糸電話

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夢みる惑星



 多分前述の「虹神殿」を知っておられる方は、この「夢見る惑星」も御存知の可能性が高い気が。あ、作者はちがいますけども。

 「夢見る惑星」か!なんだかタイトルからしてとてもロオオマンティックな感じがしますね。
 馬のかわりに恐竜にのり、王様とか神官とか。確かにロマンティックといえば、そうだ。銀髪で細身の優男の神官やら、スレンダーだけれど逞しい踊子さんやら。ああ、何だかこんな言い方すると妙に今風ですねえ。でも全然違うんですけど..汗。

 科学がなぜかある種のタブーである古代社会で、地殻変動に伴う天変地異が起こりかかっていて...しかもその中心が、なんと首都の真下、さてどうするか....という、凄く自然科学なネタがメインなのです。そして嘆願、根回し....政治の話なのです。

 この物語の「ばっしーん!」とくる箇所は、天変地異を最初に察知して危惧しはじめた、冷たい性格の盲目の幻視者が、意外な時期に驚くような死に方をするところでした。これがなんというか、...そうそう、「地球へ...」で言えばソルジャーブルーの死、のように、関係者を使命へと駆り立ててゆくのです。

 この漫画は大変に登場人物が魅力的で、読んでいるうちにそれぞれのキャラクターに対してそれぞれ愛情をもつようになりました。最初王子などは「うわー苦手なタイプ」と思っておりましたが、読み終わるころには神官よりも好きに...笑。
 踊子さんもステレオタイプの女とはどこかが大きく違う個性的な人物で、かつ魅力的でした。奇をてらっただけの変人キャラでないところが面白いです。

 さてこの漫画の独特な雰囲気を何とお伝えしたらいいのか「虹神殿」以上に悩むところですが...そうですね、多分、多くの作品が挑んで、そのほとんどが失敗してしまう「伝説の時代」を、スレスレのところで上手く描いた....とでも言ってみましょうか。
 エンディング(というかシメ?)に出てくるサルの絵の使い方が非常にすきでした。意識がふっと時間や空間を飛んで戻ってくるような感触を覚えたのをおぼえています。

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