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日系企業移転反対　仏議員、１カ月ハンスト　内相乗り出し解決

　【パリ＝山口昌子】フランス国民議会（下院）議員が選挙区内にある日系企業の移転に反対して一カ月余も議場内でハンガーストライキを続け、十四日、ついに国土開発を所管とするサルコジ内相が仲介に乗り出し、親会社の役員らと会談した結果、移転しないことで問題は決着した。
　この議員は、中道政党の仏民主連合のジャン・ラサール氏（５０）。「ピレネーのサムライ」と異名を取る同議員は、仏南部ピレネー山脈の町にある自動車塗料製造大手のトーヤルの工場（従業員百五十人）が約六十五キロ離れた隣町に移転することに反対して、三月七日にハンストを開始した。
　同議員は産経新聞に対し、「日本人に悪意を持っているわけではない。系列会社のフランス人社長の説明などが信用できない」と述べ、親会社や日本政府関係者との直接会談を希望していた。
　トーヤルは工場を拡張するに当たり、現所在地が国立自然公園に隣接しているため、環境を考慮して移転を計画した。だが、一九七七年から地元市長も兼務する同議員は「命をかけてもよい」と断固阻止へと動いた。
　同議員は父親の代まで羊飼いをしていたという“自然児”。二〇〇三年にも地元山間部の警官削減運動に異を唱えて議場内で民謡を歌いだしたことがある型破りの政治家として知られており、ハンストという今回の抗議手段には激励のメールや手紙が殺到していた。
　親日家のシラク大統領も十三日夕、同議員に電話をかけ、問題の早期解決に向けて全力を尽くすと約束、ドビルパン首相も同日夕、議員を訪ねて労をねぎらっていた。
　サルコジ内相との会談では、親会社の東洋アルミニウム（本社・大阪）の青木正博取締役やトーヤルのエルベ・ルリエベル社長、平林博駐仏日本大使が出席し、移転せずに現地工場を拡張することで原則、合意した。
　同議員は、一カ月以上のハンストで口にしたのは一日三リットルの水と少々の塩、ビタミンとカリウムの錠剤だけで二十一キロやせたという。今回の合意によりハンストを解除、十四日、緊急入院した。
（産経新聞） - 4月15日2時52分更

フランスの国営放送を見ていたらこのニュースが配信されて、思わず「アルプスの少女ハイジ」のアニメを思い出してしまいました。国立公園に指定されているくらいだから景色は絶品、３／９日の頃のニュースを見てどんな所かなと思っていたけれど、山と谷に囲まれたピレネーの町。また日本人の資金で雇用を守り定番の人種差別かなとヒネた見方をちよっとしていたけれど、この議員のお兄さんが羊と一緒にインタビューに答えてましたが本当に「羊飼い」、グローバリゼーションか市場原理とかはナンの事って感じの、山や谷に囲まれ去年生まれた子供達が２５人になって(前年は８人だったとか・・）喜んでいるハイジの世界の町だった。まるでペーターのように子供の頃羊飼いをして２０代で市長になり以来ずっとこの市を守ってきた方・・らしいですが、羊飼いのように谷に市民が落ちないように見張り番(笑

当然こんな政治家は日本人にも世界各国にも存在すら想像しなかったけれど、こんな町の人々になら金と権力と保身ばかりの我々日本人は人種差別されても仕方ないのかもしれない・・しかし東洋アルミニウムと日本軽金属の知名度はアップ・・でしたか

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