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「これ、あげる。
おともだちのしるし。」
そう言って、
もとかちゃんは自分の髪を結んでいるゴムをあげました。
大のお気に入りの、
お花のついたかわいいゴムを。
「いいのっ！？」
女の子は、嬉しそうに、
差し出されたゴムを受け取りました。
「あっ.....でも、
私はもとかちゃんにあげられるもの、
何も持ってないの。」
女の子は困ったように言いました。
「それ、ちょうだい♪」
そういってもとかちゃんは、
女の子の持っているマッチを指さしました。
「えっ....これでいいの？」
「うん♪」
もとかちゃんは笑いました。
二人はその後も、
走ったり、ブランコにのったり、
おしゃべりをしたり、疲れて眠くなるまで遊びました。
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