思い出の湖



 あの入江は変わっていない
 若かれし頃の二人の思い出

 彼のこぐボートに湖の深さの怖さもなく
 ただ漕ぐボートのゆくままに

 岸から遠く離れた入江まで
 どんな会話をしたのか

 今思い出すことはない
 湖面に写るゆれる影を見ながら

 そっと手を差し伸べ冷たい湖水に触れていた
 いつまでも時間が過ぎないように

 岸に戻らないように・・・・そんな思いだったのかもしれない

 ふと我に戻り又車を走らせた


   思い出はいつまでも・・・・・!

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