オーロラの瞳

ことわざ/社会生活編(地位・権力・繁栄)

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　　　砂長じて巌となる
　　　(いさごちょうじていわおとなる)
　　　　└小さな砂つぶが大きな岩石に成長するという言い伝えか
　　　　　ら、永く栄えることを祝っていうことば。また小さなも
　　　　　の、とるにたらないものでも、たくさん集まれば、大き
　　　　　なもの、価値のあるものになるということ。

　　　殷鑑遠からず
　　　(いんかんとおからず)
　　　　└｢殷」は中国古代王朝の名。｢鑑」は鑑、手本。殷は前代
　　　　　の夏王朝が悪政によって滅亡したことを鑑、戒めとしな
　　　　　ければならないという意。失敗の前例は身近にあるから、
　　　　　それを見て手本とせよということ。出典は「詩経」。

　　　栄耀の餅の皮
　　　(えようのもちのかわ)
　　　　└「栄耀」はぜいたくなこと。ぜいたくに慣れると、餅の
　　　　　皮までむいて食べるようになるという意から、度を越し
　　　　　てぜいたくをすることのたとえ。

　　　驕る平家は久しからず
　　　(おごるへいけはひさしからず)
　　　　└思い上がって傲慢なふるまいをする者は早く滅びるとい
　　　　　う戒めのことば。

　　　お山の大将俺一人
　　　(おやまのたいしょうおれひとり)
　　　　└仲間うちの小さな世界で一番になり、偉ぶっている人。
　　　　　小さな成功で得意がるさま。

　　　鼎の軽重を問う
　　　(かなえのけいちょうをとう)
　　　　└権力者の実力や権威を軽視し、その地位から追い落とし、
　　　　　代わってその地位を取ろうとすること。また、権力者の
　　　　　実力者を疑ったり、推し量ったりするたとえ。

　　　牛耳を取る
　　　(ぎゅうじをとる)
　　　　└団体や集団の首領になる、また組織を自分の意のままに
　　　　　動かすこと。「牛耳る」ともいう。

　　　鶏口となるも牛後となる勿れ
　　　(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
　　　　└大きな集団で人のあとにつくより、小さな集団でもその
　　　　　長となれという意。独立心の貴重なことを説いたことば。

　　　すべての道はローマに通ず
　　　(すべてのみちはローマにつうず)
　　　　└ローマ帝国が隆盛のころ、世界各地からの道がすべてロ
　　　　　ーマをめざしていたということから、目的を達するには、
　　　　　たくさんの手段があるが、行き着く先は同じであること。
　　　　　また真理は一つであることのたとえ。詩人ラ・フォンテ
　　　　　ーヌの「寓話」の中のことば。

　　　月満つれば則ち虧く
　　　(つきみつればすなわちかく)
　　　　└｢虧く」は｢欠ける」のこと。月は満月になると、やがて
　　　　　かけていくという意味。物事は絶頂期を迎えると、その
　　　　　後は衰えていくということのたとえ。また、栄華を誇り
　　　　　おごり高ぶることを戒めることば。出典は「史記」。

　　　天下は回り持ち
　　　(てんかはまわりもち)
　　　　└一族や一派がいつまでも天下を取っていられるものでは
　　　　　なく、必ずほかの手の者に渡るものである。権力者や金
　　　　　持ちになる機会は、だれにでも巡ってくるもの。また、
　　　　　貧富や好運不運などは、世の中を循環するものであると
　　　　　いうこと。

　　　とかく近所に事なかれ
　　　(とかくきんじょにことなかれ)
　　　　└近所に事件などが起これば、自分にも何か影響があるか
　　　　　もしれない。身近では何事も起きないほうがよいという
　　　　　こと。単に「近所に事なかれ」ともいう。

　　　上り一日下り一時
　　　(のぼりいちにちくだりいっとき)
　　　　└上りは一日かかるところも、下りはあっという間であ
　　　　　るという意。物事を作り上げるには長い時間と労力を
　　　　　要するが、壊すのは簡単であっけないことをいう。

　　　平家を滅ぼすは平家
　　　(へいけをほろぼすはへいけ)
　　　　└平家が源氏によって滅ぼされたのは、平家自らの驕りや
　　　　　悪行のためであって、だれのせいでもないということ。
　　　　　自業自得のたとえ。

　　　三日天下
　　　(みっかてんか)
　　　　└｢三日｣は、非常に短い期間のたとえ。権力や地位を短期
　　　　　間だけしか掌握できないことをいう。織田信長を討った
　　　　　明智光秀が三日天下を取って殺されたという故事から。

　　　ローマは一日にして成らず
　　　(ローマはいちにちにしてならず)
　　　　└ローマ帝国の栄光も一日で築かれたわけではない。大事
　　　　　業を成就するには、長い年月と苦労を要するということ。

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