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「まるまるの毬」(2014年6月 講談社 / 2017年6月 講談社文庫)収録作品:カスドース / 若みどり / まるまるの毬 / 大鶉 / 梅枝 / 松の風 / 南天月「亥子ころころ」(2019年6月 講談社 / 2022年6月 講談社文庫)収録作品:夏ひすい / 吹き寄せる雲 / つやぶくさ / みめより / 関の戸 / 竹の春 / 亥子ころころに続くシリーズ三作目「うさぎ玉ほろほろ」(2022年12月 講談社)収録作品:饅頭くらべ / 母子草 / 肉桂餅 / 初恋饅頭 / うさぎ玉ほろほろ / 石衣 / 願い笹(Amazonより)”武士から菓子職人に転身した変わり種の主、治兵衛。父を助ける出戻り娘、お永。看板娘の孫、お君。親子三代で切り盛りする江戸麹町の評判の菓子舗「南星屋」には、味と人情に惹かれやって来るお客が列をなす。麹町を大火が襲った夜以来、姿を見せなくなった気のいい渡り中間を案ずる一家だったが、ある日、思わぬところから消息が届き……。(中略)ほろりとやさしく切ない甘みで包む親子の情、夫婦の機微、言うに言えない胸のうち。”たぶん今も続きを書いているんだろうけれど、早く四作目を読みたいなぁ。大好きな作品である。うさぎ玉ほろほろ [ 西條 奈加 ]
2025.02.27
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読まない!と思っていたのに、読んでしまった。死に往く人の日記を読むことに抵抗があったのに。読み始めは大いに泣いた。私の読書場所である通勤電車では読めないと思った。ゆえに自宅で精読。山本さんは存分に書けたのだろうか。はからずも突然、死を前にしてのっぴきならに状況の中、覚悟をしてその日を(死を)待った。たまたまであるが昨年、旧知の人がすい臓がんになった。その人は2月22日に永眠された。言葉がない。考えることが出来ない。一般書の恋愛作家として大成された山本文緒さんは、病になったときに表題にあるように無人島にいる気になったのだろう。最後まで伝えたかった思いをわたしたちはただ読むしかできない。ご冥福をお祈りいたします。合掌。
2025.02.26
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ロシアのウクライナ侵攻 - Yahoo!ニュースウクライナとロシアの停戦が取りだたされている。アメリカでトランプ大統領が就任して、対応がロシアよりになっているのが気になる。ウクライナを日本の北方領土と同じにしてはならない。ロシアは太平洋戦争末期、突然、日ソ不可侵条約を破棄して攻め込んできた。これは、ロシアの単独行動ではなく、イギリス・アメリカと合意の上で日本の敗戦処理としてロシアが日本侵攻することを認めていた。秘密裏に協約を結んでいた。このことを最近知った。同様にアメリカがウクライナを防衛しない→ロシアが大規模な侵攻をする→ウクライナ東部を占領した時点で停戦→ウクライナ東部を実効支配していく→ウクライナ東部の北方領土化。こうなってはいけない。そして、その後、ロシア人が大挙移住し、ウクライナ人を追い出す。ということになれば、ウクライナ東部はウクライナでなくなる。先日、映画「ドクトル・ジバゴ」を見た。ここで描かれているのは帝政ロシアが崩壊し、赤軍が勝ち、革命が成し遂げられる時代である。ドクトル・ジバゴは詩人であり、医師としてブルジョア階級に属し、革命に対峙する人物として描かれている。それゆえか、この原作はロシアで発禁書物とされた。革命派が勝利したのはペレコープ=チョーンガル作戦という赤軍の軍事作戦であり、その戦場はクリミア半島であった。ウクライナである。歴史をさかのぼってもロシアからの脅威、武力に攻め込まれてきたウクライナ。ウクライナはそのたびにロシアを跳ね返してきた。古い話で恐縮だが、ロシアに勝ったのは日本だけである。武力・戦力を誇ったドイツ軍でさえ冬将軍の前にロシアに勝てなかった。ナポレオンもロシアに負けた。日本海戦でロシア大艦隊に圧倒的勝利をした日本は陸地戦でも戦力はなくとも戦略でロシア軍を窮地に追い込み、日本軍に恐れをなしたロシア皇帝から勝利をもぎ取った。今、ウクライナにロシアに勝てとは言わない。プーチン大統領に負けはない。負けは許されないからだ。ロシアの敗北はプーチン大統領の死につながる。彼には暗殺されること以外、恐いものはない。ウクライナも負けてはならない。これは世界平和のための戦いであるからだ。そうなってしまった。振り返ると、ロシアのウクライナ侵攻は失敗だった。プーチンのとりまき参謀たちが良くなかった。攻めれば、逃げ出すと思っていたのだから(と思う)。日本人が北方領土を逃げ出したように。ウクライナ東部はロシアに併合されてはならないし、ウクライナに戻ることも難しい。ロシアでもウクライナでもなくロシア軍・ウクライナ軍を排除して、国際連合平和維持軍(PKF)などを派遣し、戦火を交えることを失くすしかないのではないだろうか。そして、10年、20年を経て、いつしかプーチン大統領がいなくなったときにどのような決着をつけるのか、国際社会で話し合うべきであろう。
2025.02.26
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写真提供:アマナイメージズ今日、NHK-BSで放映された「ドクトル・ジバゴ」を録画して見た。1977年10月19日と26日の2週にわたってテレビで視聴して以来、48年ぶりに見た。現在、映画館でも上映中である。内容だけでなく、なにもかも記憶になく、ほぼ初見のような感じ。当時流行りの大作スタイルで序曲で始まりインターミッション(休憩)が入り、間奏曲の後、後半が始まる。197分の長編、大作であるけれど、劇場で途中休憩を15分はさめば200分を越える鑑賞となる。体力がないと難しい。さて、ググってみた所、事実に基づいたもの、ドクトル・ジバゴという人物がいたのではなく小説が原作である。ボリス・パステルナークという作家が書いた小説が反体制のものとみなされロシアで発禁となった。ロシアに近しいイタリアでそのことを知り当初イタリアで発刊されたそうだ。ロシア革命に対する疑義が盛り込まれ、内戦や内乱やパルチザンなども描かれ政治色が強いけれど描かれているのはプチ・ブルジョワとみなされていた医師であり詩人であった男性の恋の行方であり、その結果、娘について冒頭と週末に成人となった娘が登場する現在が描かれている。大河ドラマといえそうな愛にかけた男の一生である。時の支配者に翻弄され右往左往しなければならなかったドクトル・ジバコの悲哀。劇的ではあるけれど感情的な盛り上がりは控えめであった。それゆえか、心を揺さぶられるほどの感動は感じられなかった。当時の状況、情勢の中でこの作品に出会い、読み、映画を見た時に当時でこそ感銘深いものであったと思われる。それは今のロシア-ウクライナ戦争を目の当たりに見ている我々の胸中と同様、いたたまれないものを感じていたに違いない。ゆえに、小説にはノーベル賞を贈り(本人はソ連国家を恐れ辞退した)、映画はアカデミー賞脚色賞を受賞した。名曲「ラーラのテーマ」が耳について離れない♪1965年/イタリア・アメリカ/197分/監督:デビット・リーン原作:ボリス・パステルナーク脚本:ロバート・ボルト音楽:モーリス・ジャール出演:オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ、ジェラルディン・チャップリン、トム・コートネイ、アレック・ギネス、シオバーン・マッケンナ、ラルフ・リチャードソン、ロッド・スタイガー、リタ・トゥシンハム原題:Doctor Zhivago(「ドクトル・ジバゴ」)お薦め度「ドクトル・ジバゴ」★★★☆(75%)
2025.02.24
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オーダー/The Order | 改・ぶろぐじゃんきぃ。実際の事件を題材に描かれた作品。ジュード・ロウが『The Order(原題)』で悩めるFBIエージェントを演じる ― 21年ぶりのアカデミー賞ノミネートとなるか?(The Hollywood Reporter Japan) - Yahoo!ニュースを読めばわかるが、この事件をもとにして白人至上主義者ウィリアム・ルーサー・ピアースの1978年の著書「The Turner Diaries」に影響を与え、ひいては2021年1月6日に米国議会に攻撃を仕掛けた者たちにも影響を与えている。そして、これが映画化され、悩めるアメリカを表出する作品となっている。ただ映画として見た場合、暗澹たる思いになる内容であり、犯人に執拗に執着する主人公は狂気とも思える。ジュード・ロウの熱演が狂気を感じさせる。amazon prime video にて2024年/カナダ/116分/監督:ジャスティン・カーゼル脚本:ザック・ベイリン出演:ジュード・ロウ、ニコラス・ホルト、タイ・シェリダン、ジャーニー・スモレット、アリソン・オリバー、マーク・マロン、セバスチャン・ピゴット、ジョージ・チョートフ、マティアス・ガリード、フィリップ・フォレスト・ルイツキー、ブラッドリー・ストライカー、オデッサ・ヤング原題:The Order(「秩序」)お薦め度「オーダー」★★★☆(70%)
2025.02.22
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取材をした、というよりは実体験や知人などの話から身近にある出来事だったのかもしれない。アラフォーで離婚を切り出されて独り身になった女性が婚活へと向かう。けれど、知り合った7歳年下の男性と深い仲になる。ここが小説になるポイントなのかも。匂いについて、いや香りについて書かれていることも稀有なことに思える。目に見えない香りや印象。印象は目で見るのか…ならば感覚?男性との向き合い方に悩み、女性の助言(?)に耳を傾け、婦人科にかかる身体検査についても書いてあり、体験としての読み得は感じる。さて、終わりは淡々として、主人公・まりえはどのように生きていくのだろうか。(以下、Amazonより)”「離婚って失敗なの?」「恋愛と結婚って別物?」新直木賞作家が描く、おとなの女性の結婚と幸福をめぐる物語。桐原まりえは40歳を手前に離婚した。夫の森崎に「恋愛がしたい」と切り出され、2年近い話し合いの時期を経て、7年半の結婚生活に終止符を打ったのだ。理由にはいまも納得がいかないまりえだったが、自分はもう誰にも属していない、そう思うと心は軽やかだった。離婚届を提出する朝、寂しさよりも、手放して一人になることの清々しさをこそ感じたのだ。「あんたもこれから恋愛できるわね」、行きつけのワインバーでよく遭う年かさのかっこいいマキさんはそう言うが、まりえにはその気はない。駆け引きも探り合いも億劫だし、今のからだを見せる羞恥が性欲を上回る。なにより、すべて自分の自由にできる生活が一番大事でそれを危うくする欲望に呑み込まれたくはないのだ。でも、なにか不安で、なにか取りこぼしている気がする……。ひょんなことで懐いてきた由井君が粉料理を教わりに訪ねてくるのを好ましくは思うが、物事の受け止め方に7つの歳の差を感じるばかりだ。そんな折、些細なきっかけと少しの興味から、まりえは結婚相談所に登録をした。そこで見聞きする世界は、思いもよらないものだった。マリッジコンサルタントに、紹介された男たちに、婚活仲間に、切実な「現実」や結婚に対する価値観を次々と突きつけられ、まりえは考え続ける。自分が人生に求める幸せとは何なのか。若い頃のように無邪気に恋愛に飛び込んでいけなくなった眼にだからこそ捉えられる、おとなの女の幸せをめぐる長篇。”(以上、Amazonより)千早茜さん『マリエ』読書会 『マリエ』(千早 茜) | 特集 - 本の話マリエ [ 千早 茜 ]
2025.02.20
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なんなんだこの本は。”ルー”という源氏名で呼ばれる天涯孤独な少女が主人公。といっても、天涯孤独なのではなく、大邸宅の身体障碍者の後妻に入った母のかわりにとりかえて嫁にされそうになった十代の女の子が命からがら逃げて、流れて、大阪・京橋にたどり着く。そこで出会ったグランドシャトー。ステージ(舞台)がないとキャバレーとは言わない。舞台があると店も大きくなる。クラブやスナックではない大きいハコ。そこに集う老若男女。ノスタルジーを感じさせながら十代から七十代とホステスとして生きた”ルー”と先輩の”真珠”を描くロマンあふれる人生物語。クライマックスになって知る”真珠”ねえさんの行動の事実が圧巻であり壮大であった。あっぱれと言いたくなる大阪謳歌といえる作品。名前しか知らなかった京橋に愛着を感じる。本の話〈高殿円インタビュー〉消えゆく文化、キャバレーを書き残したい
2025.02.16
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なんて話だ。ルポルタージュを本にしたのか。取材記事を連ねた書籍であるのか、と小説ではない気がした。それでも新川帆立の新著。これまでと形式は違っていても、新手の本として読むと心を決めて、読み進めた。インタビューで何を得たいのか。主人公の彼女が追求しているものが”娘を殺された母が犯人であった少年Aを殺害した。その少年Aの居場所を密告した少年Bを探す”というものだった。同時期少年院で服役していた6人。殺害されたAを除く5人へのインタビュー。終盤にいたるまでルポを読んでいるだけのように思えたが、佳境に入り驚く事実を知る。衝撃的である。この衝撃的事実があることで圧倒的な本の力を感じた。恐るべし内容。恐るべし新川帆立。目には目を [ 新川 帆立 ]
2025.02.15
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絵画が好きな割にはこの作品(絵)を知らなかった。ドラクロワが描いたショパンの肖像画。しかし、それだけでなくこれは元は恋人であるジョルジュ・サンドと共に描かれた作品である。ショパンとサンドの2人が並んだ絵だと思われる。それを再現した絵があり、それがこちらだ。 ピアノの詩人の内面の世界を伝える・ドラクロワ「ショパンの肖像」 | Pure Smile 感動のひとときさて、本書「ルーヴル美術館の天才修復士」を読んでみると、ショパンの肖像画はくっきりはっきりと見ることができた。それはルーブルの保存のたまものと思える。しかしながら、サンドの損傷が激しく、修復するのが困難なほどという話なので、よほどボロボロ、ひどい有様を想像していた。ところがである。現物でないので何とも言えないが、どうも未完成の絵でありジョルジュ・サンドがきちんと仕上がっていないようなのである。有名であるが一般的にはしたれていない絵画を題材によくミステリーとして書き上げたと思う。作者、一色さゆりの小説力をほめたい。なかなか興味深い内容で、X線などにて絵の下にある事柄を押し出すのはおもしろく衝撃的であった。絵画のゆくえが一段落してやれやれと思う間もなく「続く」という終わり。一連の作品でありながら一冊完結の事件を書き連ねてきたシリーズであるが、今回は二冊にまたがる話となるようである。早くも次が読みたくなる。ルーヴル美術館の天才修復士 コンサバターIV (幻冬舎文庫) [ 一色 さゆり ]
2025.02.14
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(C)2023 HTBH, LLC ALL RIGHTS RESERVED.なんという題名だ。邦題を見るとそう思う。ところが原題を見ると”Sometimes I Think About Dying”とあり、時々、死んでいくことについて考えるとある。ゆえに主人公が考えていることは明白である。死にゆくことを考えている。生きることは死ぬことであるとでもいうのか。生きている限り一歩一歩着実に死に向かって進んでいる。アメリカの北に位置しオレゴンという州。東海岸にあるニューヨークとほぼ同じ緯度。西海岸に面している田舎町である。どんな仕事をしているのかはわからないが、10人程度の職場で、わきあいあいというよりは個人個人仕事をしているような感じ。日常が繰り返され、村人と交流すると知り合いに出会う。妄想の世界へいきなり入るから、見ていてびっくりする。とんでもない映画なのではないかと。淡々としていながら驚くような事柄が時々出て来る。まったく風変わりな作品であった。2023年/アメリカ/93分/G監督:レイチェル・ランバート脚本:ケビン・アルメント、ステファニー・アベル・ホロウィッツ、ケイティ・ライト・ミード出演:デイジー・リドリー、デイブ・メルヘジ、パーベシュ・チーナ、マルシア・デボニス、ミーガン・ステルター、ブリタニー・オグレイディ原題:Sometimes I Think About Dying(「時々、死んでいくことについて考える」)お薦め度「時々、私は考える」★★★☆(70%)
2025.02.13
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Your Place or Mine (2023)邦題の「ユアプレイス、マイプレイス」の方が原題の「ユアプレイス・オア・マイン」(あなたのところかわたしのところ)とするより日本人には通りが良い、理解が進むというのがわかるけれど、”ユアプレイス・オア・マイン”としてこそ今どきの若者にはいいのかもしれないし、英語の理解を深めるためにもいいと思える。さて、リース・ウィザースプーンとアシュトン・カッチャーが共演したロマンティックコメディということで期待値は上がるが、内容は今一つである。20年前に運命の人(?)と出会っていながら、別れてしまった二人は肉体関係経験済みの友達という、なんでも話せるが感じの気持ち(相手への想い)は口にしないという状態。それが延々20年も続いているとは不思議なこと。男女どちらも関係を持つ相手、アヴァンチュールは楽しみながらも片やシングルマザー、片や半年ごとに恋人と別れるプレイボーイという。素直でなくこじらせているのだが、それが陰に入るのではなく陽でサバサバ関係というのが、なんともついていけない。そして、その思いはシリアスなのである。シングルマザーの息子の存在がリアリティありというか面白く思えた。にしてもアシュトン・カッチャーの変貌ぶりには驚いた。歳を重ねただけで若い時の面影を感じないほどかわるものなのか。Netflixにて2023年/アメリカ/111分/監督:アライン・ブロッシュ・マッケンナ脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ出演:リース・ウィザースプーン、アシュトン・カッチャー、ジェシー・ウィリアムズ、ゾーイ・チャオ、ウェスリー・キンメル、グリフィン・マシューズ、レイチェル・ブルーム、シリ・アップルビー、ベラ・ラベル、ティグ・ノタロ、スティーブ・ザーン、タナー・スワッガー原題:Your Place or Mine(「あなたの場所か私の場所か?」) お薦め度「ユアプレイス、マイプレイス」★★★☆(70%)
2025.02.08
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(C)2021 ASSOCIAZIONE CULTURALE IMAGO IMAGO FILM VIDEOPRODUZIONI耳障りよく心地よいBGMが流れる映像に眠ってしまいそうになる。実際、居眠ってしまい、途中から見直した。老人が一人で店番をしている古本屋。店主である老人は本に関する知識がたくさん。今どきの雑誌本を頼まれると、ここにはないパソコンで検索すれば簡単に手に入ると言う。しかし、イタリアの田舎(?)の人はそんなことはできない。貧しいアフリカ系の子供が漫画を読みたそうにしているのを見ると、買わなくていい貸してあげるから読み終えたら持ってきなさいと、無料の貸本屋=図書館のようであり、店主は司書となり少年が一冊読み終えるごとに次の読本を渡す。隣のカフェの店員とごみから本を漁る男性と雑誌本をねだる女性に用途のない古い辞書を毎月売りに来る教授。そして、わずかな客。登場人物は以上。町中の公園のベンチで音読する少年。公園で過ごす人々を映し出す。それだけの映画。そして終わりをむかえる。古本屋店主が少年に与えた最後の本が意味深い。2021年/イタリア/84分/G監督:クラウディオ・ロッシ・マッシミ脚本:クラウディオ・ロッシ・マッシミ出演:レモ・ジローネ、コッラード・フォルトゥーナ、ディディー・ローレンツ・チュンブ、ピノ・カラブレーゼ、フェデリコ・ペロッタ、アンナマリア・フィッティパルディ、ラポ・ブラスキ、バレンティーナ・オッラ、バッジョ・ヤコベッリ、モーニ・オバディア原題:Il diritto alla felicita(「幸福追求権」)お薦め度「丘の上の本屋さん」★★★(60%)
2025.02.06
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NHK BSシネマで放送される映画の中からおすすめ作品を紹介します。2月おすすめ作品は「ショーシャンクの空に」2/1、「サウンド・オブ・ミュージック」2/2、「ア・フュー・グッドメン」2/3、「スパイダーマン:ホームカミング」2/5、「マイ・インターン」2/11、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」2/12、「八日目の蝉」2/15、「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」2/16、「ボディ・ガード」2/17、「トロイ」2/18、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」2/19、「ドクトル・ジバゴ」2/23、「ライト・スタッフ」2/24、「アラジン」2/28(題名の後の日付は放送日)、この作品の中から選んだ5作品はこれら。「ショーシャンクの空に」「サウンド・オブ・ミュージック」「スパイダーマン:ホームカミング」「八日目の蝉」「ドクトル・ジバゴ」。もう2/5となってしまった。遅れてすみません。紹介済みの「ア・フュー・グッドメン」[マイ・インターン」「ボディ・ガード」を省く。(チラシ画像の下のリンクは画像の出展元を掲載)(C)1994 Castle Rock Entertainment. All Rights Reserved.「ショーシャンクの空に」2025年2月1日(土)午後3時00分~he Shawshank Redemption 1994 アメリカ 142分 G30年前に映画館で見たのか……。この年の私のベスト6であった。1位「スウィング・キッズ」、2位「恋人たちのアパルトマン」、3位「レオン」、4位「レジェンド・オブ・フォール」、5位「ミナ」の次である。今では最高傑作とベスト・ムービーとされる作品。内容はほぼ忘れてしまったが、感動した思い出はある。1995年6月17日新宿東急にて鑑賞お薦め度★★★★(80%)映画.com ALL TIME BEST「ショーシャンクの空に」映画チラシサイト:サウンドオブミュージック「サウンド・オブ・ミュージック」2025年2月2日(日)午後1時00分~The Sound of Music 1965 アメリカ 174分 Gいまだ映画館では見ていない。テレビで見た。舞台も見た。芝居も見た。いつか映画館で見たいものである。お薦め度★★★★(80%)映画.com ALL TIME BEST「サウンド・オブ・ミュージック」(C)Marvel Studios 2017. (C)2017 CTMG. All Rights Reserved.「スパーダーマン:ホームカミング」2025年2月5日(水)午前0時05分~Spider-Man: Homecoming 2017 アメリカ 133分 Gおばさん役が推し女優マリサ・トメイだったのでときめく!トム・ホランドは売れっ子になったねぇ。2017年8月14日鑑賞お薦め度★★★☆(70%)2017.8.14 ブログ「スパーダーマン:ファーフロムホーム」2025年2月12日(水)午前0時05分~お薦め度★★★★(80%)2019.7.7 ブログ「スパーダーマン:ノーウェイホーム」2025年2月19日(水)午前0時05分~お薦め度★★★★(80%)2022.1.23 ブログ(C)2011映画「八日目の蝉」製作委員会「八日目の蝉」2025年2月15日(土)午後0時30分~2011 日本 147分 G人間形成の初期の段階にベースとなるものが虚構で作られていた場合、その子供は自己の存在理由の基盤を損なうことになるので生きていくことが危うくなる。そう思えた。考えさせられる作品である。お薦め度★★★★(85%)映画.com ALLTIME BEST「八日目の蝉」2012.07.14 ブログ写真提供:アマナイメージズ「ドクトル・ジバゴ」2025年2月23日(日)午後1時00分~Doctor Zhivago 1965 イタリア・アメリカ 197分1977年10月19日と26日の2週にわたってテレビで視聴。壮大なスケールに圧倒された。ロシア革命に翻弄される男女の愛。名作である。お薦め度★★★★☆(95%)映画.com ALL TIME BEST「ドクトル・ジバゴ」
2025.02.05
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(アマゾンより)“「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張形をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったが――(「はじめましょ」)ほか全六話。生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。“(以上、アマゾン)直木賞受賞作ということで読んでみた。読み始めると、良い話なのだが、これで直木賞かと思えた。しかし、最終話を読み早計だったことに気づく。深い、というか遠い過去の出来事による長きにわたる因縁があったことを知り、思いの深さというか生きるよすがを知り、万感の思いを感じた。江戸時代の市井の人々を描き、その心情を伝えてくる作家・西條奈加。今後も読んでいきたいと思う。心淋し川 (集英社文庫(日本)) [ 西條 奈加 ]
2025.02.05
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Xユーザーの小久保寿人さんこの冬、ドラマをたくさん見ている。といってもすべてに目を通せるわけもなく、興味を抱いたものを片端から見ていき、合わない、おもしろくない、わからない…と思えるものは挫折、断念、視聴中止してきた。そんな中、今季、一番の傑作が「東京サラダボウル」ではないかと思っている。夜ドラ「バニラな毎日」もいい。「御上先生」」もすごい。そんな中、一番のお気に入りが「まどか26歳、研修医やってます!」である。毎回、泣いてしまっている。今回見た第3話は働き盛りのアラフォー男性。妻と4歳になる一人娘がいる。腹痛を抱えていたが、病院嫌いな彼をようやく診察に連れてきたのが妻であった。親子三人仲睦まじい姿がほほえましい。検査の結果はスキルス性の胃がんであり末期に相当。手術できない手遅れ状態であった。長くて3~4か月。早ければ一か月の余命診断。妻は愕然となる。健康そうな姿から入院し、徐々に弱っていく、そして最後は臨終を迎える。この男性を演じるのはとても難しい。私なら演じきれないと思える難役である。その役を私が知らない俳優が演じていた。妻役の田畑智子は演技巧者であることを知っている。男優は小久保寿人という人であった。ググると蜷川幸雄主宰の若手演劇集団『さいたまネクストシアター』第一期生とあり、芸歴は長く数多くの作品に出演。単に私が知らないだけの実力派なのであろう。この「まどか26歳、研修医やってます!」第三話の死にゆく父親を演じた彼はみごとであった。私は泣きに泣いた。また、娘役の永谷咲笑もみごとであった。2歳から出演している実力派であろう。この子の父親が死んだ姿を見ながらの「パパ、寝ているよ。起きて。」(セリフは正確でない、申し訳ない)と言ったシーン。あまりに自然、というかリアルであった。4歳児、わかって演じているのか、わからないながら言葉を言っただけなのか。どちらにしても真にせまっていた。この彼女の言葉を身動きせず受ける死んだ父、小久保寿人は大変だったと思う。この後、彼が横たわったベッドを俯瞰で真上から撮るシーンがあり。これも身動き、呼吸一つできずに、大変だったと思う。死に行く一般人を演じてみごとであった小久保寿人にあっぱれを送る。PROFILE | 小久保 寿人 KOKUBO TOSHIHITO | Ever Green Entertainment group
2025.02.04
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(C)2022 ILBE SpA. All Rights Reserved.(映画.COMより)”世界各国の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性を主人公に描いた7本の短編で構成されるオムニバス映画。女優タラジ・P・ヘンソンが監督を務め、ジェニファー・ハドソンがドラッグ依存と多重人格を克服しようと闘う女性を演じた「ペプシとキム」、「トワイライト 初恋」のキャサリン・ハードウィック監督がマーシャ・ゲイ・ハーデンとカーラ・デルビーニュの共演で、コロナ禍のロサンゼルスで出会った医師とホームレスの交流を描く「無限の思いやり」、アルゼンチンのルシア・プエンソ監督がエバ・ロンゴリアを主演に迎え、亡き妹が遺した幼い娘との人生を考えるキャリアウーマンを描いた「帰郷」、「きみはいい子」の呉美保監督が杏とタッグを組み、育児と仕事に翻弄されるシングルマザーの多忙な日常をつづった「私の一週間」、イタリアのルチア・ブルゲローニ監督&シルビア・カロッビオ監督によるアニメーション作品「アリア」などを収録。ダイアン・ウォーレンが手がけ、ソフィア・カーソンが歌唱した主題歌「Applause」が第95回アカデミー賞で主題歌賞にノミネートされた。”ショートストーリーが7本。実話あり、アニメーションありのよくわかる話もありわからない話もあり。女性として感じる何かしらを表現した作品群。忙しく立ち働く日本の母親を見て、なんだかなぁと思った。杏が好演。U-NEXTにて2022年/イタリア・インド・アメリカ・日本/112分/G監督:ルシア・プエンソ、シルビア・カロッビオ、キャサリン・ハードウィック、タラジ・P・ヘンソン、呉美保、マリア・ソーレ・トニャッツィmリーナ・ヤーダブ脚本:ルチア・ブルゲローニ、シルビア・カロッビオ、クルパ・ゲ、キャサリン・ハードウィック、呉美保、ルシア・プエンソ、シャンタヌ・サガラ、ジュリア・ルイーズ・スタイガーバルト、キアラ・ティレシ、リーナ・ヤーダブ主題歌:ソフィア・カーソン出演:マルゲリータ・ブイ、カーラ・デルビーニュ、ジャクリーン・フェルナンデス、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェニファー・ハドソン、エバ・ロンゴリア、ポーレッタ・ワシントン、杏原題:Tell It Like a Woman(「女性として話して」)お薦め度「私たちの声」★★★☆(70%)
2025.02.02
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(C) 2006 TWENTIETH CENTURY FOXNetflix でお薦めされて見た。マイケル・ダグラスにキーファー・サザーランドとキム・ベイシンガーというそうそうたる主役陣である。元KGBがアメリカ大統領暗殺を企てた。それを阻止するシークレット・サービスが内通者を探し出し、銃撃戦を戦うというもの。ファースト・レディとの不倫というとんでもない設定を含み、下世話な内容で興味を惹く、なんともバラエティな映画だった。Netflixにて2006年/アメリカ/108分/監督:クラーク・ジョンソン原作:ジェラルド・ペティヴィッチ脚本:ジョージ・ノルフィ出演:マイケル・ダグラス、キーファー・サザーランド、エバ・ロンゴリア、キム・ベイシンガー原題:The Sentinel(「重要監視員」) お薦め度「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」★★★☆(70%)
2025.02.02
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(C)2024 映画「正体」製作委員会なんとなく、見ることを忌避していた。横浜流星が苦手なのかもしれない。しかし、彼は真に迫った演技をすると思う。原作小説である「正体」は人気があるのか、WOWOWでテレビドラマ化もされている。惨劇のあった現場に立ち入ったために殺人犯人とされ死刑を宣告された18歳男子高校生。彼は脱獄する。全国指名手配となった彼を警察は威信をかけて探し回るが変装し潜伏するように偽名で仕事できるところでは発見をされない。とはいえ……。彼と出会った人々は彼を殺人犯ではなく、冤罪だと考える。その心は……。転々とする彼を映し出すのを見ていると真相がわからないだけに信じたいのかどうなのか見ている方も気に病んでしまう。というか、描き方がシンパシィ感じるものなので、冤罪と思うようになっていく。クライマックスの大捕物。いつしか見ている私は主人公の彼同様、泣いていた。泣いて見ていた。傑作なのであろう。Netflixにて2024年/日本/120分/PG12監督:藤井道人原作:染井為人脚本:小寺和久 藤井道人出演:横浜流星、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、前田公輝、田島亮、遠藤雄弥、宮﨑優、森田甘路、西田尚美、山中崇、宇野祥平、駿河太郎、木野花、田中哲司m原日出子、松重豊、山田孝之 お薦め度「正体」★★★★(80%)
2025.02.01
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なぜか島本理生を推し作家とした。最近、彼女の本を読んでいないので思い立って読んで見た。(Amazonより)”「高校生のとき恋人に監禁されたことがあるの――」 法科大学院生の笠井修吾は同級生の館林景織子(きょうこ)に、衝撃の過去を告白される。いまでもその彼らしき人物から執拗なメールが届くと怯える景織子を修吾は守ると誓った。交際を始めた二人だったが幸せな日々は突然終わりを告げる。元彼の高橋が景織子の弟に暴行を働き、彼女を連れ去ったのだ。だが実は、景織子は自ら高橋の車に乗り込んでいた。なぜ彼女はストーカーまがいの男と行動をともにするのか? 彼女の真意とは? 東京から日本最南端の島・波照間島へ、修吾は彼らを追うが……。著者が初めて挑む究極の恋愛サスペンス!”人は恋愛経験がないことを克服するために交際しようとするのか。ストーカーとなってしまった監禁男と別れ、その彼の一途な思いと自身を大切にしてくれた思い出にひきずられ、ついには事件から逃亡劇へとなったしまった女性と付き合った恋愛未経験高学歴男子を主人公に描いた作品。彼の思い、そして風変わりな同級生男子の思考。常識からはかけ離れた経験や思考を持つ人々でストーカー事件にまつわる顛末を男女交際を交えて描いている。風変わりな登場人物だらけではあるが違和感を感じつつも拒絶することなく読み進めた。彼らの考えは理解することはできないけれど、認める=受け入れることはできる、そう感じながら読んだ。意味不明だった題名「匿名者のためのスピカ」とはそういう意味だったのかと読了してわかった。意味ある題名である。私が作者、島本理生に惹かれるのはなぜだろう。匿名者のためのスピカ (祥伝社文庫) [ 島本理生 ]
2025.02.01
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