2013.07.16
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カテゴリ: 絵本
久々に更新です。
梅雨入りしたものの暑くてバテテました。。。

今年も石川県では絵本ワールドが海の日の3連休に開催されました。
絵本センターの集いが終わったぐらいに知って、ぎりぎり申し込みしました・・・。

今回は日本昔話で有名な常田富士夫さんや
「なつのいちにち」のはたこうしろうさんなどが見えられました。

3姉妹を実母に見てもらいながら、今年もなんとか参戦できました。
母と娘達に感謝であります。

公文のくろくま君などを描かれた、たかいさんの講演会もありました。

最初だけ一緒に聞いていた長女がおばけレストランの絵を描いた人だと知り驚いてました。
会場の外では、くろくまくんの着ぐるみが愛嬌をふりまいてました。

常田富士夫さんは「つららの坊や」のお話の朗読をしてくれました。
薄暗い室内に日本昔話のBGMが流れて、雰囲気たっぷりでした。
本当にいいお声だとうっとしりながら聞きました。

そして最後に、はたこうしろうさんのお話を聞けました。
「なつのいちにち」の本は良く知っていたのですが、
どんな感じの方かは全く知らなくて、
登場したご本人はとても軽快でさわやかで、若々しい方でした。
それにお話にも勢いがあって、わかりやすくて面白い!
思わずメモを取ってしまいました。


それとさらに小さい「エスキース」という豆本にもチマチマと描いたりするのだけど、
それを描いている時が一番お好きだとか。

そしてそれが出来上がった時、全く初めて読むという気持ちで読みなおしてみるそうです。

そして波のように強弱があるように展開を考えるそうです。
次のページのことを考えながら描いているそうです。


そして絵本は絵などが動かないからいいのだとか。
アニメよりも絵本が好きで、幾通りにもイメージできるから飽きない。
それにベストセラーの原作を映画化したものを見た時に何か違うと感じるのは、
人によって原作を読んだ時に受け取ったイメージが違うから。
だから本は面白いのだそうです。

ラフを見ながら「なつのいちにち」の説明がありました。
ご本人による読み聞かせもありました。



はたさんは虫がとてもお好きなんだそうです。
5歳の頃は西宮にいて、中一のお兄ちゃんが毎日虫とりをしていて、
一時間かけて林に行っていたそう。
でもはたさんは林が暗くて怖くて帰ってしまったことがあるそう。
ニヤマクワガタを6歳の時に一人で採ったそうです。
ニヤマとは深い山という意味。

最初、表紙は男の子が後ろ向きになっていたそうです。
当時、岩波ジュニアのパンフレットに後ろ向きの男の子のイラストが採用されて
それをイメージして絵本につながったので、そのまま使用しようとしていたそうです。
でももうひとつかな~と思って違うのに変更したそうです。

玄関のシーンの隣のイラストは最初、めいっぱい大きく描かれていたのだけど、
サイズを小さくして、周りを黒くしたそうです。
それは暗く狭くすることで、次のページをめくった時に
外の開放感を強く感じるようにしたそうです。

関西ではクマゼミというのがミャンミャンミャンとないているそう。
だからテレビで「ミーンミンミンミン」というミンミンゼミは関西にいないから、
初めて東京で聞いたときは感激したそうです。

戸外を描いた見開きのページでは手前に建物の影を黒く付けた足したそうです。
そうすることによって、白と黒のコントラストが強調されて
夏の日差しがバーっと来るように感じるので。

海を描いたページでは、海の奥行き感を出したかったそうです。
鳥(かもめ)をダーッとカメラの近くにもってきたら
奥行き感が出て、迫力が出たそうです。
鳥の高さが2階建てぐらい?

次の水田のシーンは、島根の出雲がモデルだとか。
はたさんのお父さんが出雲出身で、出雲平野の青田がとてもキレイで
それを絵描きたかったそうです。

電鉄のポールだけ描いて、ネームで線路のことを書いて
線路が通っているイメージを膨らませれるようにしたそうです。
アングルを上げたけど、手前を坂道の上にして子どもが小さくなりすぎないように描いたそうです。
右奥に鳥居を描いて、次にそこへ進むんだとという案内を描いたそうです。

次にアングルを下へと変えて、流れを変えたそうです。
カメラを地面に埋めて、カエルに近づいたそうです。
なかなか良い構図の絵が出来なかったけど、
小さく描いたものを拡大して、やっと描けたそうです。

牛のシーンは、出雲には牛が必ず1頭はいたそうで、それを描いたそうです。
牛の湿度を感じさせたかったので、大きく近くに、そして空を緑色に描いたそう。

神社の階段を上がるシーンでは、階段の高さを感じてほしかったそうです。
カメラが上に行ったり、下に行ったりすることでリズムができるそうです。

イギリスの絵本で絵や装丁がとても綺麗な本があって、
絵は細かくてうっとうするけれど、お話が乗ってこないのが多いそう。

男の子は走っているだけじゃなくて、走ると止まるを繰り返している。

どうやったら読者が絵本の中に入ってくるのか?
入ってこれるのか?を常に考えているそうです。

32ページを使って、そういうことを考えながら構成するのが楽しいそうです。

イメージするのはすごく大事なんだそうです。

この絵本の中では、あなたの夏の音が聞こえましたか?
絵を見るだけで音が聞こえるようにしたかったそうです。

目で音をきくゲームというのをスライドを使って参加者と楽しみました。
絵から音が聞こえるように感じる、ちょとした実験でした。
犬が一匹吠えている絵の時、数匹の犬が吠えている絵の時とでは音量が違うように感じました。
面白いなと思いました。

絵本は動かないからいい。
音が出ないからいい。
動かない絵本の方がいい。
動くと同じ答えだけなので飽きてしまう。
絵本だと見るたびに違うから面白い。


・・・・・・つづく。






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Last updated  2013.07.17 00:09:20
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かめたろう2001 @ Re:リメイク紫陽花スタイ(05/17) リメイク、素敵ですね~。 あじさいがこれ…
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かめたろう2001 @ Re:かこさとしふるさと絵本館行ってきました(05/06) こんばんは♪ 「かこさとし先生の絵本館」…

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