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(○´∀`○)ノ 紅さん宅
ガイアの歴史
かつてこのガイアで人間と魔物の壮絶な戦いがあった。
人々は剣・盾・防具などの様々な鉄製武器を使い不思議な力を使う魔物と戦った。しかし、不思議な力を有する魔物にはかなわず、次第に人間達はガイアでの勢力を弱めていった。
魔物の使う力・・・・魔力。それは恐ろしいものだった。
数十万の軍が数匹の魔物の部隊に壊滅させられるのだ・・。
それから数百年後、人間に希望の光が射した。
ガイア世紀0012年、人間の中に魔物を操り戦う者が現れた。
「トレーナー」・・・彼らはそう呼ばれた。
トレーナー達は自分達で捕獲した魔物を使い戦い始めた。
軍には人間だけでなく魔物の姿も見え始めた。
ガイア世紀0016年、人間は勢力拡大を狙い魔物の領内に侵入した。世間でいう「領土奪還戦争」である。人間の武器と魔物の力をあわせた連合軍はガイア各地で大勝しガイア世紀0021年に魔物最後の国「アルシ帝國」を滅亡させ数百年に及ぶ人間と魔物の戦いは終了した。
しかし、これで終わりではなかった・・・・・・・・。
人間とともに戦った魔物は人間と共存し進化した。つまり、魔物は現在も存在し続けているのだ・・・・・。さらに強力になって・・・・。
ガイアの西部に位置する機械都市「マルス」。マルスの周りには巨大な城壁があり、
マルス全体を囲んでいる。これは数千年前の「領土奪還戦争」の名残である。
「ウゥーーー。ウゥーーー。」
マルス守備隊の定期警戒の合図だ。領土奪還戦争が終結した今でも昔と変わらず定期警戒が行われたいる。このようなことをやっている軍はマルス以外になく、今では観光の目玉となっている。
「おっ!本当に警報がなってるぜ。」
大きな体格をしたザル族の男が笑みを浮かべながら言った。ザル族とは魔物の一種である。今では魔物という発言は差別的とみなされ***族とつけるようになっているのだ。
「・・・・。あまり浮かれるな。我々の任務を忘れたのか?ルイよ。」
エルフ族の若者はザル族の男をにらみつけた。
「おっと。そんなカッカしないでくださいよ。わかってますって。」
「しかし、この都市はすごいものだな。人間の文明の象徴のようだ。」
「そりゃぁ、そうですよ。だからここになったんでしょうが。」
「うむ。ルイよ、中心部に急ぐぞ。急がねばならん。」
「ハイハイ。わかってますよ。」
ザル族とエルフ族の二人はマルス中心部のマルス記念広場に向かった。
ここでは、かつて魔物と人間が戦い、人間の軍がはじめて勝利した場所である。
今でもその時の部隊の名である「コロニ部隊」という名が広場中心の鉄塔に刻まれている。
「・・・・。いいか、仕掛けたら直ちに引くぞ。」
「はい。」
そういうと、エルフ族の男は不思議な金色の玉を袖から取り出し、鉄塔の横のベンチにおいた。金色の玉は不思議に近寄りがたいオーラを発していた。
男たち二人は玉を置くと目にも留まらぬ速さでマルスから立ち去った・・・・。
夜の12時になるというのにマルスは一向に光が消えない。眠らない町と言われるわけだ。ネオンがひかり、町中から軽快な音楽が流れている。人々はお酒をのみ歌い、踊っている。
・・・・!!!突然マルス全体がまるで太陽であるかのように光った。その光はガイアの最東端に位置するリアからも見ることができた。
どのくらい時間が過ぎただろうか。東から朝日が射すとそこにあるはずの大都市マルスはもうなかった。瓦礫なんてない。そこにぽっかりと巨大な穴が開いている・・・。おそらく市民全員が死んだであろう。死んでなくとも、無事なはずがない。それほど早朝に見えた光はすごかった。
人間の象徴である機械都市マルスが消滅したのである。
ガイアから西に30キロの都市「ルー」。
ここにはガイア統一連邦軍の第二師団駐屯地が都市の半分を占める。ガイア最大の軍事都市なのだ。
ガイア統一連邦というのは、人間と魔物の共同連邦政府のことである。このガイアは、統一され、この連邦によって治められている。連邦軍というのはこの統一連邦の治安維持を担う機関だ。
ガイア統一連邦軍ルー駐屯基地っと基地を囲む有刺鉄線に書かれている。
この広大な基地内では魔物と人間の兵士が共同生活を営み、日々訓練に明け暮れている。
「うー。うー。」
基地内では第一級緊急警報が鳴り響いている。今朝の早朝に起きたマルス消滅の一報は既にガイア全体にひろまっていた。
「おい!アーサー!早く乗り込め!部隊が出発しちまうぞ!!」
迷彩服に身を包んだロンメル中尉が怒鳴った。ロンメル中尉は03部隊と呼ばれる特殊調査部隊の中隊長だ。
「あいあい。」
この如何にもやる気のなさそうな青年はアーサー。入隊三年目だがやる気がない。そのため、今でも二等兵とい階級のままだ。しかし、やる時はやるという定評があり、舞台での信頼は高い。
「ったく、お前はいつも遅いよな。」
このシャイ族の男はムサ。シャイ族はスキルと呼ばれる魔力を持っている。彼の魔力は、調査部隊に欠かせない情報解析の能力だ。
「だってめんどいんだもん。」
アーサーはかったるそうな声でいった。
「お前は歴史書に出てくるガイアを救ったトレーナーと同じ名なのにな・・。」
「っは?そいつが本当にいたかも疑問だぜ?」
アーサーは鼻で笑った。
「GO!!」
部隊長の合図と共に八台の戦闘装甲車が隊列を組んで走り出した。
「市民の皆様、これよりメインストリートを部隊が通ります。」
市の中心にある軍の連絡塔から音声がなられると市民はメインストリートから離れた。
「アーサー、今回の任務ってどんなのか知ってるか?」
「あぁ、何かマルス付近で情報収集だってよ。なぁ・・・ムサ、」
「ん?なんだ?」
「情報収集なのになんで俺ら強力な武装してんだ?」
「・・・・。わからん。」
なぜか、普段の情報収集任務とは違い重装甲かつ強力な武器を今日は装備させられていた。
「中隊長、先に特殊鎮圧部隊はついているんですよね?」
「そのはずだ。」
アーサーはなぜだが胸騒ぎがした。特殊鎮圧部隊とはガイア有数の部隊だ。彼らが先に到着したというのに収集部隊の03部隊がこのような武装をさせられるということはまず普段ならあるはずがない。
そう、普段なら・・・・。
「部隊長殿、E09地点の到着しました。」
部隊の第一車両から連絡が入った。
「了解した、特殊鎮圧部隊に連絡を入れろ。」
「了解。」
「・・・・・応答ありません。・・・・。」
「何?もう一度連絡を入れろ。周波数09.2345だぞ。」
「了解。・・・・・・応答ありません。」
なぜだが先に到着したはずの部隊から応答がない。通信機器の故障であろうか?
「・・。我々が着くまでそこで待機しろ。第一級警戒でな。」
「了解しました。」
車内では兵士達の会話は止まり沈黙が支配していた。彼らは数多くの任務をこなしてきたが、このような事態ははじめてなのだ。
沈黙が続いているうちに残りの本隊がE09地点に到着した。しかし、先に着いたはずの第一車両の姿がどこにも見当たらない。
「おかしいな・・・。何か火薬くさいぞ・・・。これは俺達の銃と同じだ・・。」
アーサーは困ったような顔をして言った。同じ銃・・・つまり、ここで第一車両に乗っていた兵士と何者かが戦闘を行ったということだ。
「・・。仕方あるまい、銃の安全装置をはずせ!すぐに撃てるようにしろ!
ムサは今すぐスキルを開始しろ!」
アーサーの額から汗が流れてきた。任務といっても彼らはいつも他の部隊に守られていた。しかし、今回はどうやらそうもいかないらしい・・・・・。
「・・・。部隊長殿・・・・。ここには何の痕跡もありません・・・。」
ムサは戸惑った表情で言った。
「なんだと?そんなはずない!」
兵士達の動揺はいよいよ頂点に達した。
「っくっくっく。また連邦の軍が来ていますよ・・。やっちゃいますか?」
不気味な笑みを浮かべたこの男、早朝にマルスにいたザル族のルイである。
「まぁ、落ち着け。これから我が組織は連邦から魔物の地を奪還するのだ。
やつらを死なない程度にいたぶってやれ。」
ルイ同様に早朝にマルスにいた事件の張本人のエルフ族男だ。
「りょうかいっと、ではいきますか・・・。」
「!?うわーーーーーーーーー」
一人の兵士の悲鳴と共に激しい銃声が聞こえた。
「っく、でたな魔物め!やはり貴様らだったか!」
すぐさま応援に駆けつけた兵士達が銃をルイに向けた。
しかし、ルイはそれら銃による攻撃を寄せ付けず、瞬く間に八人の兵士を殺してしまった。
「おっと、やりすぎましたね。こんな奴らに魔力を使うのはもったいないですから
素手でお相手しましょう。っくっくっく。」
ルイは体を覆っていたオーラを消し素手で兵士達に向かってきた。
「えーい、撃て!!射撃砲、無反動砲で応戦しろ!」
「中隊長殿、無理です。ここは撤退すべきです!」
「っく、部隊長殿に連絡をしろ!早く!」
「っは!」
激しい銃撃戦が行われている場所の反対側では部隊長達が特殊鎮圧部隊の捜索を行っていた。
「っふー見つかりませんね。いったん中隊長殿と合流しましょう。」
「うむ。アーサー、中隊長に連絡しろ。合流だ!」
「今連絡しますよっと・・・ん?あっちから通信がきたぞ?」
「部隊長殿にお伝えください!魔物の攻撃を受けています、てった・・・」
突然通信が切れた。通信からは激しい銃撃音も聞こえた。
「部隊長!中隊長殿が攻撃を受けました!ただちに応援へ!」
「何?今すぐ向かえ!!!!」
そのころ、中隊長の部隊は全滅していた。激しい銃撃もむなしく、兵士達すべてはルイによって殺されていた。
「ルイ・・・やりすぎた。」
「いや、相手が弱すぎたんですよ。先にいた部隊のほうが手ごわかったですよ。」
先にいた部隊とは特殊鎮圧部隊のことであろう。
「よし、皆銃を構えたまま降りろ!アーサーとムサは先頭でいけ!」
『了解!』
アーサーとムサが近づくと、仲間達が首がない状態で横たわっていた。
「なんて酷ぇことを・・・。」
そのおぞましい光景にアーサーを含め部隊全員が息を呑んだ。
「ん?まだ居ますね・・・。いっちょやりますか?」
「ルイ、証拠はのこすなよ・・・。」
「わかってますって!」
ドン!!
轟音と共に部隊長の待機している車両は吹き飛んだ。
「!!」
それと同時にアーサーより後ろに居た兵達が次々に首のない肉片へと化していった。
「まずい!ムサ、岩陰にかくれるぞ!」
「おう!」
・・・。二人が岩陰に隠れると妙に静かになった。
「っくっくっく。隠れてもむだですよ。」
不気味な声がした瞬間、岩が砕けた。
「これでおしまいです。」
ルイの拳が二人に振り上げられた瞬間、不思議な光が当たりを覆った。
そしてかすかに二人の前に誰かが立ち、ルイの攻撃を止めているのが見えた。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
あたりは明るくなりアーサーの気分はとても優雅になった。リラックスというべきであろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・「ん?」
アーサーが目を覚ますと見たこともない荒廃した土地に自分がいることに気づいた。
【あれ?俺どうしちゃったんだろ・・・・。夢か?】
自分の頬をつねってみた。・・・痛い・・・。どうやら夢ではないようだ。
【とりあえず、誰かにきこう・・・・。】
アーサーは立ち上がりひたすら道を歩いた。すると地平線の向こうから大勢の何かが
アーサーの方向に向かってきた。
「ん?あいつら何だ?そうだ!あいつらに聞いてみよう。」
アーサーが駆けていくとそのものたちの正体に目を疑った。
彼らは何度も歴史の授業で習った昔の兵士の格好をしていた。剣・盾・防具・・・。
どれも数千年前の武器だ。
「おい、あんたらどうしたんだ?」
「何いってるのだ。ここら辺はもう魔物に占領された。逃げるぞ!」
どうもこの兵士がいっていることが理解できなかった。
「待て!今は何年だ?」
「こんな時になに言ってるんだ!ガイア世紀2年だぞ!急いで逃げろ!!!」
【え・・・。今はガイア世紀3432年のはず・・・・。】
アーサーはこの時初めて理解した。
自分が過去に飛ばされてしまったということを・・・・・・・。
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