第六章


  「・・・蒼馬・・・か?」採点を細かくチェックしながら羅紫涙は鋭く答えた。
  「えぇ・・・採点・・・・ですか?」蒼馬は静かに羅紫涙の横に座った。
  「あぁ、今回は結構落ちている、しかし、受かる者の方が多いかもしれない・・・。」
  2人の居る部屋以外は真っ暗・・・外は漆黒の闇・・・・。
  「どうしてそこまでして、五人組に入りたいと思うのかがさっぱりだ。」
  なんと2人の答案は全問正解だったのだ。
  「・・・・さぁ、どうしてでしょうかね・・・。」蒼馬は下を向き暗い口調でそう言った。
  「・・・分かったら苦労はしないけどな、ここがどんなとこだか知ってるんだろうか・・・。」
  「・・・。」蒼馬は黙ったままだった・・・・。
  数分すると蒼馬が口を開いた。
  「俺が五人組になりたかったのはただ人を殺したかったからです。」
  「蒼馬、その話は止めろ・・・」羅紫涙は下を向き、右手で顔を隠しながら静かに言った。
  「なんでですか?何か間違ったこと言ってるでしょうか?」
  「もう!やめるんだ!!!蒼馬!!!!!」
  蒼馬の綺麗な淡い紫色はだんだん濃くなっていた。
  「いい加減にしろ!!」羅紫涙の一言を聞いて蒼馬の眼から沢山の涙がこぼれた・・・。
  悔しい、自分の生き方を否定されたことが・・・。
  流れる涙は透明・・・紫色の瞳は涙でかすみ、ぼやけていた。
  「なんでですか!!別に俺は過去を否定する気はありません!!あなたになにが!!!」
  言ってる途中で羅紫涙が蒼馬を抱きしめた。
  「あのことはお前のせいじゃない、蒼馬・・・・落ち着け・・・・なっ?」「う・・・・・」
  なにを言われても止まらない涙、、、ただひたすら泣くことしか出来なかった。
  「俺は・・・自分の生き方を否定したくなかった、でもどうして皆・・・・。優しいんでしょうか
  ・・・ねっ・・・?」
  孤独が蒼馬をちっちゃくさせる・・・自分を追い詰めて・・・・。
  蒼馬はその晩、羅紫涙の部屋から出てくることはなかった・・・・。
  蒼馬は長い夢の中をさまよっていた・・・。
  羅紫涙はそんな蒼馬を家族のように大事にしていた・・・・。
  たとえそれが本物の家族じゃなかったとしても・・・・。
  その夜は蒼馬にとって大切な日となった・・・・。


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