第三章~異変~

第三章
異変

確実に足はその子の方に向かっていた。
「あっ・・・始めまして・・・蒼馬です。」
可愛い、お世辞ではない。その子は本当に可愛かった。
「こちらこそ・・・あっ翔って言います」
あっちも緊張しているみたいで声がちょっと震えているようだった。
「んっ?お前ら顔なじみか・・・?」
正直言って知らなかった。でもすごく・・・知っているような?
「おい、蒼馬?」
「えっあっはい!なんですか?」
自分でも顔が赤くなってるのが分かる・・・・。
えっでもどうしてだろう・・・先輩の顔が怒ったようにみえる・・・・。
「帰るぞ・・・蒼馬」
「えっ・・・あっ翔くん・・・君も一緒に・・・・。」
誘っちゃった・・・・あっでもいいっか・・・・。
「蒼馬?なんで誘ったんだ・・・・。」
「えっなんでですか?」
総帥先輩のようすがさっきからおかしい・・・・。
なんて言うか嫉妬してるっていうか、彼女をだれかに取られたっていうか・・・・。
まさか・・・ね・・・・・。
ちょうどこの間の放課後のこと思い出した・・・・。
総帥先輩と俺が教室で二人っきりだった時に総帥先輩が俺に言った言葉。
“俺・・・さっ、好きなんだけど・・・蒼馬のこと・・・・。”
違うよね。勘違い。どっちかっていうと妄想?
なんてこと考えて歩いてたら家の近くまで来ていた。
「あっ総帥先輩。あの家ですけど・・・・。」
「ああ・・・二人とも気をつけて帰れよ」
いつもにましたそっけない総帥先輩
思ってみれば、あの放課後の教室で俺・・・なんて言ったっけ・・・先輩に・・・・。
“スイマセン・・・”って言ったような・・・・・・。
「行っちゃいました・・・・ね?」
翔くんが突然話し掛けてきた。
ボーッとしてたから・・・びっくりした・・・・・。
「あっえ~っと翔くんって・・・家・・・何処なの?」
「・・・・。」
突然翔くんが黙り込んだ。
ああ、悪いことしたかなぁ~って思ってちょっと後悔・・・・。
「あの・・・・先輩・・・・俺・・・今両親がいないんです・・・・。」
「えっ?」
まずいことやっちゃったな~って・・・・。
でもすごく悲しそうな瞳・・・。
「えっじゃあ一人暮らし?先生には言った?ご飯食べてる?」
びっくりしたから一編に質問しちゃった・・・。
「いえ・・・兄が・・・います。先生には言ってません・・・ご飯は食べてます。」
翔くんは正確に俺に伝えた。
あっちょっと可愛いなぁ~って・・・・・。思っちゃったり・・・。
「じゃあ・・・一日泊まっていく?部屋・・・空いてないけど・・・俺の部屋で良け
れば・・・・」
俺はこれが・・・・・永遠の生活だって・・・まだ知らなかった・・・・・。


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