生まれてから3度目の胃カメラ、つまり胃内視鏡検査を受けた。
他のいろいろな検査を経験すると、胃カメラなんて何のことは無いと思うようになったのだが、やはり気が重い検査であることには変わりない。今回は当地で三本指に入る大病院。内視鏡検査室が5部屋もあり、フル稼働だった。数をこなしているところの方が手際良く、痛くも無いだろう。
最近は鼻から入れる経鼻内視鏡でやってくれるところも多くなり、嘔吐反射が無くファイバーも細く楽にできるというが、解像度が落ちるため初めからその選択肢は無シ。
鎮静剤を使えば楽になるということで希望することもできる。しかし、検査が終わった後も覚めるまで1,2時間休まなければならない。そんなまどろっこしい事をやっていられるか、と言うわけでそれも無しにした。
喉に麻酔をしながら順番を待つ場所は、検査室からの嗚咽や、「はい、もう半分終わりましたよ。頑張りましょうね」なんて先生の励ましの声も聞こえてくるところ。自分ならそんな事はしないぞ、と思いつつ、検査前の麻酔薬を喉の奥まで十分に行き渡らせる。
自分の番になりベットに横たわれば、もう完全に俎上の鯉。喉にファイバーを通すときの嘔吐反射も今回はあまりなかった。年齢と共に嘔吐反射は弱くなるらしい。喉を過ぎれば後はどうってことない。
ファイバーが食道か胃の壁を押すとき、思わず抵抗するかのように力が入る。そんな時に看護師さんが「力を抜いてください」と言うので、「フウッ」と言う感じで力を抜けば、後はファイバーがスルスルと進んで行く。
検査前の心得に「力を抜いて壁を見ていると良い」と書かれていたことを思い出し、焦点も定まらぬ目で壁を見ていると、単なる白い平面でさっぱり面白くない。動けないので目だけで追えるものを探すと、ドクターの顔が視界に入った。
小首を傾げたり、ため息をついたり、何か重大な問題でもあるのか・・・・ ドクター(女医さんだった)の表情から自分の状態を想像するのは、かなり好奇心を刺激する。
ファイバーを抜くときは涎も大量に流れる。こんな時は気取らない方が楽だ。
最後に看護師さんが「検査の受け方、とても上手ですね」と褒めてくれる。
そうか、何も抵抗せず力を抜いていれば褒められるのだな、と今回学習した。 続編
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