっていて期待しすぎたのか、彼女の美しさはただ若いだけの美しさで息を飲むほどものを私は感じなかった。また、彼女の琴の演奏は音と指が合ってなかったような感じがした。多喜を演じた岸井ゆきのも惜しい。器量良しでないところはよいけれど湯殿で吉宗が誤って(?)手を出して孕ませてしまうならば、妖艶さやえも言われぬ魅力がほしかった。ただ素足を見せただけでは物足りない。その後の悪事を行えなかった心情を演じるには適役ではあったけれど。松坂慶子は素晴らしい。朝ドラ「まんぷく」を見ていて、つくづく芸達者になって好き勝手に演じている奮闘ぶりには敬服していたが、同様の活躍をこの作品でも見せてくれる。太河ドラマ「篤姫」あたりからの変化であろうか。主役・木村文乃は可もなし不可もなしの演技と展開であった。しかし、クライマックスに芝居のしどころはあった。天英院(鈴木保奈美)の悪事は不首尾となり、毒薬で命を絶たんとする刹那、お久免の方(木村文乃)は毒薬をもぎ取り、諭す。その語りが見事であった。見ている者の心を打つものであった。そして、この時の演出も秀逸であった。前面に鈴木、後方に木村。焦点は木村にあり、鈴木はぼやけている。木村の諭すセリフが続く中、焦点は鈴木に移り、木村はぼやける。演出が意図した技である。芝居は仕掛ける、セリフをいう人に注目しがちであるが、受けの芝居をとらえるということは演出の意図するところであり。パンして(カメラが移動して)受け芝居をしている人物だけを映すということはあったりするけれど、前後ツーショットで焦点をずらすという演出は今まで見た記憶がない。この演出の妙技に舌を巻いた。なかなか、いいドラマだった。
2019.03.30
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この作品、作るべく意味があるのか。2006年に作られて2027年の近未来のことを描いている、20年後の世界であるが、今となってはもう8年後。8年後にこのような世界が訪れようとはとうてい思えない。しかし、まあ時代性というかいまどき、その刹那の作品として、肯定して見ようと思う。さて、人間が生殖を果たさなくなった世界。世界一若い子供が殺害されたニュース。爆発。拉致。見ていることが辛くなるような展開にどのような心持にて見ればよいのかとまどう。そして、物語が進むにつれて真相みたいなものがわかりはじめたところ、ドンパチにて、えも言われぬ不思議体験。荘厳なひと時をむかえる。クライマックス、エンディング。私は、何を見たのだろうか。奇妙奇天烈な話にクライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケインというスターが出演し、特にマイケル・ケインは秀逸だったなぁ。2008年/イギリス・アメリカ/109分/監督:アルフォンソ・キュアロン 出演:クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォー、クレア・ホープ・アシティ、チャーリー・ハナム、ダニー・ヒューストン、ピーター・ミュラン原題:Children of Men お薦め度 「トゥモロー・ワールド」★★★(60%)
2019.03.27
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ダメだ。やっぱり好きじゃない。暴力的な作品は見ないことにしているのに、役所広司が日本アカデミー最優秀主演男優賞をとったものだから、どんなものかと興味がわいて見た。見たけれど、見るんじゃなかった。豚の糞を無理くそ食べさせる映画なんて、気分悪いし、やくざとずぶずぶの刑事なんて見たくもない。暴力的な作品を見るのが嫌でこの手の作品は避けてきた。役所広司が最優秀主演男優賞を獲ったのは、なぜか?獲ってもいいが、彼の演技はいいのかもしれないが、作品は納得できるものではなかった。それほど、この作品についてはいい気がしない。暴力的な作品が嫌ではあるが、まったく見ないわけでもなく、ともすれば絶大熱烈なファンになったりすることもある。思い返すと高倉健の「昭和残侠伝」や「日本侠客伝」は好きだった。ぞっこんだった。思うに、やくざな稼業に身を落としているけれど、すじを通すという点において一点の曇りもなく、品格のあるものであったからだと思う。この「孤狼の血」という作品は、根底にかたぎの衆を守るというものがあるのだけれど、そうとわかるのは後半、終盤であり、描かれているのはどすぐろい正義が何かがわからないものなので、共感の仕様がない。まるで刑事がマフィアに潜入捜査に入っている作品のようにおどろおどろしい世界が展開する。そのようなあこぎなものは見たくないのである。終盤に見せる女との落ちもさもありなんではあるけれど、見せる必要があったのだろうか。2018年/日本/126分/R15+監督:白石和彌出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、中村獅童、矢島健一、田口トモロヲ、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介、竹野内豊、阿部純子、嶋田久作、伊吹吾郎、中山峻、九十九一、岩永ジョーイ、MEGUMI、井上肇、滝川英次、さいねい龍二、沖原一生、黒石高大、町田マリー、勝矢、野中隆光、中村倫也、田中偉登、ウダタカキお薦め度 「孤狼の血」★★★☆(70%)
2019.03.26
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見たかった作品である。見どころ、見ごたえのある作品で、チューリップの球根の加熱する取引に絡んで、秘めたる恋・情念も燃え盛る。夫の愛に気づいた時に不可思議な行動を妻は取ってしまうが、やむを得ないことなのかもしれない。酒のみの友達のせいで不甲斐ない結末をむかえるが、エンディングの妙も楽しめる。若き二人がかわいいのも好感が持てた。2017年/アメリカ・イギリス/105分/監督:ジャスティン・チャドウィック出演:アリシア・ビカンダー、ディン・デハーン、ジュディ・デンチ、クリストフ・ワルツ、ジャック・オコンネル原題:Tulip Feverお薦め度 「チューリップ・フィーバー」★★★★(80%)
2019.03.26
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「存在の耐えられない軽さ」という作品の存在は知っていた。しかし、作品名以外何も知らなかった。それゆえ、見始めてダニエル・デイ・ルイスが登場したことには驚いたし、ジュリエット・ビノシュが出てきたことにも驚いた。この二人が主演だ。演技巧者の二人が若かりし頃共演していたなんて知らなかったし、ビノシュはこの作品があったから世に出たのだろうか。フランス人でありながら、この時すでに英語を駆使している。「ダメージ」では強烈な印象を残したが、私が彼女をジュリエット・ビノシュという名だと認識したのは「トリコロール 青の愛」であった。その後も、「イングリッシュ・ペイシェント」でも注目を浴び、「ショコラ」や「ポンヌフの恋人」という話題作に出て「GODZILLAゴジラ」でもわずかな出演だけれど強い印象を残している。精力的に映画出演を続けているのは素晴らしい。ダニエル・デイ・ルイスは名優の誉れ高くアカデミー主演男優賞を「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「リンカーン」で三度受賞している。彼の作品は見なくはないが彼そのものは苦手なようでこの三本の中では「リンカーン」しか見ていない。彼は作品を厳選しているので出演作は少ない。その中で「ラスト・オブ・モヒカン」は私が絶賛する作品である。作品で二人に絡む女優でレナ・オリンがいるが、彼女も活躍しているようだ。「ナインスゲート」「ショコラ」「愛を読むひと」など、出ている。ちなみにチラシで四つん這いになっているのがレナ・オリン。男女関係を軽く考える男についていけない鼻が利く女は男の浮気を見抜いてしまう。それによる悲喜こもごも。男女の出会いのきっかけは”コニャック”(笑)”プラハの春”が劇中で描かれるが、この暴動のシーンはモノクロにかわり、資料映像も使ってみごとに調和させ描いているのが秀逸である。ただ、唐突な終わり方をする作品なのでお薦めはしない。(笑)1987年/アメリカ/171分/監督:フィリップ・カウフマン出演:ダニエル・デイ・ルイス、ジュリエット・ビノシュ、レナ・オリン、デレク・デ・リント、エルランド・ヨセフソン原題:The Unbearable Lightness of Beingお薦め度 「存在の耐えられない軽さ」★★★(60%)
2019.03.16
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ラヴ・パレード [DVD]「ラヴ・パレード」の画像を探したが、見当たらないのでアフリエイトで上に表示した。この作品90年前の作品である。白黒ではあるが、トーキーで、今でも十分見られると思うがどうだろう?あまりに昔すぎて、女帝にかしずく夫よりは夫婦としては男性優位のほうが良いと結論でくる古来の考えにとらわれた内容で、なんともいえない。ミュージカルというか、オペラ仕立てでセリフはもちろんあるが、美声で朗々と歌うところは、これまた何とも言えない。プロの技として評価できるけれど、作品のありようとしては観客に受け入れる素養がないと難しいかもしれないと思えた。プレイボーイをモーリス・シュヴァリエが演じ、これほど若々しいシュヴァリエを見られたことが驚きでもあった。1929年/アメリカ/107分/監督:エルンスト・ルビッチ出演:モーリス・シュヴァリエ、ジャネット・マクドナルド、ルビノ・レイン、リリアン・ロス原題:The Love Paradeお薦め度 「ラヴ・パレード」★★★☆(70%)
2019.03.14
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誘拐事件、行方不明、そう思えたことが、衝撃的な展開を見せる。エド・ハリス、モーガン・フリーマンにケイシー・アフレックとミシェル・モナハンといった有望株が絡む出演に予想外の傑作といえよう。なぜ、日本公開されなかったのか。観客を呼べる人気者がないと思われたのか、この事件性がなじまないのか。見どころのある作品と思える。2007年/アメリカ/114分/監督:ベン・アフレック出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン、エド・ハリス、モーガン・フリーマン、エイミー・ライアン、ジョン・アシュトン、エイミー・マディガン原題:Gone Baby Goneお薦め度 「ゴーン・ベイビー・ゴーン」★★★★(80%)
2019.03.03
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