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途中まで読んで、その後、ツンドクになったまま眠っていた。何度も読まねばと思いながら。いつしかその間に国立西洋美術館では「松方コレクション展」が開催され、私も足を運んだ。それから数カ月。ようやく読み終えた。終盤のみを呼んだので、あくせく返還に奮闘した前半の物語は忘れてしまったようではあるが、松方コレクションを守り抜いた人物の話で終えたので、良かったかなという気がする。渾身の一作といえる作品だと思う。【楽天ブックス】美しき愚かものたちのタブロー [ 原田 マハ ]
2020.07.26
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ドイツ・アカデミー賞観客賞受賞、400万人が笑って泣いた2016年度ドイツ映画興収No.1大ヒット!ドイツのミュンヘンにおいて、ナイジェリアからの難民を住まわせることにしたハートマン家。歳老いた医師とその妻、万年学生の娘と敏腕企業弁護士の息子と孫。息子はシングルファーザーだ。人種の差別、そのことによる軋轢、表面上の平穏。しかし、狂った闘争、大騒動を巻き起こし、善良である人々が、善良であっても、巻き込まれる事態に、みどころはつきない。昔は何が正しいかはっきりしていた。今は、何が正しいか誰もわからない。現代を表現している言葉だと思う。映画は結果、事なきを得たが、この結末が実社会でもあってほしいと思う。2016年/ドイツ/116分/監督:サイモン・バーホーベン脚本:サイモン・バーホーベン出演:センタ・バーガー、ハイナー・ラウターバッハ、フロリアン・ダービト・フィッツ、バリーナ・ロジンスキ、エリアス・ムバレク、ウーベ・オクセンネヒト、ウルリケ・クリーナー、エリック・カボンゴ原題:Willkommen bei den Hartmanns(「ハートマン家へようこそ」)お薦め度「はじめてのおもてなし」★★★★(80%)
2020.07.26
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昨日に引き続き、第2話を見てみた。いきなり養成所の先輩である小林隆が出てきてびっくりした(敬称略)。その娘役に、大後寿々花が出演。また別の親子の母親役に佐藤めぐみ。懐かしいなぁ、と思っているのは、あまりドラマなど見ないせいで、ググってみると、それぞれ多岐にわたり活躍されている。みな芝居巧者でドラマをさらに手堅いものにしている感じがする。見どころ見ごたえが十分であり。今作では、処方箋をさばくことに長けている刈谷(桜井ユキ)と患者に深入りしすぎる葵(石原さとみ)との反目と協業の取り合わせが絶妙で、終盤に見せる、薬の処方のやりとりがみごとであった。たぶん実際の薬局ではありえない行動ではあるけれど、薬剤師コンビネーションを映し出す絵としては面白い。今回は相原(西野七瀬)の活躍(?)もあり。医師・豊中役の臼田あさ美もいい。次回も期待したい。
2020.07.26
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おもしろく、楽しめる作品だった。魔法が出てきて学校であるから「ハリー・ポッター」の感じがするし、ヴァンパイアで暗闇なので「アンダーワールド」的な感じもする。これだけ楽しんだら続編もと思うけれど、作品の中でも続編への布石を打って終わっている。そして、続編を作ろうとクラウドファンディングで募集した記事を見たけれど、その後の続報がないのでとん挫しているのか。さて、作品について。冒頭にきちんと設定の説明としてヴァンパイアとダンファーとストリゴイの三種類があることが説明される。ヴァンパイアは王族であり、ダンファーはヴァンパイアと人間のハーフで王族であるヴァンパイアの護衛となる。ストリゴイはゾンビみたいな感じでストリゴイに噛まれた者がストリゴイになり、ほぼ無敵であるが日光に弱く銀の杭でのみ死に至る。今作はヴァンパイア族の全権を執ろうとする隠れた敵が王位継承者の姫を攻撃し、それに対抗して戦い抜く物語。その敵が予想外だったもので、見どころがあり、丁々発止の抗争にも見ごたえがある。できれば続編見たいなぁ。2014年/アメリカ/104分/監督:マーク・ウォーターズ原作:リシェル・ミード脚本:ダニエル・ウォーターズ出演:ゾーイ・ドゥイッチ、ルーシー・フライ、オルガ・キュリレンコ、ガブリエル・バーン、ダニーラ・コズロフスキー、ドミニク・シャーウッド、サラ・ハイランド、キャメロン・モナハン原題:Vampire Academy(「吸血鬼私立校」)お薦め度「ヴァンパイア・アカデミー」★★★★(80%)
2020.07.25
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”That's Life.”そういいたくなる映画。ダンスの論文を書くためのインタビューとしてバレエの振付師の元へやってきた夫婦。ひととおりダンスについて聞いたのちに1967年の話、それも奔放な男女関係の話について掘り下げて、しつこく聞くことになる。ほどなく、このインタビューが論文のためでなく男の父親捜しのために仕組まれたものとわかる。いざこざがあり、ぎくしゃくした関係に。そして…。出演者三人だけで繰り広げられる心理劇は巧妙に作られていて、真相を追求する気持ちを観客も共有する。見る者の引き付けて離さない展開であるのはHや夫婦関係の話が入ってくるからであろう。2014年/アメリカ/93分/監督:スティーブン・ベルバー脚本:スティーブン・ベルバー出演:パトリック・スチュワート、カーラ・グギーノ、マシュー・リラード原題:Match(「一致」)お薦め度「コンフェッション ある振付師の過ち」★★★☆(70%)
2020.07.25
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録画にて視聴。一週、遅れている。初回を見て思うのは、薬剤師の薬局のシーンの動線。交通整理が大変だったろうな、と。二、三回。いや、四、五回。あるいは、それ以上のリハを繰り返し、本番に挑んだのは聞くまでもない。やや早口の立て板に水のごとしのセリフは、よくやったといえよう。石原さとみはいつからこれほど演技がうまくなったのだろう?注目したのは「失恋ショコラティエ」からだけれど、それまでに見た作品でも出演していたものはあるが記憶にない。「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」「高嶺の花」「Heaven?~ご苦楽レストラン~」と評判はわからないが、楽しんで見させてもらっている。ここには載せられないがくだらないと思えて見なくなったドラマもあるけれど、ね。舞台で「幕末純情伝」に出演しているので、つかこうへいで演技に開眼した他の俳優たちと同じように、石原さとみもこの時、女優になったのかもしれない。さて、ドラマの予想を覆すセリフや展開は見ている者を引き付けて離さず、田中圭演じる瀬野の振舞が注目される。西野七瀬のままと思える(?)相原の新人薬剤師ぶりや強気キャラ(?)の桜井(刈谷奈緒子)や日和見バランス上司・販田(真矢ミキ)のキャスティングも面白い。美しい石原さとみであるが、耳たぶがないんだなぁ、と思った。(耳から直線的に顎につながる)このドラマ、これから期待である(笑)
2020.07.25
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NHKで再放送の「アシガール」をおとといのスペシャル版を含めて、見た。完走(笑)主演の黒島結菜は沖縄出身の女優でNHKとTVCMで重宝され、この「アシガール」で大きな反響をよんだらしい。その後の朝ドラ「スカーレット」の弟子役で私は認識するわけだが、「行列の女神~らーめん才遊記~」にも出演していたので、今後の活躍も期待できる。同じくNHK朝ドラ「スカーレット」の息子役で、こいつ演技がうまいなぁ、と感心したのが伊藤健太郎。この「アシガール」では若殿役ですっきりと整いバランスの取れたパーツのイケメン俳優だと思える。私、今イチオシの俳優である。「今日から俺は!!」を見逃していて残念だが、ジャンル的に今後も見ないと思う(笑)さて、「アシガール」である。バラエティ感のある加藤諒や金田哲の存在感が良く、中島ひろ子と古舘寛治の夫婦の感じも良くて、弟・下田翔大の容姿も適宜、いいと思える。そんな中、久々に見たともさかりえの演技に感嘆し、川栄李奈の上手さも再認識した。イッセー尾形の珍妙なじいもさすがである。イッセー尾形も朝ドラ「スカーレット」に出演していたから、ずいぶんと関連した俳優は多い気がする。現代から戦国の世にタイムスリップするというアイデアは「戦国自衛隊」が始まりだったと思えるが、ずいぶんと同じ設定で作品が作られているのだと感心する。それほどに戦国の世に興味があるということなのかも。淡きラブ・ストーリーとして完結していて、帯ドラでは完全に終わりきらなかったドラマをスペシャル版にて落ちをつけ、完結している。もちろん、この後の続編を作れる(期待させる)言葉を残していたりもするけれど。高校制服姿の伊藤健太郎は、あんなやつ少女漫画か芸能人でもない限りいないだろうといういでたちで校門の壁にたっているというのは女生徒でなくても”キャー!キャー!”ものである。とても楽しめたドラマであった。
2020.07.25
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カンヌ映画祭出展作品は難解というか、意味不明なものが多い。この作品もそのひとつに見える。銃で撃たれたのに死なない。空中を浮遊する。神がかった所業ともいえるが、そこに何の意味もなく、理由もわからない。宗教的な背景があるのかもしれないが、それも説明はない。この物語の行きつく先は、何なのだろう。現代社会を描いていながら、地に堕ちた医者、無謀な警察。難民キャンプとテロ。これらを羅列して、表現するものは何。私には意味不明の物語であった。2017年/ハンガリー・ドイツ/128分/PG12監督:コーネル・ムンドルッツォ脚本:カタ・ベーベル、コーネル・ムンドルッツォ出演:メラーブ・ニニッゼ、ゾンボル・ヤェーゲル、ギェルギ・ツセルハルミ、モーニカ・バルシャイ原題:Jupiter Holdja(「木星の月」)お薦め度「ジュピターズ・ムーン」★★★(60%)
2020.07.25
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9月11日、世界貿易センターが旅客機に激突され崩壊したときにエレベーターに閉じ込められた人々を描いた作品。チャーリー・シーン、ウーピー・ゴールドバーグ、ジーナ・ガーション、ルイス・ガスマンと有名人が出演している。しかし、母役(祖母役)がジャクリーン・ビセットとは気づかなかったなぁ。歳を重ねると見かけは変わるらしい。とはいえ、品のあるきれいなおばあさまであったけれど。ラストには勇敢な消防士も登場するけれど。この実際に起こった事件、惨劇が忘れさられることはないだろう。作品的に言えば、エレベーターの一室に閉じ込められて、ほぼ何もできない空間は見ていて退屈なところもあったけれど、それは観客という立場で死に直面した心理を共感してなかったせいだろう。恐怖心をあおるよりもエレベーターでの事実を描きたかったのかもしれない。2017年/アメリカ/90分/G監督:マルティン・ギギ原作:パトリック・ジェームズ・カーソン脚本:マルティン・ギギ、スティーブン・ゴレビオウスキ出演:チャーリー・シーン、ウーピー・ゴールドバーグ、ジーナ・ガーション、ルイス・ガスマン、ウッド・ハリス、オルガ・フォンダ、ジャクリーン・ビセット、ブルース・デイビソン原題:9/11(「9月11日」)お薦め度「ナインイレブン 運命を分けた日」★★★☆(70%)
2020.07.24
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生駒ちゃんがYouTubeを始めた。見てみた。今後も見たい。
2020.07.24
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一週間遅れで見ている。リアルタイムでは見られることがなかなかないので録画派である。前作は大評判なのに全く見てなくて、今回、この放送に先駆けてのダイジェスト編集版を見て、視聴することにした。第一話を見て、市川猿之助の顔芝居のどぎつさに少々やりすぎ感が否めない。しかし、熱いドラマとしてはこれぐらいあった方が反発心をあおっていいのだろう。賀来賢人があまりに長身にみえるのでググってみた。178センチって、あまり高くない。それなら堺雅人はと見ると172センチ。わずか6センチであんなにちがうか、と思えた。市川猿之助や香川照之など背が高くない共演者が多いので賀来賢人が高身長に見えてしまうのだろう。さて、くさいというか、くどいというか、強烈な芝居の「半沢直樹」。ドラマはおもろしく見させてもらっているので次回も期待したい。第2話は15分拡大なのか。しつこいな(笑)
2020.07.24
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ドラマ「これは経費で落ちません」を見て、面白く楽しめたので、多部未華子に期待して「私の家政夫ナギサさん」を見ている。確かに面白い。NHK朝ドラ「つばさ」に主演の時は、あまりピンと来なかったし、それ以前に多部未華子を認識した映画「夜のピクニック」でも共演の貫地谷しほりの演技巧者ぶりに目を奪われて、何がいいかわからない小柄な女性だった。ところが贔屓にする人はいるわけで、ドラマや映画に出演を続け、ぱっとしないながらも経験を積んだのが良かったのか、「これは経費で落ちません」の生真面目ぶりが彼女のキャラに合っているようで面白く見ることができた。本作「私の家政夫ナギサさん」の原作は知らないが芝居的には「これは経費で落ちません」の延長線上にある気がする。それゆえ、なじみと安心で楽しませてもらっている。彼女にとってレパートリーができたことはいいことである。清潔感がめちゃくちゃある瀬戸康史の好青年ぶりと家政夫の大森南朗の控えめなおじさんぶりが興をそそりおもしろい。同じマンションに住む相原メイ(多部未華子)と田所優太(瀬戸康史)がマンション内で出会ったところで次回なのだが、今後ますます楽しめるであろう展開に期待したい。
2020.07.24
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若い頃見たロマンポルノ作品。ロマンポルノは”やる”だけの映画なのに、ちゃんとストーリーがあるなぁと感心した強烈な記憶があり、見ることができるならもう一度見たいと思っていた。AMAZONで検索したら、見られたので見た。68分というショートムービーといえなくもない長さながら、結末の可否は別にして、起承転結があり、いろいろな事象が相互関係していて(影響して)よくまとまっていると思う。三本立てのロマンポルノ作品なのでこの長さ(短さ)はいたしかたない。主演女優が泉じゅんということを初めて知り、美しい顔と裸で人気だったことを知った。私はこの作品しか見ていないが一般作品にも出ていたなら追いかけて見ていたかもしれない。と”泉じゅん”でググってみると一般映画作品にも出演しているしテレビドラマには何本にも出演している。何かの作品で見たり、見過ごしたりしていたのかもしれない。彼女は料理研究家の結城貢と結婚して、引退しているらしい。これも驚きである。記憶にあったこの映画のワンシーンは他のロマンポルノ作品のものだったらしい。記憶のシーンは一つもなかったから(苦笑)昔の作品なので、当時の撮影方法で撮られていて、女性の胸は映るのだけれど、男のイチモツや女性の㊙が映ることはないし、モザイクもない。結合部分は花瓶や何か部屋にある置物などで隠されている。その撮り方は絶妙であり、くんずほぐれずの激しいうごきができない分、女性の喘ぎ声をかぶせて情感をあおっている。なお、何かあるとすぐにHに走り、そのほとんどが強制でおこなわれるのもポルノ作品であるからだろう。<ネタバレ>さて、作品だが、他人の罪をかぶって5年の服役を終えて出所したチンピラの元恋人、いや、チンピラのひもを持った元コールガール。文なしで新宿の街をぶらつくところから始まる。もどる場所もなくナンパされた男どもとのいさかいで昔の女仲間と出逢う。そして、転々として昔の男とも再開することになる。仲間のひも男が過去の事件の秘密をネタに金を無心する節操ない行動が悲劇を生む。仲間を巻き込み壊れていくそれぞれの人生。これはこの世界との決別の物語なのかもしれない。1981年/日本/68分/監督:加藤彰脚本:西脇英夫、古都元出演:泉じゅん、高原リカ、大高範子、井上博一、大江徹、関川慎二、松風敏勝、兼松隆、仁科潮、麿のぼる、木下隆康、関口陽一、斉藤美穂お薦め度「愛獣 赤い唇」★★★★(80%)AMAZON 「愛獣 赤い唇」
2020.07.24
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邦題は正しく、この内容なのだが、原題は”ハドソンのハイド・パーク”ということで英国王をもてなしたルーズベルト大統領の田舎邸宅での話である。その前段階として、主人公であるルーズベルト大統領のいとこ、デイジーとのなれそめが描かれるのだが、大統領自らが望んで行動していたとは描かれていないだけに不思議である。90歳で亡くなったデイジーの往復書簡などから秘密が暴露されてこの作品が作られたようだが、描かれている内容はどこまでが真実に迫っているのか。英国王になったばかりのジョージ6世の苦悩を見ていると、”今、ここで生きている”現場での対応というのは大変なんだなと感じた。歴史になってしまうと、過去の政治家たちは何かとうまく立ち回っていたと思えるけれど、現在進行形のことは大変なのだと思える。秘め事も、現在進行形は大変だ。2012年/イギリス/94分/G監督:ロジャー・ミッシェル脚本:リチャード・ネルソン出演:ビル・マーレイ、ローラ・リニー、サミュエル・ウェスト、オリビア・コールマン、エリザベス・マーベル、エレノア・ブロン、オリビア・ウィリアムズ原題:Hyde Park on Hudson(「ハドソンのハイド公園」)お薦め度「私の愛した大統領」★★★☆(70%)
2020.07.23
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主役は西島秀俊? いや、二宮和也であろう。滝田洋二郎監督と宮崎あおい出演で見てみたが、はたして。「大日本帝国食菜全席」という超絶、世界的なコースのレシピを作り上げるという。その数112品。満州というわずか13年で消えた国を舞台に仕組まれた計画。時を経て、現代、一度食べればどんな味でも再現できる絶対味覚「麒麟の舌」を持つ彼が、そのレシピを探し求める。見てみて、作り物、架空の話に思えて、あまり物語に入り込めなかった。この話にはまれば、おもしろい作品なのかもしれない。2017年/日本/126分/G監督:滝田洋二郎原作:田中経一脚本:林民夫出演:二宮和也、西島秀俊、綾野剛、宮崎あおい、西畑大吾、兼松若人、竹嶋康成、広澤草、グレッグ・デール、ボブ・ワーリー、大地康雄、竹野内豊、伊川東吾、笈田ヨシお薦め度「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」★★★☆(70%)
2020.07.19
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鑑賞二回目。映画の中で「二回目は笑える。」という、セリフがあったけれど、二回目も泣いてしまった。大いに感動。人生の紆余曲折、何が起きるかわからない、一寸先は闇。ドラマティックである作品にも関わらず、題名はシネマティック。ここに映画に懸けた映画人の気持ちがある。映画と芝居と人生を描いたこの作品。もちろん戦争が背景として描かれているけれど、女性の有能さをも描いて素敵で素晴らしい作品だと思う。”Make it happy one.”(ハッピーエンディグに)”It will be.”(もちろんよ)このセリフで終わる、この作品。含蓄がある。2016年/イギリス/117分/PG12監督:ロネ・シェルフィグ原作:リッサ・エバンス脚本:ギャビー・チャッペ出演:ジェマ・アタートン、サム・クラフリン、ビル・ナイ、ジャック・ヒューストン、ヘレン・マックロリー、ポール・リッター、レイチェル・スターリング、リチャード・E・グラント、エディ・マーサン、ジェレミー・アイアンズ、ジェイク・レイシー原題:Their Finest(「彼らの最高傑作」)お薦め度「人生はシネマティック!」★★★★☆(90%)
2020.07.19
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最晩年のヴィクトリア女王を演じるジュディ・デンチが素晴らしい。イスラム教徒のアブドゥルを演じるアリ・ファザルも素晴らしい。演技巧者の二人が呼応するから素晴らしい映像となって映し出されたのだろう。アディール・アクタル演じるインド人モハメドの矜持も誇らしいものがある。すべてにおいて気品と品格と尊厳を兼ね備えた物語である。この関係が秘密となったのは、ビクトリアの息子バーディーが関係書物などを焼き消してしまったせいだろう。消え去った話であった。ラストのクレジットでこの話が明るみに出たのはアブドゥルの日記が2010年に発見されたからとある。証拠写真の一枚が映し出された。ヴィクトリア女王亡きあとのアブドゥルの人生がどのようなものだったか気になる。見ごたえのある一編である。2017年/イギリス・アメリカ/112分/G監督:スティーブン・フリアーズ原作:シャラバニ・バス脚本:リー・ホール出演:ジュディ・デンチ、アリ・ファザル、エディ・イザード、アディール・アクタル、ティム・ピゴット=スミス、オリビア・ウィリアムズ、フェネラ・ウールガー、ポール・ヒギンズ、ロビン・ゾーンズ、ジュリアン・ワダム、サイモン・キャロウ、マイケル・ガンボン原題:Victoria and Abdul(「ヴィクトリアとアブドゥル」)お薦め度「ヴィクトリア女王 最期の秘密」★★★★(80%)
2020.07.19
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恋をする映画が見たい恋に落ちる映画が見たい。辛い恋愛作品のあとにはハッピーエンディングを望む。TV映画と思ったけれど、ハッピーになりたくて見た。正解!”恋愛にあふれている”という原題もいい!邦題の「幸せを呼ぶカフェ」は作品の設定を表している。カフェが舞台。テレビなので時間が短く限られており、テンポの良い展開はいいし、登場人物の感情がストレートなので邪な考えや意地悪な人たちを予見しなくていいので素直に見られて楽しめる。万人に好かれる当たり障りのない作品というのはテレビゆえに当然とも思えるし、気楽に見られて感情移入ができて良かったといえる。主人公の恋だけにとどまらず、同僚やカフェ従業員の恋もサブストーリーで描いているところも良かった。2018年/アメリカ/84分/監督:W・D・ホーガン脚本:デビー・ゴーガン出演:ケルシー・チャウ、ジョナサン・ケルツ、アレクサンドラ・メッツ、ガットリン・グリーン、ゼイン・エモリー原題:Brimming with Love(「愛にあふれている」)お薦め度「ブリミング・ウィズ・ラブ 幸せを呼ぶカフェ」★★★★(80%)
2020.07.18
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朝、TWITTERを見たら、「劇場」が上がっていたので、AMAZONprimeで見られるものなら見る、かと見てみた。見始めて小一時間、シンパシーを感じられない男に対して、心がざらつき見る気が失せ、途中で鑑賞を止めてしまおうと思った。けれど、この作品について語るなら見終えないと思ったし、イチオシの女優、松岡茉優が出演しているので見続けた。映画俳優を志して上京し養成所に通い、舞台演技を続けた経験がある私には下北沢の小劇場などでのシーンが思い出とシンクロして興味深く見ることができた導入部であった。しかるに、話が進むとひもの生活を送る永田を許せず(好きになれず)、盲目的信者のように見える沙希の対応を意外に思った。また、永田の言動が身勝手でぶっ飛んでいて、このような行動をする人がいることに驚きながら見た。もちろん、永田のような輩は演劇を目指す人たちの中にある程度いるけれど、その人たちと分かり合えることは私にはないと思う。それゆえ、この作品は誰にも薦めないし、見てほしいとも思わない。と、終わってしまえばよかったが、部屋を片付けるということで上京した沙希の再登場から終盤が感動的である。作りものである意外な展開が驚異で秀逸だった。不覚にも感動した。感涙した。さて、この作品を他人に薦めるか。悩んでしまった…。寛一郎の芝居はうまく、松岡茉優もうまく、山崎賢人はうまかったり下手だったりして、山崎はこの作品を見て芝居巧者ではないと実感した次第。2020年/日本/136分/G監督:行定勲原作:又吉直樹脚本:蓬莱竜太出演:山崎賢人、松岡茉優、寛一郎、伊藤沙莉、上川周作、大友律。井口理、三浦誠己、浅香航大お薦め度「劇場」★★★☆(70%)
2020.07.18
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最後のセリフ”It will be.”で幕を閉じるこの作品。字幕では意訳されて「もちろんよ」となっていたが、”そうなるわ”といった意味かと思う。とても素晴らしい映画で、映画を作りたくなるし、映画に参加したくなるし、若き日の血が燃え滾る思いを思い出させた。素敵な作品であるけれど、戦争での空襲の悲惨さ、悲愴さ、悲観さを映し出してくれるし、アクシデントにハラハラと涙を流す主人公とシンクロしてしまうほど心が波打つ。人生を投げ出してしまうほどの体験に、どう生きるのか。ある意味、とてもすさまじい作品である。映画.COMでは『第2次世界大戦中のイギリス・ロンドンで。映画製作に情熱を注ぐ人々を描いたヒューマンドラマ』とある。ダンケルクを舞台にした実話を基に、紆余曲折、作られるべく作品。主演のジェマ・アータートンは「007 慰めの報酬」のボンド・ガールらしいが、記憶になく、この作品を見て、素晴らしい演技に彼女の他の作品を見たくなった。相手役となるサム・フランクリンとの関係性が絶妙。人気スターの老俳優役のビル・ナイは見覚えのある俳優であり、「名探偵ピカチュウ」での出演が記憶に新しい。彼も手堅い演技を見せる。イギリス映画であるところから、ジェレミー・アイアンズの出演は当然に思えた。監督ロネ・シェルフィグは「17歳の肖像」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」などの作品がある。原題にあるように、正しく”傑作”である。2016年/イギリス/117分/PG12監督:ロネ・シェルフィグ原作:リッサ・エバンス脚本:ギャビー・チャッペ出演:ジェマ・アタートン、サム・クラフリン、ビル・ナイ、ジャック・ヒューストン、ヘレン・マックロリー、ポール・リッター、レイチェル・スターリング、リチャード・E・グラント、エディ・マーサン、ジェレミー・アイアンズ、ジェイク・レイシー原題:Their Finest(「彼らの最高傑作」)お薦め度「人生はシネマティック!」★★★★☆(90%)
2020.07.16
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カナダのトロントが舞台。そこのイタリア街(リトル・イタリー)に育った幼馴染。女性はエマ・ロバーツ。エリック・ロバーツを父に持ち、叔母はジュリア・ロバーツである。男性はヘイデン・クリステンセン。「スター・ウォーズ」でメインキャストを演じた彼。アリッサ・ミラノやダニー・アイエロも出演しているのでかなり力の入った作品といえよう。しかるに評判は?楽しくなる、嬉しくなる、ハッピーになるラブ・コメは大いに期待するけれど、見ていて楽しんだけれど、恋に恋する感じ、パッションやラブ・アフェアーな感じが足りなかったのかなぁ。じいさん・ばあさんの恋は熱烈だったけれど(笑)楽しめたのは十分だけれど感動がもっとほしかった、といえる。2018年/カナダ・アメリカ/102分/G監督:ドナルド・ペトリ脚本:トム・ベスト出演:エマ・ロバーツ、ヘイデン・クリステンセン、アリッサ・ミラノ、アダム・フェラーラ、ゲイリー・バサラバ、リンダ・カッシュ、アンドリュー・フォン、クリスティーナ・ロサート、ダニー・アイエロ、アンドレア・マーティン原題:Little Italy(「リトル・イタリー」)お薦め度「ハッピー・シェフ! 恋するライバル」★★★☆(70%)
2020.07.14
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この作品、スタローンの新作であるし。刑事ものだから、おもしろいとふんで見てみたが、脚本が弱いかな。設定とか、展開とか、これでいいにしても、クライマックス、エンディングが問題かも。FBIと地元警察が仲良くないのはいいにしても、最後の最後、ひとりよがり単独行動には疑問がわくし、結末での犯人の扱い方にも疑問が残る。懐かしいマシュー・モディーンの登場も花を添えたといえるほどの傑作にはならなかったといえよう。2018年/アメリカ/96分/G監督:ブライアン・A・ミラー脚本:マイク・メイプルズ出演:シルベスター・スタローン、ライアン・グスマン、メドウ・ウィリアムズ、クリストファー・マクドナルド、コリン・エッグレスフィールド、リディア・ハル、タイラー・ジョン・オルソン、セルヒオ・リズート、スウェン・テメル、マシュー・モディーン原題:Backtrace(「現在に至るまでの道筋」)お薦め度「バックトレース」★★★(60%)
2020.07.12
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この映画の評判は聞いていて、こういう巨大なものは大スクリーンで見ないと、と思いながら、サメ系はそれほど好きでもないので見逃していた。機会があって今回見た。ジェイソン・ステイサムが出ていたなんて知らなかった。(笑)マシ・オカの出演も知らなかった。(笑)女性は個性的な美しさのルビー・ローズと美形ジェシカ・マクナミーと美形リー・ビンビンと美女ぞろいなのが海映画的に良し◎さて、深海の底の沼地のようなさらに底。新たな地底深海のようなものの設定でそこにとんでもない大物、古代巨大サメが生息しているという設定がすごいことだけれど微妙。そこまで深海に入れば光に反応するというよりは光を忌避するようになると思うのだけれど、どうなのだろう。科学的生態系的に疑問は残るが、次々と人が食い殺されていく展開はやはり怖い。一難去っての一難が、ギアチェンジのように見ている者に迫ってくる。スペクタクルの巨大サメ。これは現代のSFXでないと描けない世界だと感嘆した次第。2018年/アメリカ/113分/G監督:ジョン・タートルトープ原作:スティーブ・オルテン脚本:ディーン・ジョーガリス、ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー出演:ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズ、ウィンストン・チャオ、マシ・オカ、ペイジ・ケネディ、ジョシカ・マクナミー、オラフル・ダッリ・オラフソン。ロバート・テイラー、ソフィア・ツァイ原題:The Meg (「ザ・メグ」)お薦め度「MEG ザ・モンスター」★★★★(80%)
2020.07.12
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スターチャンネルの無料放送だったので、録画して見た。黒人の恋人たちの話、と思って見たところ、確かに黒人の恋人たちの話なのではあるけれど、現実のきびしさが映っていた。若くても職もなく、お金を稼ぐすべもなく、幼馴染に恋い焦がれて、恋人となる。彼は突然、無実の罪で投獄される。彼女は身ごもっていた。彼の無実、無罪放免を勝ち取るために手を尽くしても…。立派な人たちにみえる彼ら彼女たちであるが、家族の事情もあり、貧困で前を向けなくなったり…。現在のアメリカの黒人の置かれている状況をそのまま映し出した。そんな、作品。甘く楽しいラブ・ストーリーを期待して見ると、とても辛い鑑賞となる。2018年/アメリカ/119分/G監督:バリー・ジェンキンス原作:ジェームズ・ボールドウィン脚本:バリー・ジェンキンス出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームス、コールマン・ドミンゴ、テヨナ・パリス、マイケル・ビーチ、デイブ・フランコ、ディエゴ・ルナ、ペドロ・パスカル、エド・スクレイン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、レジーナ・キング、フィン・ウィットロック原題:If Beale Street Could Talk(「ビール・ストリートが話せたら」)お薦め度「ビール・ストリートの恋人たち」★★★☆(70%)
2020.07.12
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こんなばかばかしい作品で感動して泣くとは思わなかった。それだけに絶妙なキャスティングだと思う。メリル・ストリープのみごとな演技がなければ、これほどまでの感動作にならなかったし、マダム・フローレンスの持病の衝撃、実話という重みが見ていてのしかかってくる。一大コンサートのところでは、ニナ・アリアンダ演ずるアグネス・スタークの恫喝(抗議)がものをいった。伴走者コズメを演じるサイモン・ヘルバークも絶妙な顔芸を見せるし、愛人役のレベッカ・ファーガソンもいいし、相手役のヒュー・グラントがこれまたいい演技をする。歳老いて、なお血気盛んな女性を演じきったストリープ、さすがである。これまでいくつものストリープの作品を見てきたが、感嘆し、彼女の演技に恐れ入ったのはこれが初めてである。このコメディ、元ネタが事実なだけに疑いようがなく素晴らしい。2016年/イギリス/111分/G監督:スティーブン・フリアーズ脚本:ニコラス・マーティン出演:メリル・ストリープ、ヒュー・グアrント、サイモン・ヘルバーク、レベッカ・ファーガソン、ニナ・アリアンダ原題:Florence Foster Jenkins (「フローレンス・フォスター・ジェンキンス」)お薦め度「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」★★★★(80%)
2020.07.11
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ドキュメンターリーって、出演者にギャラはらってないよね。ドナルド・トランプの行状をあばく内容かな、と思って見たところ、そんな内容はほとんどなく、大統領選でヒラリー・クリントンを選出した裏工作とか、バラク・オバマ大統領の無策とか、民主党への批判にもなっている。驚きの内容がいくつもあり、フリントという都市が全米一高い水道料を払っているのに、鉛入りの水道水を飲まされ、子供たちが発病していること。それは知事の仕業で、ことが明らかになった今も改善されていないこと。75%の人が銃規制に賛成なのに、3%の人が数多くの銃器を保有していること。差別主義者が政治家になっていること。差別主義者がテレビに出演していること。アメリカの民主主義は1970年代に始まったこと。などなど。2018年製作となっているけれど、BLM(BLACK LIVES MATTER)の映像があった。これは今年(2020年)起こった運動ではないのだろうか。選挙では投票するが、政治にはかかわってはいけないと常々思っていたが、政治に参加しないといけないのではないかと、デモに参加するアメリカの高校生たちを見て思った。数多くの人に見てほしい。2018年/アメリカ/128分/G監督:マイケル・ムーア脚本:マイケル・ムーア出演:マイケル・ムーア、ドナルド・トランプ、その他 多数原題:Fahrenhelt 11/9お薦め度「華氏119」★★★★★(100%)
2020.07.11
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胸が痛い。見ていて、見終わって、そんな感じ。監督のアマンダ・ステールは1978年生まれのチュニジア出身の女性でこの作品をフランスで撮った後、ハリウッドに移住しているようです。13人での晩餐会を避けたかったばかりに、ありえない展開に!!楽しく、ハッピーな恋物語か、と思いきや。イギリス人やフランス人やアメリカ人、そしてスペイン人を語る。そして、そして、女心の心憂い、やりきれない苦しい思いが心痛慮る映像として描かれる。これって…意味深い作品だなぁ。(大人の作品だと思います)2016年/フランス/91分/ 監督:アマンダ・ステール原作:アマンダ・ステール 脚本:アマンダ・ステール、マシュー・ロビンス 出演:トニ・コレット、ハーベイ・カイテル、ロッシ・デ・パルマ、マイケル・スマイリー、トム・hヒューズ、スタニスラス・メラール、ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム、ブレンダン・パトリックス 原題:Madame(「奥様」) お薦め度「マダムのおかしな晩餐会」★★★★(80%)
2020.07.09
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会社をクビになり(再生プログラムを嫌って自らやめた)、自死を決意した59歳。妻は半年前にがんで亡くなり、後を追おうと。いざ、というときに何かと邪魔が入る。自治会長をやっていた口うるさく規則に厳しいじいさん。その生い立ちは紆余曲折。なかなかきびしいものだった。新しく越してきた隣人との交流により、主人公の人となりが垣間見える。「生きる」ということは「一生懸命に生きること」大きく感動することはないかもしれない。規則に厳しいのかもしれない。たとえ人にはつらく当たっても、温かく包み込む度量がある。裕福でなく、運に恵まれず、それでもささやかな幸せを大切にしてきた。一途に生きてきた。生きるということ。生活。それがこの映画にはある。2015年/スウェーデン/116分/ 監督:ハンネス・ホルム原作:フレドリック・バックマン 脚本:ハンネス・ホルム 出演:ロルフ・ラスゴード、イーダ・エングボル、バハー・バール、フィリップ・バーグ、カタライナ・ラッソン 原題:En man som heter Ove(「オベという男」) お薦め度「幸せなひとりぼっち」★★★★☆(90%)オフィシャルサイト
2020.07.05
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マイケル・ダグラスとダイアン・キートン、大スター二人の共演である。監督は恋愛映画の名手ロブ・ライナー。孫娘に対する家族愛に思わず微笑んでしまう。大人の恋の進め方、みたいなものもあるけれど、伴侶をなくした者が人生の終盤に生活していくさまを小さなコミュニティ、”リトル・シャングリラ”というアパートでの日々で描いている。日曜の午後に穏やかに見るには、こういう一編がいいのかもしれない。2014年/アメリカ/94分/ 監督:ロブ・ライナー 脚本:ロブ・ライナー、アラン・グライスマン、マーク・ダモン 出演:マイケル・ダグラス、ダイアン・キートン、スターリング・ジェリンズ、フランシス・スターンハーゲン 原題:And So It Goes(「で、しょうがない」) お薦め度「最高の人生のつくり方」★★★☆(70%)
2020.07.05
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ショッキングな事件(実話)の映画を見たあとなので、元気になりたくてコメディを選んだ。長時間なので敬遠していた人気評判インド映画。長いだけにいろいろとあり、また、10年隔てた物語を描くことになるけれど、2時間ほどが10年前学生時代。1時間ほどが10年後の現代といったところか。インドの工業大学での同室3人組の4年間を描き、それぞれの家族も登場し、ハチャメチャに展開するが、「うまくいく」という魔法の言葉を頼りに難問を解決していく登場人物たち。作品の中でも映画じゃないんだから、映画の中の出来事でしょ、などのセリフが出てくるが、そうでなければ何事もうまく運ばない現実社会への批判(皮肉)が込められているように思えた。日本人が見て、前向きに「うまくいく」という言葉で乗り越えていく若者たちの姿は背中を押されるほど勇気をもらえ、笑って泣いて楽しめる。涙は感動の涙だ。”いいね”をもらえる作品であると納得した。とはいえ、インド人たちが見て感じる現実社会の悲惨さ問題点を明示していて、生まれて親が決めた職業にしかつけないというのはカースト制度の名残であり、影響とも思えるし、その親の意向を反故にするには自死しかないというのはインド社会の闇であろう。暮らし向きについても貧富の差を表現していて、持参金ならぬ高額な品物がなければ結婚できないとか、食べる者にも事欠く状態が白黒シーンとして表現されるのも現実社会の反映と言えよう。閉塞した社会に生きる若者たちには真摯に取り組めど楽天的にあること「きっと、うまくいく」と暗示をかけることも大切なのかもしれない。そう、思えた作品であった。主役アーミル・カーンの「ラガーン」は2017年7月2日に見ている。2009年/インド/170分/ 監督:ラージクマール・ヒラーニ 脚本:ラージクマール・ヒラーニ 出演:アーミル・カーン、カリーナ・カプール、R・マーダバン、シャルマン・ジョーシー、ボーマン・イラニ 原題:3 Idiots(「3人のおばかさん」) お薦め度「きっと、うまくいく」★★★★(80%)
2020.07.04
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こんな事件があったなんて知らなかった。事実の物語として、オリンピックの優勝をドラマで描いた作品だと思い、見始めたのに、このような事件を見てしまうとは…。ソウルオリンピックでのレスリング金メダルを目指して、チーム・フォックスキャッチャーとして大富豪デュポン財団のフォックスキャッチャー農場に練習場を作り支援したスポーツドラマ。そう思って見ていた。クライマックスの事件を目の当たりにして、その衝撃に言葉を失った。なぜ、どうしてこうなってしまったのか。あまりのことに言葉が出ない。2014年/アメリカ/135分/PG12 監督:ベネット・ミラー 脚本:E・マックス・フライ、ダン・ファターマン 出演:スティーブ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ、バネッサ・レッドグレープ、シエナ・ミラー、アンソニー・マイケル・ホール、ガイ・ボイド、デイブ・ベネット 原題:Foxcatcher お薦め度「フォックスキャッチャー」★★★☆(70%)
2020.07.04
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地上波放送を録画して今日見た。ついに見た。やっと見た。食わず嫌いであったが、わざわざ見てくださいとテレビでするのだから、見ても良いのではと思えて見た。見て思った。感じた。キューブリックという監督を思い違いしていたのではないかと。<ネタバレ>(要注意!!)「2001年宇宙の旅」で絶大な人気と支持を得た。「時計じかけのオレンジ」ではカルト的人気を、「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」でも小難しく理解しがたい難題で人気を得た。「フルメタル・ジャケット」も「アイズワイドシャット」も心に響くものはなかった。理解しがたい非常識知識人のように思えていたが、また巨匠のようにも思えていたが、「シャイニング」を見て、考えが変わった。あまりにもベタな音楽、あまりにもマッチする役者。見て聴いて恐怖心をあおるようにしかとらえられない作りであった。それでいて目の前で起こっていることは夢なのか、幻想なのか、頭の中の出来事なのか、現実なのか、だんだんわからなくなる。そして、それについて説明も解決もしていない。こんなハチャメチャでとんでもない作品が人気を呼びヒットして名作ホラーの金字塔となったのか、解せない。不可思議ながら空恐ろしい恐怖を掻き立てる「ポルターガイスト」のほうがよっぽどいいし。怖い。ジャック・ニコルソンも精神異常者であるならば「カッコーの巣の上で」の方がよっぽどいい。キューブリックで認める作品がひとつだけあった「スパルタカス」である。史実に基づいた作品でいろいろ書き換えるわけにはいかなかったから傑作になったのかと思えば、けっこう書き換えたらしい。しかし、製作総指揮は主演のカーク・ダグラスであり、自身の思うようには撮れず、監督とはいえ現場監督のような役回りではなかったかと考えられる。もともとはダルトン・トランボが脚本を担当し、アンソニー・マンが監督をした作品で、カーク・ダグラスとアンソニー・マンが衝突して当時無名のスタンリー・キューブリックが呼び寄せられたとのこと。それゆえか”あくまで監督として「雇われた」だけだと言い張り、死ぬまでこの映画を自分の作品とは認めず、「あの映画には失望した」とまで言っていた。”(WIKIPEDIA)とのこと。彼にとっては理路整然として文学的芸術的なものは認めず、形而上あるいは形而上学的なものを表現しようとし頭の中にあるものを投影した作品を構築したかったのではと思える。それを結実させたのが「2001年宇宙の旅」ではないだろうか。残念ながらこの「2001年宇宙の旅」の良さは私にはわからない。それゆえ雲をつかむような印象のキューブリックであったが、「シャイニング」を見ることによって、俗世的で偏狭なオタクだったのではと思えた。というのも作品の中で”シャイニング”についての説明がほとんどなく、その”シャイニング”の能力を活かすこともなかった。ベストセラー作家のステーブン・キングがこのような作品を執筆するのだろうかと思え、原作を読んでみたいと思ったが、そこまではできずググってみた。WIKIPEDIAによると、原作を大幅に変えてしまった映画作品に対しキューブリックはバッシングを繰り返したとのことである。また、自身でテレビドラマを製作している。ググって『海外ドラマ スティーブン・キングが作り直した「シャイニング」』というブログがあったので読んでみた。”邪悪な意思を持つ巨大なホテル”という説明文があり、なるほどと思えた。そこが映画では描かれていない。描き切れていない部分である。もちろん、不思議な体験は数々するのだけれどそれがホテルの意思とは表現されていない。登場人物たちの妄想ともとらえられるのである。ホラー作品として名をあげた今作「シャイニング」であるが、それは襲いかかる映像が、追いかけまわす映像が、おどろおどろしい映像が脚光を浴びただけで作品としての質としては特筆すべきものではない気がする。最後に付するが、エンディングがカットされているとのこと。そのエンディングがカットされたことによりますます難解な作品になったとシェリー・デュバルが言っている。(WIKIPEDIA)スタンリー・キューブリックは2001年を迎えることなく1999年3月7日心臓発作により亡くなっている。合掌。1980年/アメリカ/119分/ 監督:スタンリー・キューブリック原作:スティーブン・キング 脚本:スタンリー・キューブリック、ダイアン・ジョンソン 出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル、ダニー・ロイド、スキャットロマン・クローザース、バリー・ネルソン、フィリップ・ストーン、ジョー・ターケル、アン・ジャクソン、トニー・バートン 原題:The Shining(「輝く能力」) お薦め度「シャイニング」★★★(60%)
2020.07.02
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