第八章


  「蒼馬・・・蒼馬起きろ!蒼馬!」「ん・・・羅紫涙様?」
  蒼馬が眼を覚ましたのは翌朝のことだった。
  羅紫涙の部屋で寝てしまったらしい、泣いていたので紫色の瞳は赤みがましていた。
  「ほらっちゃんと拭いとけよ。」羅紫涙は井戸の水で絞ったタオルを渡した。
  「あ、有難う御座います。」「あのことは忘れろ、分かったか?」
  羅紫涙は蒼馬をちょっと睨みつけた。
  「・・・・頑張ってみます。」スクッと立ちあがって失礼しました、と蒼馬は部屋を出ていった。
  「おぉ~い蒼馬!」「・・・鳴海?」鳴海が手を振って走ってきた。
  「昨日はどこにいたんだ?探したんだぞ」
  「あぁ悪い悪い昨日は突然の出動命令が出たんだ。」
  蒼馬は簡単な嘘をついてその場から去っていった。
  「蒼馬先輩~~~~!!」耕龍と飛弼が周りを囲んだ。
  「2人共!朝から元気だなぁ~。ごめん、今日は遊んでられないんだ。ごめんね」
  蒼馬はまたその場から逃げるようにして去ってしまった。
  「蒼馬・・・先輩?」耕龍はその後を追った。
           ~天雲新橋~
  「なにも・・・。そう・・俺は人を殺したいから五人組に入ったんだ。誰かを守るためじゃない
  ただ殺したいだけ・・・・。」
  河原の崖をひょいっと下りて草の上に寝転んだ。
  青空がすごく綺麗で1つの絵のようにも見えた。
  「綺麗だなー。俺も、あの青空のようにすんだ心に慣れればなぁ~」
  蒼馬は独り言を言うほど青空が綺麗だと思っていた。  
  「羅紫涙様・・・。あなたはどうして・・・俺を生かしておくんですか?
  貴方にとって俺はナンデスカ?」
  蒼馬は当分青空を見上げていた。しかし蒼馬のひとときはそう長くは続かなかった。
  「いたぞ、蒼馬だ」小声で敵が囁く。
  「死ネーーーーーー!!!!!」
  一度に・・・いや・・・一斉に蒼馬に襲いかかった。
  「運悪いね。君達。・・・・いいかげんにしやがれ!!!!!」
  蒼馬は一人で敵に向かった・・・。


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