空想世界と少しの現実

空想世界と少しの現実

最後の一時

酒を飲まないで、彼女を抱くのは初めてだった。浄瑠璃の時もそうだったよな。どこか照れくさくて気恥ずかしくて。でも今日は、気持ちを誤魔化すものは何もない。嘘偽りなく、純粋に抱き締めたいって感じた。

吸い付くように柔らかな肌は、触れていてとても心地がいい。綺麗に括れたウエストに手を添えて、腹部に優しくキスを繰り返す。「授かるといいな。お前との子供」俺の言葉に無言で髪を撫でる仕草。なんだか子供に戻った気分。少し嬉しくなって、彼女を大胆に愛したくなる。
「あっ・・・駄目っ!」 頭上から聞こえる声に「やだ?」暫しの沈黙。 「もうっ!駄目って言ってもするんでしょ?」 「当たり!」(。-∀-) ニヒ♪両太腿に手を添えて、優しく左右に割る。女にとっては一番羞恥心を抱く行為だけど、今日で最後なんだもん、彼女の脳裏に刻み込みたかった。

「あぁ・・・」 唇と舌が触れる度に軽く腰が浮き上がる。感じてくれているのが嬉しくて、太腿に触れている手に力が入ってしまう! 「アンッ!白・雅・・も・う・・・」 最後の方は、声が聴き取れないくらい微かな喘ぎ!そこでようやく彼女から唇を解放した。

布団から顔を出すと、真っ赤に高揚した顔で、はにかんだ微笑を見せる。 「汗、たくさん掻いているよ・・・」 俺の額を両手でそっと拭って、両頬に触れた手はくちづけを促す。重なり合う唇は、互いを求め合うようなDEEP KISS。何度も交わしてきたのに、なんだかとても新鮮な気分だ!

唇を解放されて少しの間見つめ合う。 「なに?」 「ん?染姫って美人だなって想ってた」 「そうでしょ!こんな美人の妻と離婚するなんて、馬鹿な人ね!」 ウインクを送る妻!「確かにっ!!なっ、最初はお前が上!たくさん感じて!」話しながら身体を横たえると、上体を起こし身体を重ね合わせ、柔和な瞳で上からじっと見つめる。そして、愛おしそうに髪を撫でる仕草を、幾度も繰り返す。その背中を強く抱き締めた。

2人

「ねぇ、白雅。その前に、貴方に謝らなきゃ・・・」 「何を?」 「私、子供を望む白雅に、紅緒君との子供を、貴方に抱かせたいって考えてた」 絶句して、突然の告白にあっけに取られる俺っ!!染姫は言葉を続ける!
「貴方を苦しめたいって想っちゃったの。産んだ子供が大きくなって、白雅に似ていないって気がついたら、深く傷付くだろうって・・・」 伏せた目線で打ち明ける様子に「そう・・か・・」深く溜息。「そこまで、染姫を追いつめていたんだな」

「怒ら・・ないの?」 「怒れないだろ?お前は正直に打ち明けたんだ」抱き寄せて額にキスをすると、また瞳には涙が浮かぶ。「泣くなよ、これ以上。お前の笑顔が好きなんだから・・・それに、こんな俺を受け止められるのは、染姫しかいないと想ったから、お前を妻にしたんだぜ?」

多分これからも、こいつ以上の女は現れない様な気がするよ。縋ったところで、もう染姫は、一度決めた事を曲げないって解っていた。初めて後悔の感情が心を支配する。
「嬉しいけど、もう戻れないよ!白雅。妻としての役割を果たすのは、今日で最後。だから貴方も割り切って・・・」 「解ってる・・・」柔らかな唇が重なり合う。やがて、柔らかな身体は俺と重なり合い、ゆっくりと最高に心地いい空間へと誘われる!

「アァンッ!!」 彼女のしたいように感じたいように、何もせず体の下で、瞳を閉じたまま乱れる彼女を見上げている!「綺麗だよ、染姫。お前が乱れる姿、すっげー色っぽいっ!!」

「色っ・・ぽい・の?アッ・・・ハァン・・・」 喘ぐ度に強く収縮する膣!何度もイきそうになるっ!!いつにも増して強く締め上げる感覚に、必死に抗うっ!! 「白・雅・・・アッ・・ァンッ・・・」 甘い声を聴きながら瞳を閉じた。ただ、欲望の赴くままに心を酔わせればいい。今の俺達に、何の感情も要らないんだ・・・ 「ウッ・・ァン・・・ハァンッ・・・」 大きい波と小さい波を、彼女の中で感じ取りながら、満たされていく心。やがてゆっくりと倒れこみ、重なる彼女の体をきつく抱き締めた。

乱れた呼吸が落ち着くのを待って問い掛ける。「もしかして、いつも以上によかった?」 「ちょっとっ!!そういう質問は、女を白けさせるのよ!一気に現実に引き戻されるようで嫌っ!!」 「そうなの?女ってめんどくせーっ!!」つい本音を呟くと頬を抓る仕草っ!! 「おいおい!痛いって!!」。・゚・(*ノД`*)・゚・。

「ついでだから、教えておいてあげるわねっ!!行為の最中や後に、女によかった?とか気持ちいい?って言う男は女心を知らないど素人よ!燃え上がった気持ちも、全部ぶち壊しっ!!貴方もまだまだね!」

*゚Д゚)*゚д゚)*゚Д゚)エエエエェェェ「そっ!そうなの??しっ知らなかったっ!!じゃ、もしかして興ざめしちゃった?」 「しちゃったって言ったらどうするのよ?」
「それなら、何度でも仕切り直しするさ!」声と同時に、強引に彼女と態勢を入れ換える! 「もうっ!!しょうがない人っ!!ァンッ!」 背中に回される手の指に力が入る!「でも、こんな俺も好きだったでしょ?染姫」囁いて小さくキス。 「そうね。好き・・だったわ!」

強引に

真剣な瞳で真っ直ぐ見つめ返す。 好きだった か・・・過去形の言葉が、ちくりと心に突き刺さるよ。「俺も・・好きだったよ。お前って女がね・・・」唇を塞いでゆっくりと腰を動かし始めると、瞳を閉じて行為を受け止める。アダ○トに出てくるような、いかにも男受けするように、わざとらしく乱れる淫乱女なんかより、染姫のほうが、ずっとずっと色っぽくて悩ましい。抑えた艶めいた声も、堪える表情も全てだ!

俺に、女ってものを教えた初めての人。絶対に忘れたりしないさ!染姫!だからお前も、ずっと憶えておいてくれよ!今日の出来事も、2人で暮らした幸せだった日々も。瞳を閉じて、願いながら行為に意識を強く集中させる!耳に届く声から、最後が近いと察して動きを早めると 「イっ・・て・・・白・雅・・もう・・・私・・・」 声と共に、強く膣が収縮し彼女をOrgasmeへと導き、俺も持っていた全てを中に吐き出した・・・

荒く肩で息をする。まだ気管が狭まっているから、呼吸が苦しい。 「大丈夫?白雅?ヒューヒューって聴こえるよ?」 「平気だよ・・・ちょっと苦しいだけ」答えて小さくKISS。「それより、今日はお前を寝かせないから、そのつもりでいろよ!」( ´,_ゝ`)ィ ヒ 「終わったばかりで、普通そういうこと言うかな?白雅のHっ!!」(>д<;)

「だってお前と何度もしたいんだもん!それにラストチャンスなんだから!さぁ、次はどんな態勢がいい?言ってみなっ!!」(。-∀-) ニヒ♪強引にKISSを奪う!
KISS

もうっ!!ムードがないわっ!!心で非難!何で男の人って、もっと甘く囁けないのかしらね!やれやれと呆れてしまう。ふと、彼との過去が、走馬灯のように頭を過ぎっていく。唇を解放した白雅を、今度は私がじっと見つめる。 「どした?」 「ん?初心だった白雅が、どうして笑ロくなっちゃったのかと思って」(´ω`ι)

「そうさせたのは染姫だろ~!(>д<;) っつーか、男はみんな、女にしつけられるんだっ!!」 「何よそれ?」 「いいか?俺のお袋は、平気で笑ロい言葉を吐くのは知ってるよな?抜○ずの三発とかシッ○スナ○ンとか、女なのに言うんだぜ!!お前も、親父とお袋の電話で聞いただろ?」 「はぁ・・・まぁ・・・」東京での、エリザさんの店を訪れた時の会話を思い出す。そうだった。私、朱砂に電話をする、エリザさんの過激な内容に、真っ赤になったんだった。

「親父も俺同様、女には免疫なかったんだってさ!それを変化させたのは、紛れもなくお袋なんだよ!つまり、親父を笑ロくしたのはエリザで、親父が染姫を教育して、染姫が、俺を笑ロくさせたってことになる!」 ァチャポーンΣ(ノД゚;)ァリェヘンヵラ!! 「元の始まりは、貴方のお母さんってことっ??」 「そっ!!あんまり、息子としては歓迎しないけど。ま、全てが解った今としては、どうでもいいんだけどさ!」(´ω`ι)

「過去を、受け入れられたって意味?」 「まっ、そういうことだろうな。成長しただろ?」 ウインクをする白雅!朱砂の謝罪が、彼の心を少し氷解させたのかしら?だとしたら大きい変化だわ!以前より、大人の男性の顔になった、表情を見つめて思う。

「でっ??返事まだなんですけどっ!!染姫??」( ´,_ゝ`)ィ ヒ その言葉で我に返る!「白雅の好きでいいわよっ!!お任せ!」 工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工「マグ○女はやだっ!!一緒に楽しもうぜっ!!勿体無いっ!!」 「失礼ねっ!!マグ○女になるつもりは毛頭ないわよっ!!でも、殿方を楽しませるのも、女の役割でしょ!」

殿方なんて古風な言い方に、噴出すと、つられて染姫も笑う!「なんだか、凄く楽しくなってきちゃったっ!!」 「同感!」同意をすると、可愛い小さいKISSをたくさんくれる。 「じゃ、俺の好きなように、たくさん堪能させてもらおう!いいな?染姫!」 始まりの合図の言葉に、ゆっくりと頷いて瞳を閉じた。


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