――日曜日。

私はアヤさんに言われたとおり駅前の噴水広場に向かった。
時計を見てみると…9時10分。
予定より20分も早く来てしまった。
「あ~…これじゃあアヤさん来てるはずないよね…」
案の定。噴水広場に向かってもアヤさんらしき人物は周りにいなかった。
私はベンチに腰をかけてアヤさんが来るのを待った。

……………
……………
……………

(そろそろ約束の時間だな…)
ふと顔をあげると目線の先には仲の良さそうなカップルがベンチに腰をかけて喋っていた。

(…良いな。私もあんな風にアヤさんと喋れればな…)

そんなことを考えていると突然見知らぬ男が私に近づいてきた。

「ねぇ、彼女。彼氏と待ち合わせ?」
(…何この人。もしかしてナンパ?)
私はこういう場合その人と口を聞くといけないことは知っていた。
(というよりナンパと話すと「何だよ気をもたせやがって」とかいう輩がいるのだ)
「アンタ何かに興味はないよ」とアプローチさせるためには、
沈黙のままの方がよい。(もしくはまるっきり無視)
私はそのまま沈黙を守った。
「そんな酷い彼氏なんかほっといてさ、どう?俺と遊ばない?」
しかしナンパ男はこっちのことなんかお構いなしに私の腕を掴んだ。
「……!!」
このまま黙っているわけにもいかない。
私は必死に抵抗した。
「放してください!!」
そう言って腕を振りほどこうとしたが、
男の力に敵うはずもなく私はそのままズルズルと引っ張られる。
「まあまあ、そう言わずにさ…」
(怖い…!!)
そう思って目を閉じると聞きなれた声が聞こえてきた。
「……何をしている」
「!!」

思ったとおり…アヤさんがいた。
ナンパ男の肩を掴んで思いっきり男を睨んでいる。
「アヤさん!!」

「なっ何だ、お前…俺はこの子と」
「俺の連れに手を出すとは…それ相当の覚悟をしてるんだな?」

(うわ…アヤさんが怒っている姿…始めて見たかも)
男は驚いたのか私を掴んでいた腕の力が弱まった。
やっとの思いで腕を振り解いてアヤさんの後ろに隠れる。

――だがアヤさんは決して男を解放しようとはしなかった。

「何だよ!!もう良いだろ!!放したじゃねぇか!!」
「…言っただろう?覚悟をしているんだな。と」

「アッ、アヤさん。あの、私大丈夫ですから」

私の言葉に反応してアヤさんはようやく男を解放した。
アヤさんがもう一度睨むと男は慌てて去っていった。

(…凄い。さすがアヤさん)
「…悪い。俺が遅れたせいだな。」
「ちっ違いますよ!!アヤさんのせいじゃありません。私が不注意だっただけです」
「……俺も極力注意する。」
アヤさんがちょっと申し訳なさそうに言った。
(…ちょっと嬉しいかも)
まさかナンパ男を退治して謝罪するだなんて思ってもなかったし…。
「……?どうした?」
「え?!あっ…何でもありません」

「そうか…。それじゃあ行くか、…花月。」
(………えっ!?)
今…初めて私の名前…呼んでくれた?

普段話す機会がないためかアヤさんは私の名前を呼ぶことがなかった。
(他の3人はしょっちゅう話すため名前で呼んでくれている)

凄く…嬉しいww

「……もしかして名前で呼んではいけなかったか?」
「…いっいえ!!全然構いません。名前で…呼んでください…」
「……そうか」
そう言ってアヤさんは少し微笑んだ。

アヤさんとデートできるだけでも十分嬉しかったけど、
ナンパ男を追い払ってくれたり名前で呼んでくれたのが今日1番の嬉しいことでした♪


―――――――――――――――――――――――――――――
☆おまけ☆

――後日、仔猫の住む家。

オミ:いらっしゃい、花月さんw
花月:こんにちは、オミ君。
オミ:あれ?…そのペンダント…可愛いね~。
花月:あっ…えっと、実はこの前の日曜日アヤさんが買ってくれたの。
オミ:え?!アヤ君が?!
花月:…うっうん。(照)
オミ:へ~…とうとうアヤ君が女の子にプレゼント渡すようになったかw
花月:…………(赤面)


ヨージ:おい!!アヤ、お前…花月ちゃんと何があった?!
アヤ:…別に何もない。
ヨージ:嘘つけ!!何もなくてお前が女の子にプレゼントするか!?
アヤ:……してはいけないのか?
ケン:おい、ヨージ…諦めろって。
ヨージ:五月蝿い!!くそぉ!!…俺が先にデートしようと思ってたのに。
アヤ:…それは残念だったな。


はい。ようやく終わり(強引な終わらせ方…)
いかがでしたでしょうか?偽者アヤ(死滅)(^^;
本当はデート現場(?)まで書きたかったけど長くなるのでカット…。
その辺は適当に妄想してくださいw(妄想かよ)
リク有難うございましたww
※…リク内容が「アヤがデートしていて可愛い(もしくはカッコ良い)と思えるような話」…カッコ良かったでしょうか?(^^;
(氷室先生と微妙に被っているのは突っ込まない)(爆


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