第二章


  「ライバル・・・?」耕龍はライバルと言う言葉に背筋がぞわっとした。
  あの有名な蒼馬のライバル・・・。どのくらい強いかなんて、見当が付かない。
  「あいつは二刀流を自在に操り、敵を切り裂くことが簡単に出きる奴だ」
  むやみに近づくことの出来ない永時と言う奴を、蒼馬が五人組と知られずに、尾行していた。
  っというコトだ。
  「それを俺は・・・。」「気にすることは無い。少々あっちもこちらの存在に気づいていたみたい
  だからね・・・。名前を呼んでくれて、逆に気が落ち着いて良かったよ。」
  蒼馬はにこっと笑うと耕龍の手を取り、こう言った。
  「我ら、五人組に入らないか?耕龍」突然の出来事に耕龍は足が動かなくなっていた。
  「俺が・・・五人組に?」やっと声が出た。しかし相変わらず手足は停まったまま・・・。
  「良かったら一緒に来ませんか?今から、“守護道明”に帰る所だったし・・・。」
  蒼馬の手を引っ張りながら河原にある崖をひょいっと登って、江戸の街中の大きな
  “天雲新橋”を渡り、街中の美味しそうな匂いのする通りをすり抜けると、人通りの無い
  とこに出た。太陽は建物に隠れ、空の青さだけが蒼馬と耕龍を照らしていた。
  「耕龍・・・じっとしてろ・・・」「えっ?」気付くと後ろから誰か来ている・・・。
  「・・・耕龍・・・。訓練だと思え」耕龍の返事が出ないままに蒼馬は立ち止まった。
  追ってきていたのは“死境連犯組”のメンバー。しかし永時と言う奴はいないみたいだ、
  そのコトが分かるのはただ1つ、蒼馬の落ち着きようだった。
  「お前が五人組の一人組、副隊長、桜坂蒼馬だな?」“死境連犯組”の代表が、蒼馬に刀を突出し
  蒼馬に言った。「・・・だとしたらいったい、どうしますか?」
  蒼馬が冷静な紫色の瞳で、振り返った。見ている、っというよりも見下しているっと言ったほうが
  正しいだろう。「フフッもしもそうだとしたら・・・この場で死んでもらうぜ!!!!」
  一斉に棒や剣や刀を振り上げ思いっきり突っ込んできた。
  「未熟者共が!!!蒼龍裂波斬!!!」ジュバ!!っという音とギャァァァっという声が
  辺りに響いた・・・。たったの一振りで約15人以上の人を殺した・・・
  「悪いな、お前らに付き合ってるほど暇が無い、耕龍。この力が五人組だ・・・覚えとけ」
  「・・・・。」ものすごい速さ、、、、そうりゅうれっはざん?すごい・・・・。
  「蒼龍裂波斬は青白い光を見せている間に、いくつも刀を入れている・・・。」
  蒼馬の眼はいまだに冷静な紫色のままだった。
  自分があの技を使うと思うと体がぞくぞくしていた。
  15人をたったの一振り・・・耕龍にはどうしても一振りにしか見えてなかった。
  2人は無言のまま、“守護道明”へ向かっていた。
  晴々とした空の真下の出来事だった・・・。


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