――どうして俺たちは呪われたんだ?


神なんて奴はいつも不公平だ。

良い奴には不幸を齎し悪い奴には幸福を齎す。

…人間は平等に生きている?

なら何でこの世の中から不幸という文字は消えない?
平等に生きているのなら何故みんな不幸にはならないんだ?

……そうだ。
「人間は平等に生きている」だなんて嘘っぱち。

不幸になるのも…幸福になるのも。
結局は神って奴の気まぐれ。

最終的には悪者が勝利して…良い奴は敗北する。

――――そんなことはない?

じゃあ何で…俺たちはこんな道を辿ることになったんだ?
俺たちの何が…いけなかったんだ?

――――なあ。


誰か教えてくれよ。


「…今夜は良く降るな」
外に目をやりながらケンが呟いた。
つられる様に俺も外に目をやると強い雨が窓を打ち付けていた。
「台風が来てるわけでもないのに…風も雨も強いね~」
「…オミ、外に置いてあった花は店の中にしまったのか?」
そう言ってアヤがソファに腰をかけた。
「うん、それは大丈夫なんだけど…。」
「どうかしたのか?」
困った顔をしているオミにケンが尋ねる。
「実は明日、配達しなくちゃいけない物が結構あるんだよね。この天気…明日は止むのかな?」
「マジかよ!?明日も風と雨は止まないらしいぞ。」
「え~…どうしよう。この天気で配達するの…ちょっと危ないよね?」
確かにこの風と雨でバイクに乗るのは危険だ。
それにこんな天気で花を運んでも花が痛んでしまうだろう。
しばらく3人は思案顔をしていたがアヤが小さくため息をついて口を開いた。
「…仕方が無い。明日の配達は止めにするか…」
「じゃあ僕、配達しなくちゃいけない人に電話してくるね」
「オミ、俺も手伝う」
そう言ってケンとオミは部屋を出て行った。

「…どうした?ヨージ。気分が優れないのか?」
ずっと黙りっぱなしの俺に疑問を感じたのかアヤが俺に話しかける。
「別に…ただ雨の夜はどうも好きになれねぇな。と思ってよ」

無限に広がる闇の中…ただ雨音だけが聞こえてくる。
水は全てを濡らしていき、雨音は全ての音を掻き消す。

そこには自分だけが1人だけ…取り残されているような。
寂しくて…悲しい気持ちになる。

「……ああ。そうだな。俺も好きにはなれない」
外の雨を見つめながらアヤが答える。
「苦い思い出があるから…。か?」
「…ああ。そうだ」
そのままアヤは黙った。
過去にあった出来事を思い出したのか…表情が少し曇っていった。

「なあ……どうしてこの世の中…苦しみっていうのはなくならないんだろうな?」
ずっと疑問に思っていたことをアヤに問いかける。
アヤは黙ったまま俺に顔を向けた。
「……いきなり何だ?」
「いや…もうすぐクリスマスだっていうのに幸せじゃない人間がこの世に何人もいるから…。ちょっと疑問に思っただけだ」
「…その中に俺たちも入っているな。」
「………そうだな。」

また沈黙が流れた。
雨音はさっきよりまた少し強くなったらしい。
風が窓を叩く音が部屋に少し鳴り響いた。

しばらくするとアヤが沈黙を破り口を開いた。
「…誰かが幸せを望むから不幸がなくならないんじゃないのか?」
「………。」
「……人は幸せを望む。そのためには何かを捨てたり…何かを傷つけたりしなくてはならない時がある。
 …ある者は自分の欲を満たすために…人を殺し…傷つける。
 だから…世界に不幸と言う文字が消えることが無い」

「……消える方法は無いのか?」
「ある。人間が…幸せを望まないことだ」
「……………」
「もちろん。無理な話だとは思うがな」

しばらくすると雨音が聞こえなくなってきた。
風が窓を叩く音もなくなり外は静寂に包まれた。

「何だよ…雨止んじまったじゃないか。」
「本当だね~。必死で電話した意味無かったかも…」
ブツブツと文句を言いながらオミとケンが部屋に戻ってきた。
その様子を見てアヤが少し微笑を浮かべる。
「…別に良いんじゃないのか?明日は配達ができるだろう」
「……まぁ、そうだよね。クリスマスが近いんだもん!!早めにお花を届けたいよね」
「俺たちもクリスマスは店閉めて何処か行くか?」


『人間は平等に生きている』


この世は永遠に不幸という文字も幸せという文字も消えることは無いだろう。
俺たちの呪いは永遠に解かれないのかもしれない。
でも…俺たちが苦しんで誰かが幸せになれるのなら…

俺たちは本望なのかもしれない。


―――でもどうか。


クリスマスの夜だけでも良い。


多くの人間が幸せになれるように…


不安や恐怖に怯えることなく…


どうか…


みんなが幸せを……感じられるように。


どうか……


どうか…………


――――――――――――――――――――――――――

あれ…?メインはヨージだけにするつもりが、
アヤとヨージがメインになっちゃった(;;)
高梨様申し訳ございません(滝汗
しかも季節がずれてるし~(あわわわわ
切なくしようとしたら変なストーリーになっちゃいました(><;)

「人が幸せを望むから不幸という文字は消えないのだろう」
これはあくまでも自分的考えです(^^;
人が幸せを望むから…不幸が生まれる。
だから世の中全ての人間が幸せになることはないんだろう…。
と思っております。
「人間は平等に生きている。」という言葉も、
1人の人間の人生が幸せと不幸が半々に体験するということではなく。
世の中全ての人間の半分が幸せでもう半分が不幸になる。
…という風に幸せと不幸がつり合っているから平等と言われているのではないかと…。

…ってなんか偉そうな事語っているし∑(==;)
気にしないでください(笑)こんなヘボ作品…(爆
仕方が無いのですよ…自分の頭の中が駄目駄目なので…
妄想力(想像力じゃないのか)が大幅にダウン…
こんな感じで宜しければお持ち帰りくださいませm(__)m


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