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史劇を見るには怪物退治を楽しむのか、昔の戦を楽しむのかといったことがあるのだが、魔物退治の評判を持つヘラクレスが、傭兵となって戦うとは…。この話、ちょっとしたからくりがあって意外性があり楽しめる。しかし、昨今のSFXに富んだ作品を見ていると、どのような映像も驚かなくなるし、見ていても衝撃が少ない。スペクタクル作品は映画館で見てこそ、大画面と大音量に感嘆するだろうに。ヒロインはチャーミングさに欠け、ヘラクレスもボディビルダーのような体躯だけといった感じが否めない。ヘラクレスの苦悩があったりするのだけれど。映画館で見れば、もっともっと楽しめたと思える作品である。2014年/アメリカ/99分/G監督:ブレット・ラトナー 出演:ドウェイン・ジョンソン、イアン・マクシェーン、ルーファス・シーウェル、アクセル・ヘニー、イングリッド・ボルゾ・ベルダル、リース・リッチー、トビアス・サンテルマン、ジョセフ・ファインズ、ピーター・ミュラン、ジョン・ハート、レベッカ・フェルグソン、イリーナ・シェイク原題:Herculesお薦め度「ヘラクレス」★★★☆(70%)
2015.03.12
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ようやく借りてみることが出来た。映画館で見るのと違って、その世界に浸るまで、慣れるまで時間を要し、続編なので一作目の決まりごとを思い出し、なんてやっていると痛快さを感じるまでちょっと物足りなさ、分かりづらさを感じた。とはいえ、物語に慣れるころには状況を理解し、こんな話だったな、作風だったなと思い至る。さて、この作品、続編としてはどうかわからないが、一作目の丁寧さに比べると、丁寧さに欠け、分かってもらえる人だけ、テルマエロマエを楽しめる人だけ楽しめればよいと思えるような作り方である。とはいえ、それなりに楽しめ、話題作を見れたことは良しとしなければ。松島トモ子や白木みのるを使っているところにおかしみを感じる。2014年/日本/113分/G監督:武内英樹 出演:阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、市村正親、キムラ緑子、勝矢、曙、琴欧洲、菅登未男、いか八朗、松島トモ子、白木みのるお薦め度「テルマエロマエ2」★★★★(80%)
2015.03.08
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スカーレット・ヨハンソンが活躍。その作品を見たくて、見た。しかし、何でしょ、この作品。脳の中を、脳の機能を100%使う人間の話。そのためには妊娠6ヶ月で分泌される母体の成分、〇〇〇4(なんとかかんとか4)というアルファベットの薬(?)が必要で、ただ、摂取してしまうと、人体を滅ぼしてしまう。なんて、設定があり、何のためか、その薬に冒されたルーシーが、薬を略奪摂取しようということになる。そして、むかえる結末。何なんだ!これは!!と言いたくなるが、リュック・ベッソン監督ときけば、さもありなん。納得してしまう。納得せざるをえない。彼でなければ、決して映像化されなかった作品である。2014年/フランス/89分/PG12監督:リュック・ベッソン 出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド、ジュリアン・リンド=タット、ピルウ・アスベック、アナリー・ティプトン 原題:Lucyお薦め度「ルーシー」★★★☆(70%)
2015.03.01
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こんな素晴らしい作品を見逃していたなんて。知人から紹介されていたんだけれど、DVDを借りてようやく見た。とても感動した。高校1年生のみんなに見てもらいたい作品である。夢を現実のものにする行動力。信念を曲げない強さ。相手を尊重する尊さ。そのようなものを諭し教えてくれる。ローラ・ダーン演じる女性教師がいい。「ランブリング・ローズ」を見て以来のファンだが、惚れ直してしまうくらい素敵な女性で登場だ。主役のジェイク・ギレンホールもいい。父親役のクリス・クーパーもいい。まわりのキャストも良く、いい作品にいいキャストありと思わせてくれる。向学心の素晴らしさも恋するドキドキもあり、青春映画としても要所を押さえている気がする。久々に感動。お薦めの一本である。1999年/アメリカ/108分/G監督:ジョー・ジョンストン 出演:ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、クリス・オーウェン、ローラ・ダーン、チャド・リンドバーグ、ナタリー・キャナディ原題:October Sky お薦め度「遠い空の向こうに」★★★★☆(90%)
2015.02.28
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この作品、BSで放送されていたので、録画して見た。「あれ?こんな作品だったかな?」「見たと思っていて、他の昭和残侠伝シリーズと勘違いしていたかな?」なんて思うくらい、見た記憶が全くなかった。記憶に残る藤純子の美しさも他の作品のような気がする。しかし、私の鑑賞メモでは映画館で見たこのシリーズの中では、本作が一番良いとしている。人の記憶とは、怪しいものである。さて、やはり映画とは映画館で見るものなのだろう。今回、テレビでこの作品を見てみたら、あまり感動というものがなかった。作品に関する既視感すらないのに、ワクワク感も感動もないなんて。33年前に映画館で見たものが認識しないながらも記憶の奥底に刻まれていて、新鮮な感動というものを呼び起こさなかっただけなのかもしれない。また、当時、健さんや藤純子にどっぷりはまったシンパの感情の中で感動したあの興奮は、やはりその時でないと味わえないものなのかもしれない。十代の恋が切なく感じるように、感受性豊かな若い頃にみた感動は、この年になってテレビでは呼び起こせないのかもしれない。あの頃の感動で、この作品を見たかった。1970年/日本/92分/G監督:マキノ雅弘出演:高倉健、加藤嘉、荒木道子、永原和子、藤純子、池部良、長門裕之お薦め度「昭和残侠伝 死んで貰います」★★★★(80%)
2015.02.21
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映画作品を見てみた・・・。どうしてこうなるのかな?原作でのドラマティックな展開が・・・ない。地権者である村人たちとの葛藤や軋轢。開発か故郷か。謎の女、幸にゆれる明青の葛藤もあまり表出されない。原作にあった劇的なるものが消され、都合の良い(撮影しやすい?)内容に変えられていることがショック。ラスト、作り手側がある結論(ハッピーエンドにしろ、アンハッピーエンドにしろ)を提示したことは認める。いいことだと思う。しかし、そこに至る過程であまりに陳腐に内容を変えていることが残念だ。だから、ヒットしなかった(?)だから話題にならなかった(?)と、思える。ホンコンや大輔が良かったなぁ(笑)マイコはね、白が似合う女優としてキャスティングは間違っていないと思う。しかし、原作のイメージからはもっと華奢で小柄でかわいらしい感じがするんだな。おばあのイメージはまったく違ったなぁ、それこそ、幸以上に小柄で細いが骨格はしっかりしているイメージだったなぁ。 明青の玉山鉄二は、まったくイメージわかなかったけど、原作からはもっとうらなりな感じがしたんだなぁ。原作と同等か原作以上に良い作品にならなければ映像化する意味、ないような気がする・・・。2009年/日本/121分/G監督:中井庸友 出演:玉山鉄二、マイコ、勝地涼、尚玄、瀬名波孝子、宮川大輔、ほんこん、伊藤ゆみ、白石美帆、高岡早紀、沢村一樹 お薦め度「カフーを待ちわびて」★★★☆(70%)
2015.02.17
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映画公開当時、見に行こうとして見逃した作品。ベン・アフレックの主演、そして監督作品である。後半クライマックスへの畳み掛けに作為的な物を感じ、現実(真実)と異なり作り込んでいるのではないかと思えたが、そこは映画という作品、すべてが事実通りでなければいけないということはない。しかし、観客を手に汗握る境地に引き込もうとしている作為が感じられて、のめり込むよりは引いてしまったなぁ。さて、この作品、1979年11月4日、イラン革命が激化するテヘランで過激派がアメリカ大使館を占拠し、52人が人質になる中、カナダ大使私邸に逃げ込んだ6人のアメリカ外交官を救出するために「アルゴ」という架空のSF映画を企画し、作戦決行するという話。この事実はカナダの行為とされ、アメリカが仕組んだ作戦ということは機密情報となり非公開だったが、後年クリントン大統領が非公開解除して、公になった。公になったからこそ映画化もできた。このような作品を映画化するとはベン・アフレックは意欲的で愛国心にも富んでいると言えよう。映画が終わり、クレジットとともに6人の外交官の写真と演じた俳優が同時に映されて初めて、そっくりさんにして(そっくりさんを)キャスティングしたということがわかる。現実の話だから、人物の容貌にもこだわったリアリティさに脱帽である。見ごたえのある作品だ。2012年/アメリカ/120分/G監督:ベン・アフレック 出演:ベン・アフレック、アラン・アーキン、ブライアン・クランストン、ジョン・グッドマンケリー・ビシェ、カイル・チャンドラー、ロリー・コクレーン、クリストファー・デナム、テイト・ドノバン、クレア・デュバル、ビクター・ガー、ジェリコ・イバネク、リチャード・カインド、スクート・マクネイリー、クリス・メッシーナ、マイケル・パークス、テイラー・シリング 原題:Argoお薦め度「アルゴ」★★★★(85%)
2015.02.15
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うわー、インド映画だったんだ。わかって借りたはずなんだけど。3時間とは長いね、大作。さすがインド映画。前半はインド映画そのもの。群舞シーンや歌唱シーンがたくさんあり、見ていて、これを飛ばせば二時間半くらいの作品になるんじゃないの?なんて思えた。存分に見て、まさか、終わりか?と思ったところで、インーターミッション(休憩)。さすがインド映画は長いわ。後半休憩明けはまったく違う話が始まったような印象。これは、二本立てなのか、と思えたほど。終盤になって、前半と後半の話が絡み合い、かみ合い、融合して、クライマックスへとつながっていく。設定が無理あるなぁ、なんてこの頃思うこと多いけれど、この作品も導入部がそう。もちろん導入部がみごとに描けていれば、もうそれで傑作となり完成しているんだろうけど。後半、結末の素晴らしい内容があるんだけれど、導入部は難ありだと思うな。愛を説くには、いい作品なのかもしれない。2012年/インド/175分/G監督:ヤシュ・チョープラー 出演:シャー・ルク・カーン、カトリーナ・カイフ、アヌーシュカ・シャルマ、 クリス・カウリン 原題:Jab Tak Hai Jaanお薦め度「命ある限り」★★★☆(70%)
2015.02.14
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「天使の恋」という題名に惹かれて借りてみた。この作品、設定がどぎつくてついていけなかった導入部だが、原作がケータイ小説ということで、これくらいのきわどさがないと携帯利用者の目に留まらないのかもしれない。今も、ケータイ小説というのは人気があるのだろうか。さて、主役が佐々木希ということで、期待してなかった。テレビドラマ「神の雫」を見た時に、あまりの緊張とド下手な演技に、この娘は消えちゃうなと思った。残ったとしてもモデルとして、としか思えなかった。しかるに、その後すぐの出演の映画作品でこのような情感あふれる演技を見せるとは。彼女の成長ぶりに感嘆する。テレビドラマ「ファースト・クラス」で久しぶりに彼女の演技を見た時に、よく成長したなと思ったけれど、演技素人はあっと言う間に蝶になっていたんだなと思った。相手役:谷原章介が良くないね。といっても彼のせいではない。イケメンすぎるのだ。もちろん写真を見て気に入るくらいだから、魅力的でなければならないけれど、設定が冴えない大学講師なのだ。冴えないで思い浮かぶのは大泉洋。大泉洋のような俳優をキャスティングすれば、よかったのかな、なんて思う。主人公・理央の心情は良く表現されていて、とても同情できるものを発していた。しかし、相手役・光輝の想いは吐露されないため、観客は第三者としての視点をもたず、主人公・理央目線でしか物語を追えない。それがいいのか悪いのか。導入部のいじめや援助交際のくだりは拒絶反応が出て、見続けるのをやめようかと思った。ラストの設定も不可思議であり、今ひとつ盛り上がれない。映画・チャップリンの「街の灯」のように、ぐっと感情が盛り上がるラストであれば、なお良かったのではと思う。2009年/日本/119分/G監督:寒竹ゆり 出演:佐々木希、谷原章介、山本ひかる、大石参月、七菜香、加賀美早紀、深水元基、酒井若菜、吹越満、津田寛治、笑福亭鶴光、若村麻由美 お薦め度「天使の恋」★★★☆(70%)
2015.02.11
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いやー、面白かったなぁ。ド派手なアクションやカーチェイスはもちろん、爆破のシーンも最高!だけじゃない、この展開。予想を裏切られ、どんでん返しに脱帽!!よくぞ考えた、よくぞ展開した。ド派手なアクションだけじゃないという作品としての厚みを備えたスリルとサスペンスとどんでん返し!見てよかったぁ。重箱の隅をつつくようにして細部にまで神経をとがらせれば、疑問に思うところが一つ二つ出てくる。しかし、そこはわけわからないながらも最低限の処理はしてあるので、目をつぶってもいいんじゃないだろうか。マクレーン親子としての戦いは親子の葛藤もあってぎくしゃくするけれど、最終的にはOK。正義から見れば、悪党に対する処し方に疑問はあるけれど、そこはフィクションとして観客がスカッとするほうをとったんだろうね。ストーリー的には少々粗い作りであるけれど、どんでん返しに拍手喝さいを送る。2013年/アメリカ/98分/PG12監督:出演:ブルース・ウィリス、ジェイ・コートニー、セバスチャン・コッホ、ラシャ・ブコビッチ、コール・ハウザー、ユーリャ・スニギル、メアリー・エリザベス・ウィンステッド原題:A Good Day to Die Hardお薦め度「ダイ・ハード ラスト・デイ」★★★★(85%)
2015.02.08
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劇場公開は3Dだったようだが、1981年版のリメイクである2010年版。内容は知られているものなので、新味はなく、数々ある戦闘のシーンもどきどきするほどの物じゃなかった。映画館で見ていればスペクタクル感が違ったかも。この作品を見て主役サム・ワーシントンが意外と身長高くないと思った。半神という設定だけれど、人間、もしくは神との違いが分かりづらく、ラストのゼウスからのプレゼントも何(?)って感じ。見たかったので、見てこれぐらいの作品だったのか、と納得したしだい。2010年/アメリカ/106分/G監督:ルイ・ルテリエ出演:サム・ワーシントン、ジェマ・アータートン、マッツ・ミケルセン、アレクサ・ダヴァロス、ジェイソン・フレミング、レイフ・ファインズ、リーアム・ニーソン、ティン・ステイペルフェルト、ルーク・エヴァンス、イザベラ・ミコ、リーアム・カニンガム、ハンス・マシソン、アシュラフ・バルフム、イーアン・ワイト、ニコラス・ホルト、ヴィンセント・リーガン、ポリー・ウォーカー、ルーク・トレッダウェイ、ピート・ポスルスウェイト、エリザベス・マクガヴァン、ダニー・ヒューストン、ジェーン・マーチ 原題:Clash of the Titansお薦め度「タイタンの戦い」★★★☆(70%)
2015.02.08
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これが、カンヌ映画祭パルムドールなのか。3時間に及ぶ大作なので、期待を待ちつつ見た。女性を愛してしまう高校生を主人公に、日々の生き様、人との交流を描いている。彼女と彼女の恋人(女性)が中心であるが、そこに男性も絡んでくる。ウィキペディアを見てみると原作がグラフィック・ノベルとある。グラフィック・ノベルとは長編のアメリカン・コミックのことであり、平たく言うと大人向け漫画ということらしい。漫画が原作の映画作品は日本ではすでに一般化されているが、フランスでは珍しいようだ。そして、グラフィック・ノベル原作作品がパルムドールをとったのは史上初とのこと。ドキュメンタリーにも見える撮影であり、対象人物に関しては至近距離で撮っている。映っているのは顔の一部という感じ。顔すべてがフレームにおさまらず、頭頂部が切れているのがほとんど。気だるい感じがつきまとうのはフランス的なのかも。親の世代が彼女たちを認め、また同性愛に寛容なのも今のフランスなのかも。もちろん、否定的な人たちも出てきたりはする。彼女と彼女の恋人との関係性、その空気感は感情にて発露されている。言葉での表現ではなくて、感じる、そのものの表現が評価されたのだと思う。見てみて、共感を覚えるのは難しいが、彼女の心情をくみ取ることは出来る。あ、これで映画が終わるかな、と感じた時、映画は終わった。2013年/フランス/179分/R18+監督:アブデラティフ・ケシシュ 出演:アデル・エグザルコプロス、レア・セドゥー、サリム・ケシュシュ、モナ・バルラベン、ジェレミー・ラユルト、アルマ・ホドロフスキー、バンジャマン・シクスー、オーレリアン・ルコワン、カトリーヌ・サレ 原題:La vie d'Adeleお薦め度「アデル、ブルーは熱い色」★★★★(80%)
2015.02.07
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おもしろく楽しめるラブ・コメ。フランス映画である。この作品を見ているとフランス女性は大人だなと思う。まぁ総じて男より女の方が大人ではあるのだけれど。フランスの片田舎の雑貨屋の娘が店の商品であるタイプライターで訓練し、町の会社の秘書となり、タイプライター早打ち大会でチャンピオンを目指す話。そこに絡む男女の愛。最後、クライマックスはグッとくる。パソコン全盛の現代からするとワープロ以前のタイプライターとなると時代の隔絶を感じるけれど、田舎からパリへと都会の洗練された世界、見るものを楽しませてくれる作りになっている。ラストに感動できたので、お薦めにしちゃいたい作品です。原題の”Populaire”はタイプライターの機種名とのこと。2012年/フランス/111分/監督:レジス・ロワンサル 出演:ロマン・デュリス、デボラ・フランソワ、ベレニス・ベジョ、ミュウ・ミュウ、 ショーン・ベンソン 原題:Populaireお薦め度「タイピスト!」★★★★(85%)
2015.01.31
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この作品は日本では未公開です。ソフィー・マルソーの新作がレンタルできたので、見てみた。導入部分がいただけないかな。出会い、なぜ、恋に落ちたのか・・・不明。しかし、恋に落ちてからは、さもありなん。ちょっと中年太りしたソフィーを見て、やっぱり美人じゃないのね(かわいいけれど・・・)と思いつつ、ほとんど映されないハードなベッドシーンも、さもありなんと思った。ベッドの相性の良さが、恋に拍車をかけ、一世一代の恋、運命の人と思わせる。女に不自由しない作曲家が、なにゆえに子持ち人妻に惹かれるのか。ハチャメチャで馬鹿げたシーンもあったりする。これはコメディ、それもスラップスティック・コメディーだ。(笑)2012年/フランス/110分/監督:ジェームズ・ユット出演:ソフィー・マルソー、ガド・エルマレ、モーリス・バルテレミ、フランソワ・ベルレアン、ミカエル・アビブル、ジュリー=アンヌ・ロス、マーシャ・メリル、フランソワ・ヴァンサンテッリ、ロベール・シャルルボワ 原題:UN BONHEUR N'ARRIVE JAMAIS SEUL英語題:HAPPINESS NEVER COMES ALONEお薦め度「恋するパリのランデヴー」★★★☆(70%)
2015.01.25
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題名からは予想できない内容。オーマイゴッ!の内容。起承転結があるようではあるが、途中経過で終わったような。決着、これでついてるのかな・・・。幼児の親である男と女が、幼児の遊び場である公園で出会い、子供のブランコをきっかけに・・・。男女の愛と性。ケイト・ウィンスレットの脱ぎっぷりの良さにドギマギしてしまう。かたや語られる幼児色情魔の生活。二つの出来事を並行して描いていく物語。これは悲劇か。寂寞感だけが残る気がした。2006年/アメリカ/137分/R15+ 監督:トッド・フィールド 出演:ケイト・ウィンスレット、パトリック・ウィルソン、ジェニファー・コネリー、ジャッキー・アール・ヘイリー、ノア・エメリッヒ、グレッグ・エデルマン、フィリス・サマービル、ジェーン・アダムス 原題:Little Children お薦め度「リトル・チルドレン」★★★★(80%)
2015.01.21
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なぜか検索でひっかかり、見てみようと思った。題名と真木よう子のヌードシーンがあるということで・・・惹かれて見たが・・・。いいことないね。まず、意味不明。自殺の原因がね、のちほど本人が説明するけど、希薄。現実味がないというか、空虚さだけ。むなしさで死にたくなるほど人は暇なのだろうか。相手役でイ・ワンがキャスティングされているが、意味ない。(理由がわからん)そうそうたる役者陣でのぞみ、皆演技力がある人たちなのに、生かされている気がしない。原作の空気感なのか、脚本の持つ色なのか、はたまた監督の力なのか。見ていて、かったるく感じてしまう。暇つぶしにでもみるほどの作品ではないと思えた。2006年/日本/107分/R-15監督:堀江慶出演:真木よう子、イ・ワン、風吹ジュン、中嶋朋子、荻野目慶子、田中哲司、片桐はいり、多岐川裕美、淡路恵子、市村正親英語題:Veronika Decides to Dieお薦め度「ベロニカは死ぬことにした」★★★(60%)
2015.01.12
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昔、誘拐から生還した女性が狂言だとされ精神病院に入れられたということが物語の進行とともにわかってくる。妹が行方不明となり拉致されたと警察に訴えるが信じてもらえない。彼女は単独捜索に乗り出す。孤軍奮闘はいいけれど、その孤立無援状況に共感するにはアマンダ・セイフライドは華奢すぎるか。彼女の体験は嘘か誠か?妹の拉致は?クライマックスの恐怖は、妹の生死は?見る者の興味を惹きつけるには何かが足りない、いや、違っていたのかも。恐怖もクライマックスも。刑事の不甲斐なさも三文役者程度にしか見えない、そこがこの作品の欠点か。まぁ、気に入っているアマンダ・セイフライドを見て良かったとしよう。2012年/アメリカ/94分/G監督:エイトール・ダリア 出演:アマンダ・セイフライド、ダニエル・サンジャタ、ジェニファー・カーペンター、セバスチャン・スタン、ウェス・ベントリー、ニック・サーシー、ソクラティス・オットー、エミリー・ウィッカーシャム、ジョエル・デビッド・ムーア、キャサリン・メーニッヒ、マイケル・パレ原題:Goneお薦め度「ファインドアウト」★★★☆(70%)
2015.01.12
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何か長ったらしい題名だな。原題をみると三銃士というシンプルな物だから、三銃士だけでよかったかも。なにか説明的文句をつけてヒットに結び付かせたかったのかも。見た感じ娯楽作でエンタテイメントに特化したといえる作品である。小難しい論理的作品を見ることもいいけれど、お気楽に楽しむ作品もいいものだ。エンタテイメント、映画作品に必要なのは間違いない。配役は見事と言いたいところだが、主人公ダルタニアンだけがいただけない。もっとかっこいい青年でないと。敵役がオーランド・ブルームだからなおさらだ。お金をかけた作品でドンパチやって観客に楽しんでもらう。いいね。2011年/フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ/110分/G監督:ポール・W・S・アンダーソン 出演: ローガン・ラーマン、ミラ・ジョヴォヴィッチ。オーランド・ブルーム、クリストフ・ヴァルツ、マシュー・マクファディン、レイ・スティーヴンソン、ルーク・エヴァンス、マッツ・ミケルセン、ガブリエラ・ワイルド、ジェームズ・コーデン、ジュノー・テンプル、フレディ・フォックス原題:The Three Musketeersお薦め度「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」★★★★(80%)
2015.01.11
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第82回(2009年)アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品なので見てみた。ラブ・ストーリーというよりも推理物の要素が強く、その中に、いや根底に愛が潜んでいる感じであった。「目は口ほどにものを言う」ごとし。彼女の瞳は愛を語るには雄弁だった。彼の瞳は何を隠しているのか。また、被害者となった夫は何を隠したのか。隔靴掻痒に感じる部分もあるが、謎と推理と勘違い。真実を消そうとする人たちもいて、なかなか厄介な話だ。語らない中、恋の展開を感じ取るのもおつなものと言えようか。たまにはこのような作品を見るのも良いかもしれない。2009年/スペイン/アルゼンチン/129分/PG12監督:フアン・ホセ・カンパネラ 出演:リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴディーノ、カルラ・ケベド、ギレルモ・フランセーヤ、ギレルモ・フランチェラ 原題:EL SECRETO DE SUS OJOS英語題:THE SECRET IN THEIR EYESお薦め度「瞳の奥の秘密」★★★★(85%)
2015.01.11
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「キッズ・オールライト」なんて言われると、何のこと?と思ってしまいます。原題のとおり”The Kids Are All Right”といわれると、『子供たちは大丈夫』ってわかるんですけど。さて、この作品アケデミー賞作品賞にノミネートされた注目作です。ジュリアン・ムーアの脱ぎっぷりの良さに感心しつつ、アネット・ベニングとの同性愛夫婦とその子供たちとの関係性、さらに精子提供者との出会いなどを通じて、家族の大変さ、今のアメリカ社会のある面を垣間見れて、考えさせられる作品です。18歳で大人と認めるアメリカを見てると、責任を持たせることが、子供を大人へと成長させることになるのかな、と頭をよぎったりしました。2010年/アメリカ/106分/R15+ 監督:リサ・チョロデンコ出演:ジュリアン・ムーア、アネット・ベニング、マーク・ラファロ、ミア・ワシコウスカ、ジョシュ・ハッチャーソン原題:The Kids Are All Rightお薦め度「キッズ・オールライト」★★★★(80%)
2014.12.31
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ラブ・コメと言っていいのだろうか。整形大国、韓国で制作するから現実味が増し、興味もわく。身長170cmにして体重95kgの女性カンナ。歌の上手い彼女は売れっ子歌手の影武者(ゴーストシンガー)だ。仕事仲間の前で大恥をかかされた彼女は一念発起し、全身美容整形という生死をかけた手術に挑み・・・。自然な美しさと作られた美しさ。どちらがいいとかいうことはさておいて、なにか考えさせられはするコメディだ。ハチャメチャな設定も美女に弱い男心を考えれば、納得してしまうのは怖いところだな。「天は二物を与えず」というけれど、歌が上手くて、スタイル良くて、美人だとすると、運動ができなかったりすることになるのかな。楽しめる作品です。2006年/韓国/116分/G監督:キム・ヨンファ、キム・ヨンハ出演:キム・アジュン、チュ・ジンモ、イ・ハヌイ、イム・ヒョンシク、イ・ウォンジョン 原題:미녀는 괴로워英語題:200 Pounds Beautyお薦め度「カンナさん大成功です!」★★★★(80%)
2014.12.31
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ボクシング映画、たくさんあるよね。で、そのどれもがというかいくつかは傑作揃いである。ちょっとあげてみても「チャンプ」「ロッキー」「レイジング・ブル」「チャンピオン」「ミリオンダラー・ベイビー」「シンデレラマン」等々。映画館に足繁く通っていた頃だと、どんな作品が公開されているかわかっていたけれど、ご無沙汰続きで、知らない作品が多い。(苦笑)さて、この作品、マーク・ウォールバーグとクリスチャン・ベールの兄弟役対決(?)なんて思ったら、違って、実話に基づく、良い作品だった。マークの恋人役エイミー・アダムスはこの時、かわいくて、誰?このお嬢さん?なんて注目したくなる。クリスチャン・ベールとその母親役メリッサ・レオがアカデミー助演賞を男女で受賞したのは素晴らしい。家族との軋轢の中、葛藤しながらもボクシングでの勝利をめざし、家族愛を再構築していく形も良いねぇ。2011年/アメリカ/115分/PG12 監督:デビッド・O・ラッセル 出演:マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ原題:The Fighterお薦め度「ザ・ファイター」★★★★(80%)
2014.12.28
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デンマーク作品。(めずらしいね)二人の少年(小学生)の葛藤と生き様を描いている作品。癌で母を亡くした少年が転校してきて、離婚危機にある少年と仲良くなる。いろいろな事件が起こり、起こし、それぞれの家族がもがく状況が映し出される。アフリカの悲惨な情景も描かれる。生きていくこと、生活していくことはいろいとあるんだなということ。邦題は何を意味するか見当違いな気もしないでもない。見てみて、良し悪しははかりかねた。でもこれ、2011年アカデミー外国語映画賞受賞作なんだな。2011年/デンマーク・スウェーデン/118分/PG12 監督:スサンネ・ビア 出演:ミカエル・パーシュブラント、トリーネ・ディアホルム、ウルリッヒ・トムセン原題:In a Better World お薦め度「未来を生きる君たちへ」★★★☆(70%)
2014.12.23
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残念、残念、残念。「未来予想図」の楽曲は良く知らないが、「未来予想図2」を知っている者、その作品化を期待した者は落胆せずにはいられない。舞台設定のあまりの違いさに愕然とし、結末に落胆する。四半世紀前、「未来予想図2」を初めて聞いたとき、その曲調と詩の世界に感銘し、この世界を映像、映画化できたらいいなぁと感じた。それなのに、それなのに・・・映画化は歓迎するが、このような作品になってしまったとは。号泣する準備は出来ていた。しかし、泣けなかった。泣ける作品となっていなかった。イマイチ、ヒットしなかったのもしかたない気がする。そもそも、この作品は悲劇であるべきだ。観客はそう期待し、見どころを待望したはず。しかし、わけのわからない破局あり、クライマックスの高揚感に欠け、そして、悲劇であるべき結末がハッピーエンドになってしまうとは・・・。ありえない、ありえない。ブレーキランプの5回点滅もバイクのテールランプしか想像しなかった。なのに、なのに・・・。バイクに乗ってもヘルメットがダサかったなぁ。服装も。ちょっと優男のワル男ぐらいのイメージだったのに、彼はまじめ君。イメージ違うなあ。そもそも竹財輝之をオーディションで選んだことが失敗だったのかも。松下奈緒はやっぱり背が高すぎるよね。「ゲゲゲの女房」の時にも感じたけれど、向井理が良かったから、お似合いに見えた。「未来予想図2」の世界観そのまま、映像化してほしかった。2007年/日本/115分/G監督:蝶野博 出演:松下奈緒、竹財輝之助、原田泰造、西田尚美、関めぐみ、弓削智久、藤井美菜、加藤雅也、石黒賢、松坂慶子 お薦め度「未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」★★★(60%)
2014.12.21
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韓国映画。テレビドラマ「王家の家族たち」の王家のハルモニ(おばあさん)が出演していたのにはびっくりした。女囚刑務所を舞台にして、このような作品がつくられるとは。制作サイドは何を意識して、何のためにこの作品を作ったのか。登場人物たちは皆、加害者であるけれど、被害者でもある。正当防衛とも思える状況に置かれ、やむなく殺人を犯した人が多い。なかには、一時の感情を抑えきれず非情な殺人をした人もいるけれど。死刑のない韓国で死刑囚がどのような生活を送っているか、映し出される。その中で、女囚の出産。その子との別れ。慰問に来た合唱団に触発されて、女囚合唱団結成へと動く。合唱稽古の日々。凶悪犯の出現により、死刑執行が復活。感動的なクライマックスのあと、悲痛なラストで締めくくる。家族愛を感じるとともに無情の切なさを感じざるをえない。2010年/韓国/115分/G監督:カン・デギュ出演:キム・ユンジン、ナ・ムニ、カン・イェウォン、イ・ダヒ、チャン・ヨンナム、パク・チュンミョン、チョン・スヨン、イ・テギョン、ムン・ギョンミン、ト・ヨング、チ・ソンウォン、チャ・ジニョク、パク・ヘジン 原題:하모니英語題:Harmonyお薦め度「ハーモニー 心をつなぐ歌」★★★★(80%)
2014.12.21
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この作品、知らなかったな。と思ったけれど、それもそのはず、日本劇場未公開作とのこと。今、ネットで見て初めて知った。リース・ウィザースプーンを最近見ないと思っていたが、この作品が産休明けでの出演となり、年2作ずつ出演はしている模様。ヒット作、話題作に恵まれないだけなのか。(私が映画に疎くなったのか)さて、ロマンティック・コメディであれば・・・と思ったけれど、分類からするとコメディなんだろうな。ユニークな話ではあるけれど、作品にのめり込めるほど興味の湧くものではなかったかな。ラストどうなるかと心配(期待)もしたが、まぁ、こんなものでしょうな、って感じ。ちょっと見るにはいい作品かも。2005年/アメリカ/95分/G監督:マーク・ウォーターズ出演:リース・ウィザースプーン、マーク・ラファロ、ドナル・ローグ、ディナ・スパイビー、ベン・シェンクマン 、ジョン・ヘダー、イワナ・ミルセヴィッチ、キャロライン・アーロン、ロザリンド・チャオ、ロン・カナダ原題:JUST LIKE HEAVENお薦め度「恋人はゴースト」★★★★(80%)
2014.12.20
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8月の田舎町での出来事を描いている。平原しかない町オセイジ郡、家族の骨肉の争い、葛藤を描いている。ある数日間の事だけど、愛憎入り混じる家族の闇はきついねぇ。解決とか答えとかない。諸行無常の世界である。生きるということは、辛いねぇ。秘密を知ることも辛いねぇ。家族の暗部とは、知ることは辛いねぇ。暗い内容なので、そのテンポと相まって、見続けるのが辛い、苦痛であったりもした。体力気力十分で見ないといけないかも。すっかりくたびれたじいさんになっていたが、久々にサム・シェパードの勇姿を見た。嬉しかった。2013年/アメリカ/121分/G監督:ジョン・ウェルズ 出演:メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、クリス・クーパー、アビゲイル・ブレスリン、ベネディクト・カンバーバッチ、ジュリエット・ルイス、マーゴ・マーティンデイル、ダーモット・マローニー、ジュリアンヌ・ニコルソン、サム・シェパード、ミスティ・アップハム原題:August: Osage Countyお薦め度「8月の家族たち」★★★☆(70%)
2014.12.20
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いやー面白かったね。ゲーム世界を面白おかしく描いて、楽しめた。ラルフとヴァネロペの交流を通じ、見ているものの心を熱くするにはいい内容だった。鬼軍曹の恋物語も良かったし、楽しめるアニメ作品だ。クライマックスに、グッとくるなんて、いい映画ですね。ちなみに、日本語吹き替えで見たよ。2012年/アメリカ/101分/G監督:リッチ・ムーア 出演:原題:Wreck-It Ralphお薦め度「シュガーラッシュ」★★★★(85%)
2014.12.20
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今、話題のミュージカル(舞台)だ。その原作となる映画作品。主演の二人が、音楽活動をしていて、映画の楽曲を彼らが手掛けたそうな。歌はうまいね。素晴らしい。楽曲の素晴らしさ、歌の素晴らしさ、それをもってこの作品は輝いている。ロードムービーっぽい、日常の風景はとても、なんかいい感じがした。主役二人の関係性が、微妙な距離感で保っていて、とても心をくすぐられる。彼女の家庭環境に驚かされたなぁ。サウンドミキサーを操る人が、いい味出してたと思う。ちょっといかす作品だ。ラストもちょっといかす感じかな。こんな終わり方?とも思えるけど。見る人の琴線に触れる作品なのだと思う。2006年/アイルランド/87分/G監督:ジョン・カーニー 出演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロバ、ヒュー・ウォルシュ、ゲリー・ヘンドリック、アラスター・フォーリー 原題:Once お薦め度「ONCE ダブリンの街角で」★★★★(80%)
2014.12.16
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「インファナル・アフェア」は相当に良かったが、こんな復讐に満ちた作品を作っていいものだろうか。そして、あまりにも救いのない作品だ。悲劇以上に悲惨だ。なにゆえにこのような作品を作ったのか。「インファナル・アフェア」にあった、毒気の強さに飽き足らず、もっと強い刺激を求めて作った結果が、悲惨すぎて、見ているものの心をとらえ損ねた、と思える作品である。過ぎたるは及ばざるがごとし。あまりに刺激が強すぎると、麻痺してしまうし、食傷してしまう。まったく食傷してしまった作品だ。入り組んだ復讐劇に、辛くなる内容だったね。2006年/香港/111分/PG12 監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック 出演:トニー・レオン、金城武、スー・チー、シュー・ジンレイ、チャップマン・トウ原題:傷城お薦め度「傷だらけの男たち」★★★☆(70%)
2014.12.14
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原題は「移民」。1921年当時のアメリカへの移民を題材にとり、不幸に陥れられた女性を描く。その女性がエヴァ。親切な他人と不親切な親切。遠い親戚より近くの他人と言ったものだが、この物語の中では、なんとも卑劣で救いのないことが繰り広げられる。こんなことでよいのか。ラストまで見て、その裏話に驚愕してしまう。こんなこと、あっていいのか・・・。マリオン・コティヤールの美貌があるゆえに、見ごたえと悲惨さが増幅され、やはりヒロインは美しくなきゃとあらためて思う。ホアキン・フェニックスの演技は秀逸で、この作品に陰影と深みを与えているといえよう。ジェレミー・レナーも、これまた、良かった。2013年/アメリカ・フランス/118分/G監督:ジェームズ・グレイ 出演:マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナー、アンジェラ・サラフィアン原題:The Immigrantお薦め度「エヴァの告白」★★★★(85%)
2014.12.14
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何だろうなこの作品、今、なぜこの作品なのか?火山噴火で失われた都市ポンペイを取り上げ、スペクタクルを見事に描く。「バイオハザード」で培った撮影と編集が活かされているのか、みごたえ十分である。しかし、描き方はこれでいいのだろうか。諸行無常というか、非情に思える物語は悲しい。物語に悲劇と喜劇があるとするならば、あきらかに悲劇である。とはいっても痛切さは骨身にしみるほどでもなく、絵空事のように見てしまったのは、テレビで見たせいか。私の感受性の欠如か。ヒロインが美女でなかったのが、とても残念。とっても残念。美女でなくても、かわいらしさとか、清純さとか、何か美しさが見てとれればいいんだけれど・・・。やはりこの手の作品は巨大スクリーンで見るべきなんだろうなぁ。2014年/アメリカ/105分/G監督:ポール・W・S・アンダーソン 出演:キット・ハリントンキャリー=アン・モス、エミリー・ブラウニング、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ジェシカ・ルーカス、ジャレッド・ハリス、キーファー・サザーランド原題:Pompeiiお薦め度「ポンペイ」★★★☆(70%)
2014.12.13
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テレビで放送されたのを録画していて見てみる。日活で一時代風靡した芦川いづみが裕次郎とともに主演で、ずっと見てみたいと思っていた。はっきり、しっかり芦川いづみをみたが、綺麗な人だったんだと改めて思った。妹役の吉永小百合もかわいくてかわいくて、酒井和歌子がその下の妹・中学生で出演していたなんて知る由もなかった。この作品を見て驚いたことは、やけに早口だということ。早口言葉かビデオを1.5倍速の言葉にきこえる。当時、これが普通だったのか、この作品にだけ限るものなのか。さて、この作品の内容そのものも驚くことしきり。先鋭的な考えの母親の下、育った三郎のその家族と仲間と恋愛についての日々が描かれている。作品自体もとても先鋭的で、60年安保を側面で描きながら、当時の大学生や大学生活を存分に描いている。今の時代ではとても口にできない、口にしない直接的なエッチな話がズバズバっとされたりして、驚きの連続だったなぁ。宮口精二や高田敏江や吉行和子や小沢昭一や滝沢修や渡辺美佐子や浜村純といった知っている過去の俳優たちが続々と登場し、その意味でもとても興味深かった。非常に裕福で非常に先鋭的で楽しめる作品なのかもしれない。1961年/日本/104分/G監督:中平康 出演:石原裕次郎、宮口精二、轟夕起子、芦川いづみ、清水将夫、高野由美、吉永小百合、細川ちか子、中原早苗、高田敏江、吉行和子、笹森礼子、伊藤幸子、小沢昭一、伊藤孝雄、武藤章生、庄司永建、滝沢修、渡辺美佐子、浜村純お薦め度「あいつと私」★★★★(80%)
2014.12.07
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題名が良くないかな。野球映画なんだから、作品を見るとこの題名の意味が分かるし、じんと来るんだけれど、それは観客自身が映画を見て感じればいいことで、題名にして押し付けなくてもいい。だって、原題は”カーブでのトラブル”なんだから。球種のカーブね、ピッチャが投げる。野球のスカウトって、なかなか難しいと思うよね。だって、素質と才能と人柄を見抜かなきゃいけないから。この作品でも、注目するドラフト候補生がいるんだけれど、まわりの評価と本物度は違うなって気がした。ピーナッツ屋の剛腕もおもしろかったなあ。ラストまで見て、心スカッと胸温まる作品だと分かって、見てよかったと本当に思った。アメリカらしい、仕事におけるドライさもあって、シビアだなと思う反面、だからこそ、楽しめたな。いい作品。だからこそ、イーストウッドが出演したんだね。2012年/アメリカ/111分/G監督:ロバート・ローレンツ 出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン、マシュー・リラード、ロバート・パトリック、ジョー・マッシンギル原題:Trouble with the Curveお薦め度「人生の特等席」★★★★☆(90%)
2014.12.06
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「ブルージャスミン」のブルーにはどんな意味があるのだろう。ジャスミンは主人公が気に食わない本名から改名した名前だというのがわかるが、ブルーというのは憂鬱なのか、それとも爽やかなのか。作品を見ると、どうもブルーマンデーのブルーと同じ意味のような気がする。つまり、気が重い、憂鬱な、うつ病などのこと。さて、そんな彼女が、どうしてそうなったのか。それは、この作品を見ればわかる。ニューヨークでのセレブの生活から家族崩壊の結果、独り身となったジャスミンは里子である妹のいるサンプランシスコへやってくる。オープニングはその道中、飛行機内から始まる。セレブだったニューヨーク時代と落ちぶれたサンフランシスコの今と映像は行き来しながら展開する。場面が切り替わってもいちいちニューヨークだ、サンフランシスコだと注釈がないのは生活の落差もあって一目瞭然なためか、編集がうまいのか。監督ウッディ・アレンの手腕の見せ所、みごとというしかない。心のバランスをとるためにひとりごとをブツブツと言い放つようになってしまったジャスミンは気味悪い。しかし、扇情的なフェロモンも醸し出していて、男をそそる美しさがある。何とか新しい生活、裕福な生活を取り戻そう、這い上がろうという意気はすごい。独善的でまわりを見ない、見えないところは金持ちの傲慢さでもあるように思えるが、それで生活できるセレブは、やはりセレブたるゆえんだろう。家族崩壊し、人生もくるってしまった彼女が、侮蔑していた妹を頼り、何とか復活しようとする姿は良くも悪くも見るものを惹きつける。ケイト・ブランシェットの演技礼賛というべきか。監督ウッディ・アレンは幸せを描かない人だと思える。人々の生活を切り取って、そこで起きる日常的、非日常的出来事を掬い取って、登場人物の心の動きを巧みに表出する。いいことばかりじゃない、というより悪いこと良くないこと不都合なことが多発する。それでも、人は生きていく。(こう書くとまるでチェーホフ「三人姉妹」だな)この作品、落ちがないというか、一人の女性のある生きざまを切り取った作品だと言えよう。そして、比較対象の人物として妹が出てくる。暗澹たる気持ちで終わってしまうのは、どうにもやりきれない。2013年/アメリカ/98分/G監督:ウッディ・アレン 出演:ケイト・ブランシェット、サリー・ホーキンス、アレック・ボールドウィン、ピーター・サースガード、ルイス・C・K、ボビー・カナベイル、アンドリュー・ダイス・クレイ、マイケル・スタールバーグ、タミー・ブランチャード、マックス・カセラ、オールデン・エアエンライク 原題:Blue Jasmineお薦め度「ブルージャスミン」★★★★(85%)
2014.12.05
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法廷ドラマである。ケイト・ベッキンセールが出ていたので期待してみた。まぁ、面白かった。「裏切りの法廷」というサブタイトルがあるだけに、どんでん返し(?)があり、真実とは何かについて、考えさせられる作品となっている。また、法廷も法廷外のいざこざもアメリカらしい、事象がいくつもある。この作品を見て、謎解き(?)にすっきりしたとかいうことはなく、どろどろした清濁あわせ飲むといった感じがし、よりその濁の苦々しさを感じた。暗い気分が少しは晴れるのかな。2013年/アメリカ/97分/G監督:カレン・モンクリーフ 出演:ケイト・ベッキンセール、ニック・ノルティ、アナ・アニシモーワ、ジェームズ・クロムウェル原題:The Trials of Cate McCall お薦め度「リーガル・マインド 裏切りの法廷」★★★☆(70%)
2014.11.30
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何という作品だこれは。わけわからん、映画だな。なぜ、得体のしれない物体が地球侵略で人類を滅ぼそうとしているのか、得体のしれない物体の鮮血を浴びるとタイムスリップというかリフレイン、いやループ、いややり直しになるのか・・・わからんし、ありえない。そんな無茶苦茶設定の作品なのにハリウッド映画となってしまうとは。ゾンビ映画なみに摩訶不思議。「スターシップ・トゥルーパーズ」なみに変。「スターシップ・トゥルーパーズ」の一作目くらい楽しめる作品だったら良かったのだけれど、三作目と並ぶくらい意味不明、ぐちゃぐちゃな作品だ。というわけでトム・クルーズの活躍も、ユニークな設定も台無しなのかぁ。しかし、これが桜坂洋のSFライトノベル「All You Need Is Kill」(集英社スーパーダッシュ文庫刊)を、ハリウッド映画化したものだと知ったら、もっと完成度の高いものにしてほしかったと思った。何か残念。2014年/アメリカ/113分/G監督:ダグ・リーマン 出演:トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン、ブレンダン・グリーソン、ノア・テイラー、キック・ガリー、ドラゴミール・ムルジッチ、シャーロット・ライリー、ジョナス・アームストロング、フランツ・ドラメー、羽田昌義、トニー・ウェイ原題:Edge of Tomorrow お薦め度「オール・ユー・ニード・イズ・キル」★★★(65%)
2014.11.29
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バイオハザードは前作でもかなりわけのわからないことになっていたけれど、今回見たTV放送版は編集の無茶苦茶さもあって、ますますわけのわからないことになっている。クローンアリスがでてくる冒頭なんか、理解するのは中盤になってから。決死の覚悟で脱出するのは、コンピューターと人間のどちらの仕業なのかわかりにくい。ドンパチが続き、最後の最後が殴り合いなんて・・・おかしいだろ!って突っ込みを入れたくなる。何はともあれ、次作で終わりのようで、一作目から見続けた私は最後まで見るしかないでしょう。2012年/アメリカ/96分/PG12 監督:ポール・W・S・アンダーソン 出演: ミラ・ジョヴォヴィッチ, ミシェル・ロドリゲス, シエンナ・ギロリー, ケヴィン・デュランド, リー・ビンビン原題:Resident Evil: Retributionお薦め度「バイオハザードV リトリビューション」★★★☆(70%)
2014.11.24
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不思議な物語。百年を渉る、奇跡(?)の話。不治の病から助かる少女の話なのか。悪と正義、堕天使と正義の争いなのか。主題がまったくわからない。この作品を評価したり論評したりすることは難しい。制作意図がわからないから。見ていて何を訴えたいのかがわからない。出演はそうそうたるメンバーだ。著名人はコリン・ファレルだけかと思った。ところが、出るは出るはウィリアム・ハート、ラッセル・クロウ、ウィル・スミス、ジェニファー・コネリーまで。クレジットを見て気づいたけれど、エヴァ・マリー・セイントが出演していることにビックリ。エヴァ・マリー・セイントはは「波止場」「北北西に進路を取れ」などで名を馳せた著名女優で齢90歳で映画に出演なんて、脱帽ものだ。それだけがもうけもので、話に引き込まれなかったので、なんなのこの作品?という思いだけが残った。2014年/アメリカ/118分/G監督:アキバ・ゴールズマン 出演:コリン・ファレル 、 ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ 、 ジェニファー・コネリー 、 ウィリアム・ハート 、 エヴァ・マリー・セイント 、 ラッセル・クロウ 、 マット・ボマー 、 ルーシー・グリフィス 、 マイケル・クレイン、 ブライアン・ハッチソン 、 エヴァ・マリー・セイント、ウィル・スミス原題:Winter's Tale お薦め度「ニューヨーク 冬物語」★★★(60%)
2014.11.24
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オープニングの出会い方が酷い。ありえない、ありえない。こんなことで恋に落ちるなんて・・・ストーカーに引っかかるようなもんだ。フランスでは一般的なのかなぁ?冒頭の出会いで見る気失せ、女(ソフィー・マルソー)がやる気(エッチしたい!)満々でげんなり。ありえない展開。さてはて、恋は盲目、というよりエッチは盲目なのか、男狂いのソフィーには食傷気味になってしまう。昔なので、有線電話での長電話に苦笑してしまう。つまらない作品かと思いきや、ラストの口述試験の弁論に含蓄あるセリフがあり、引用ありだけれど、なんか見た甲斐があったような気になってしまう。本来、このラストを描きたくてこの作品を作ったんじゃないかな。ならば、冒頭をもっと実のあるもの、納得のいくものにして、価値ある作品として結実させてほしかったな。でも、ある種、フランス映画はこういうものかもしれない。1988年/フランス・イタリア/100分/監督:クロード・ピノトー 出演:ソフィー・マルソー、ヴァンサン・ランドン、エリザベート・ヴィタリ、エリザベート・ヴィタリ、ジャン=クロード・ルゲイ、エレナ・ポンペイ、ジャン=クロード・レギュイ、エリザベット・ヴィタリ 原題:L'Etudiante お薦め度「スチューデント」★★★☆(70%)
2014.11.22
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期待にたがわぬ、ユニークで楽しめる作品だった。インドに住みヒンドゥー語しか話せない料理上手な主婦が、姪の結婚のために単身ニューヨークへ行き、一念発起して英語を4週間学ぶ、そして迎える結婚式。家族を大切にする彼女の姿勢、そして理解ありながらも思いやりに欠ける夫。今のインドの一部を知り、アメリカにおけるインド人の姿や英語に戸惑う在留外国人たちにも思いがおよぶ、ためになる(?)作品だ。見てよかったなぁ。主演のシュリデビはインド女性の美しさを余すことなく伝える美貌の持ち主だ。フランス人メキシコ人パキスタン人など味のある人々でまわりを囲んだ。ちょっとした恋の顛末もあり、楽しめる作品だ。2012年/インド/134分/G監督:ガウリ・シンデー 出演:シュリデビシャシ、アディル・フセイン、アミターブ・バッチャン、メディ・ネブー、プリヤ・アーナンド、スラバー・デーシュパーンデー、ナビカー・コーティヤー、シバンシュ・コーティヤー、スジャーター・クマール、ニールー・ソーディー、ロス・ネイサン、コーリー・ヒップス、ダミアン・トンプソン、ルーク・アグラー、ランジーブ・ラビンドラナータン、マリア・ロマノ、スミート・ビヤース原題:English Vinglishお薦め度「マダム・イン・ニューヨーク」★★★★(85%)
2014.11.16
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原題は”The Butler”、『執事』である。本当にこれだけの題名でいいはずなのに、邦題はわかりやくす”大統領”とつけて、感情移入まで起こして”涙”を付け加える。それだけで、泣ける映画、泣く作品だと思ってしまう。感動したい日本人の観客に足を運ばせるためとはいえ、涙は余計だ。作品を見ると、主人公の”苦悩”が見て取れる。ゆえに”苦悩”とつけたほうが、作品を表している気がするが、それだと客は呼べないのだろう。さて、この作品、とてもアメリカらしい作りだ。出演者すべてがそうだ。実在の人物、特にアメリカ大統領が続々と出てくるので、彼らに似た風貌の役者をキャスティングしている。似ているものもいれば、雰囲気だけのものもいる。はたして主人公の執事は実在の人物と似ていたのだろうか。というわけで、キャスティングはそうそうたるメンバーだ。もう映画で見ることもないだろうと思っていたジェーン・フォンダがナンシー・レーガン役で登場。本人らしさが良く出ていた。亡くなって新作では見ることができなくなったロビン・ウィリアムズがアイゼンハワー役で勇姿を見せ、マライア・キャリー、ジョン・キューザック、キューバ・グッディング・Jr.、テレンス・ハワードと名だたる出演者が続く。綿花畑の奴隷から執事にまでなった主人公の半生(ほぼ一生)を描き、公民権運動で揺れるアメリカの時代とともに苦悩した家庭を描き、その生活を知る上でもユニークな作品である。2013年/アメリカ/132分/G監督:リー・ダニエルズ 出演:フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリー、マライア・キャリー、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、キューバ・グッディング・Jr.、テレンス・ハワード、レニー・クラビッツ、ジェームズ・マースデン、デビッド・オイェロウォ、アレックス・ペティファー、バネッサ・レッドグレーブ、アラン・リックマン。リーブ・シュレイバー、ロビン・ウィリアムズ、ヤヤ・ダコスタ、アムル・アミーン、コールマン・ドミンゴ、ネルサン・エリス、ニーラ・ゴードン、イライジャ・ケリー、ミンカ・ケリー、モー・マクレー、パーネル・ウォーカー、ジェシー・ウィリアムズ 原題:The Butlerお薦め度「大統領の執事の涙」★★★★(80%)
2014.11.16
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じいさん、ばあさんたちが活躍するねぇ。これほどに、と思うほど還暦を過ぎた俳優たちが出演してがんばっているのを見ることが多い。やはり食糧事情やその他、長生きできる環境になってきていることが大きいのかも。しかし、今は最大、いや最長まで長生きするようになっているから、今後、今以上に老年の者たちが活躍することはなくなるかもしれない。さてその御仁、ブルース・ウィリス。大活躍である。坊主頭なのに、坊主頭特有の威圧感はないし、親しみがある(笑)。その意味でチャーミングなスターなのだ。作品は元CIAのエキスパートが命を狙われるということで、その原因の謎解きとラストのどんでん返しとあきれるほど激しい銃撃戦。ここまでやるの!?って感じ。しかし、脚本はしっかりしているし、どんでん返しのあっぱれさは恐れ入るほど。細かいことを気にすれば、なぜ?なんて疑問も浮かぶかもしれないが、そんなことより何より、痛快にドンパチやってくれることに爽快さがあった。見て楽しめる映画。スーパー・ヒーロー(?)のウィリスであった。続編が作られたのも当然と思える、快作であった。2010年/アメリカ/111分/G監督:ロベルト・シュベンケ 出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー、カール・アーバン、リチャード・ドレイファス、ブライアン・コックス、アーネスト・ボーグナイン原題:Redお薦め度「RED」★★★★(80%)
2014.11.10
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A.ヘップバーンの「昼下がりの情事」に感動したので、「戦争と平和」を借りてみた。さすが当時の大プロデューサー、ディノ・ディ・ラウレンティスだけのことはある。巨額を投じて超大作を作り上げる。そのスペクタクル。いったい何名のエキストラを動員したのか。そして、ロケに賭ける醍醐味、意気込み。現代なら手軽に(?)CGで済ましてしまう大パノラマ戦争絵巻をみごとスクリーンに投影してくれた。それだけでなく、夏のロシアと冬のロシア。雪の中の撮影も大変だったと思う。原作はトルストイだが、トルストイの本は1冊も読んだ覚えがない。長編過ぎる気がした。この映画作品をみて、長時間であるが、ナポレオンと対峙した青年期・壮年期のロシア人の人生をいくつも絡ませ描いている。ちょっと調べてみると、トルストイは当時50年前のナポレオンのロシア遠征時のモスクワを描いているのだ。その時代を知る老人もまだかなり多くいただろうし、今だと太平洋戦争を語るより近い過去の話になる。ベトナム戦争を語るようなものだろうか。ヘップバーンが美しい。しかし、彼女よりも美しい女優が何人も登場する。やはり女優は美女の時代だったんだな、とつくづく思う。男優も同様か、彼女にからむヘンリー・フォンダもメル・ファーラーも長身だ。戦争と恋の描き、その不条理。生きるってことは大変なことだ。1956年/アメリカ/208分/監督:キング・ビダー 出演:オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラー、ビットリオ・ガスマン、ジョン・ミルズ、ハーバート・ロム、オスカー・ホモルカ、アニタ・エクバーグ、ヘルムート・ダンティーネ、バリー・ジョーンズ、アンナ・マリア・フェルレーロ、ミリー・ビタル、ジェレミー・ブレット、ウィルフレッド・ローソン、メイ・ブリット原題:War and Peaceお薦め度「戦争と平和」★★★★(80%)
2014.11.08
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「とらわれて夏」という題名、決めるのにずいぶんと苦悩したんだろうなぁ。なんてたって原題が”Labor Day”だからね。作品を見てみると『9月1日』という題名なら、原題に近かったかもしれない。さて、この作品、甘美なラブストーリーかと思いきや、主演の二人が中年なんだから、たとえ純粋であっても淡い恋にはならないんだろうなぁ。脱獄逃亡者と乗り込まれた住人との共同生活は凶暴でない限り親和性を生むようだ。挿話されている逃亡者の過去の話は逃亡者の話だと説明がないので、誰の話なのか理解に苦しむ。不親切な作りである。興味を惹きつけるためにそうしたのか。恋に落ちる(?)。いろんな恋慕の情と形態があることを知り、結末の行方に納得するかどうか。私はこれでよかったと思った。2013年/アメリカ/111分/G監督:ジェイソン・ライトマン 出演:ケイト・ウィンスレット、ジョシュ・ブローリン、ガトリン・グリフィス、トビー・マグワイア、トム・リピンスキー、クラーク・グレッグ、ブリード・フレミング、マイカ・モンロー、アレクシー・ギルモア、ルーカス・ヘッジス原題:Labor Day お薦め度「とらわれて夏」★★★☆(70%)
2014.11.02
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「NMB48 げいにん!!!3」のTV番組は終わってしまったけれど、このシリーズを見ていて、映画館にも足を運ばなきゃなぁとは思うけれど、他にもっともっと見たい作品、見なきゃいけない作品があり、時は過ぎ、番組で宣伝していた「NMB48 げいにん! THE MOVIE リターンズ 卒業! お笑い青春ガールズ」を見逃し、思い立ってDVDが出ている 「NMB48 げいにん!THE MOVIE お笑い青春ガールズ! 」を借りてみた。そして、見た。テレビ番組で笑いだけを選りすぐって放送していたのに慣れて、笑いを期待して見ると、映画だけにストーリー仕立てとなっていて、ちょっとかったるい感じがした。(テンポがないということ?)笑いも感動も中途半端というか、まったくもって全然物足りなくて、これに金払う気はないな、って感じ。アイドルたちの作ってみました的な作品になってしまっている。金払って映画館で見るからにはテレビよりももっと笑いとパワーと真剣さがほしい。と、思った。2013年/日本/90分/G監督:内田秀実出演:山本彩、渡辺美優紀、横山由依、小笠原茉由、山田菜々、小谷里歩、ケンドーコバヤシ、田中律子、丘みつ子 お薦め度「NMB48 げいにん!THE MOVIE お笑い青春ガールズ! 」★★★(60%)
2014.11.01
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題名からして、どんな作品なのかといぶかしんだ。しかし、原題の”LOVE IN THE AFTERNOON”からすると、『午後の恋』というから、もう少し可憐なものを想像できた。情事というのは、プレイボーイの初老の男から見た場合であって、恋する乙女からすれば、正に初恋、めくるめく恋であるに違いない。午後4時の逢瀬からすると『夕暮れの恋』くらいが雰囲気として相当なのかもしれない。どのようないきさつでついた題名かしれないが、二人の恋のさや当てを情事という言葉で表現したかったのかもしれない。さて、作品である。舞台はパリ。ちょっとしたきっかけから、出会った二人に起こった恋バナである。男は女を遊びとして見ていた。女は男に恋していた。チェーホフの戯曲に『名医先生』というのがあるが、その中の人妻とプレイボーイのくだりにも似て、見る者の心を浮立たせる。切なく苦しいジレンマはクライマックスでエンドとなる。幕切れはとっても素晴らしく、この作品を見たことを嬉しく思った。さすが名監督と呼ばれたビリー・ワイルダーである。ゲーリー・クーパーがかっこよく、オードリー・ヘップバーンが可憐なのはいうまでもなく、父親役のモーリス・シュヴァリエが秀逸であった。1957年/アメリカ/130分/監督:ビリー・ワイルダー出演:ゲイリー・クーパー、オードリー・ヘプバーン、モーリス・シュヴァリエ、ジョン・マクギバー、ヴァン・ドード、リーゼ・ボウルディン、オルガ・ヴァレリーとザ・ジプシーズ 原題:Love in the Afternoonお薦め度「昼下がりの情事」★★★★(85%)
2014.10.26
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デ・ニーロとファイファーの主演でも面白くない作品があるものだ。人気絶頂のときなら、長蛇の列の観客が並ぶんだろうけれど、定員制や指定席制になった今の映画館では、そんな光景も望めないだろうな。何が面白くないって・・・家族ぐるみの逃亡って、アリなの?「ボーン・アイデンティティ」などに見られるFBIがらみの保護システムや暗殺者たちからの逃亡はスリリングで現代的であった。そのような緊迫感あふれる作品で打ちのめされるような緊張感からすると、老人のよもやま話くらいゆるんだ感じになっている。冒頭の設定がわかりづらいので、登場人物の関係性やその存在を理解するときには物語はずいぶんと進んでしまっている。スリルとサスペンスを売りにすべき作品なのに、残酷で非情なわりになぜか安心感を持ってみてしまった。(それはDVDで見たせいなのか?)というわけで、有名キャストをもってしてもヒットしなかった作品と思えた。2013年/アメリカ・フランス/111分/PG12監督:リュック・ベッソン 出演:ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズ、ダイアナ・アグロン、ジョン・ドレオ原題:THE FAMILY/MALAVITAお薦め度「マラヴィータ」★★★(60%)
2014.10.25
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えっ!こんなシーンで終わるの!?3部作の2作目ということを知らずに見てしまった。一本だけの映画だと思っていて・・・しまった。作品自体はこの二作目だけを見ても、ことの発端や何かがわからなくても作中の思い出話、昔話などで知りえることができたので、無理なく話に入っていけた。当然、竜との決着をつけるものだと思っていたけれど、決戦を前に<続く>になってしまって・・・。残念だ。壮大なスケールと素晴らしいCGとでみごとな映像美を作り出している。物語も登場人物も楽しめる内容だと思う。あ~あ、これで決着を見れなかったというのが、悔しいね。何も知らずに見てしまった。ストーリーやあらすじや作品についての情報をなるべく入れないで作品選びをしてきたが、これほどの思い違いはない。これから少しは下調べしたほうが良いのかも。それにしてもオーランド・ブルームの金髪ロン毛を見れたのは嬉しかったなぁ。彼にはやはり金髪が似合うね。2013年/アメリカ/161分/G監督:ピーター・ジャクソン 出演:イアン・マッケラン、マーティン・フリーマン、リチャード・アーミテージ、ベネディクト・カンバーバッチ、エバンジェリン・リリー、リー・ペイス、ルーク・エバンス、スティーブン・フライ、ケン・ストット、ジェームズ・ネスビット、オーランド・ブルーム、ミカエル・パーシュブラント、シルベスター・マッコイ、エイダン・ターナー、ディーン・オゴーマン、グレアム・マクタビッシュ、ケイト・ブランシェット原題:The Hobbit: The Desolation of Smaugお薦め度「ホビット 竜に奪われた王国」★★★☆(70%)
2014.10.19
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往年の大スターの競演といえそうなスライ(スタローン)とデ・ニーロの出演。共に「ロッキー」と「レイジング・ブル」という大ヒットのボクサー作品に主演し、何十年にもわたり第一線で活躍してきた二人。この二大スターがボクシング映画で共演するなんて、ファン騒然となるキャスティングだ。しかし、今は昔、映画が娯楽の王様だった頃とは違い、また古き良き名画座は廃れ、DVDやスカパーやケーブルで最新作が名画座並のスピードで放送され見ることができる今日、ヒットするのは難しいだろうなぁと思う。さて、この作品、老体に鞭打ちじいさんの冷や水と見る向きもあるだろうけれど、若くピチピチの肌ではないが、筋肉モリモリの二人である。30年ぶりの再試合に現実味が感じられなくもない。また、クレジットを見ると作品を見てもわかるが主演がスタローンで助演がデ・ニーロといった感じである。スタローンに花を譲ったデ・ニーロは男気があるような気がする。この作品、原題の意味は”遺恨試合”である。作品を見るとその意味が分かる。キム・ベイシンガー演ずる恋人との人生の絡み合いが恨みつらみを増幅させる。ロッキーを思い起こさせるシーンがいくつかあった。そして、見終わってみれば、ちょっと感動してしまった。その意味では見てみる価値はあると思う。スタローンはボクシング映画だけでいったいいくら稼ぐのだろう。2013年/アメリカ/113分/G監督:ピーター・シーガル 出演:シルベスター・スタローン、ロバート・デ・ニーロ、ケビン・ハート、アラン・アーキン、キム・ベイシンガー原題:Grudge Matchお薦め度 「リベンジ・マッチ」★★★★(80%)
2014.10.18
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