黒豆

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ちょこれぇと 事件*弐*


 2月14日 正午

中央にて、金髪金眼のみつあみの少年がこれまたお似合いのピンク色の包みをもって軍部へ歩いていた。


「・・ウィンリィとアルの奴っ・・・いつか必ずボコッてやるっ!!
俺は女じゃないっつーの!!」

ブツブツとウィンリィとアルフォンスへの悪口を口にしていると軍部の入り口へとついた。

「っ///!せっ・・・折角作ったんだから・・・あげないともったいないよなぁっ・・・ていうかっ別に・・ロイに作ったわけじゃなくて・・・。」

悪口が言い訳に変わったころ、前方から1人の男がやってきた。

「よぉ!!大将じゃねぇかっ!なにしに来たんだ?」

ジャン・ハボック少尉

ロイの部下で頭は悪いけれど、部下たちの信望も厚く、頼もしい男だ。

そんな彼は、大きなダンボールにピンク・きいろ・あお・と、色とりどりの包みを入れて持ち歩いていた。

「おぅっ!!あぁ~れん?モテモテじゃないスかっ・・・ダンナ♪♪」

本日は2月14日。

大体の人間はこの包みたちは何なのか一目瞭然だろう。

ダンボールからはみ出る程の量の包み。

エドワードは、ハボックが大量のチョコをもらったことをネタにからかってやろう
と肘で突付く。

「あ―っ・・・これ俺のじゃないんだよねー・・・」

意外なことばだった。

ハボックが持っている大量のチョコたちは彼のものではないという。

「・・・え―――っと・・・?」

「だ―かーらーっ!!これは主に大佐のっ!」

「えぇっ!!」

半泣きのような顔をして、絶叫するハボック。

「俺が狙ってたソラリスちゃんだって・・・『Dear.ロイ・マスタング大佐』って
・・・。何がいいんだよっ!!あんな無能っ!!」

ここまで上司の悪口を並べられるのは彼の部下ぐらいだ。

「あぁ―・・・。んじゃぁっ・・・これやるよ。」

そういって差し出したのはリゼンブールにてウィンリィたちに作らされたチョコ。

「お前っていい奴っ!!・・・でも、何でそんなもん持ってるんだよ?」

「あぁ―・・・アルの奴が沢山作ったからみんなに持ってけって・・・。」

「ふーん・・・(じゃぁ何でこんなに綺麗に包んであるか・・は聞かない方がいいな)
まっ・・・ありがとっ!!大佐なら執務室だぜっ!」

そういうとハボックは通り過ぎていった。

そんな1部始終を見ていた影がひとつ。


                     +つづく+


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