『ファシリテーション入門
』
(堀公俊、日経文庫、日本経済新聞社、2004、830円)
この本の読書メモを書いています。
本日が第4回。(第1回は こちら
。)
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『ファシリテーション入門』
4
(p37~58:第2章「応用が広がるファシリテーションの世界」より。
・以降の太字部分は、本の内容。
顔マークのあとの 緑文字
は僕の個人的コメントです。)
・ 体験学習 の流れ
・メンバーやグループが成長するために働きかける人を
ファシリテーターと名づけた。
・ ファシリテーターの役割
メンバー相互の関係を活性化させる
ことで、
潜在的な能力や内なる可能性に目覚めさせる
。
教育という意味の英語educationの
もともとの意味は、「引き出す」という意味のラテン語から来ているので、
まさに「教育する」ということは
ファシリテーションなのだ、と思います。
上に書いてあることは、そのまま教師の役割と同義です。(^^)
・企業変革のセオリー
トップの強いリーダーシップからスタートし、
ファシリテーションでチームの潜在的な力を引き出し、
最後にマネジメントで実行に落とし込む。
・結論ではなく、そこに至る プロセスが重要
最大多数の最大幸福
に向けて、
粘り強く対話を進めていく
(1) 場のデザインのスキル
・ 場をつくり、つなげる
・ 活動のプロセス設計
ゲームに例えるとよくわかるかもしれません。
コンピュータゲームでも、スポーツの対戦でもいいです。
ゲームデザインというのは、すべての元、出発点。
「プロセス設計」は、「シナリオを描く」ということですね。
ストーリーを思い描く。
「人を動かす」ということは、
例えば対戦ゲームでここでこうなったら次はこうなる、
という、展開予想ができていてこそ、できるというものです。
(2) 対人関係のスキル
・ 受け止め、引き出す
・傾聴、復唱、質問、主張、非言語メッセージの解読など、
コミュニケーション系(右脳系・EQ系)のスキル
(3) 構造化のスキル
・ かみ合わせ、整理する
・ 発散が終われば収束です 。
・ 図解を使った構造化手法
・思考系(左脳系・IQ系)のスキル
(4) 合意形成のスキル
・ まとめて、分かち合う
・創造的なコンセンサスに向けて
意見をまとめていく
・ コンフリクト・マネジメントのスキル
・体験を学習へ、学習を行動へと結びつける技術
・成果志向・組織志向になるほど、
経営学をベースにした論理的で体系的な形式知
としての技術が
求められる。
・学習志向・個人志向になるほど、
心理学をベースとした直感的で属人的な暗黙知
の領域になる。
・ ファシリテーションのレベル
・会議よりもプロジェクトの方がハイレベル
・ 社会変革のファシリテーション は究極のレベル
(p58まで:第2章「応用が広がるファシリテーションの世界」より)=============================
ひと言でズバッとまとめてあるのが、すごくいいです。
標語にして貼っておきたいくらい。
ファシリテーションの4つのスキルは、どれも大事なスキルですが、
僕としては1番最初の「場づくりのスキル」を
大事にしたいです。
たとえば、発達障害のお子さんの「特別な支援」をチームで話し合う際も、
最初にファシリテーターがその後の展開を予測して
「こう準備すればこううまくいく」というシナリオを描いておくことが大事。
そうすれば、話し合いの前の調整や、話し合いの場の設定から
工夫することができます。
その後の「いい意見が出るか」とか
「皆が気持ちをひとつにできるか」
「決めたことを実行できるか」といったことの成否に
大きくかかわってきます。
でも、スキルとしては4つとも伸ばしたいですね。
僕のスキルとしては、今どれくらいなんだろう・・・。
(2)と(4)は弱いような気がするなあ。
それでは、また次回!
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