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オーロラの瞳
ことわざ/成否・比較編(無理・無駄・失敗)
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空き家で声嗄らす
(あきやでこえからす)
└人が住んでいない家で、声がかれるまで案内を求めても
返事がない。いくら努力しても人に認められないこと。
虻蜂取らず
(あぶはちとらず)
└虻と蜂を一度に追いかけて、両方とも取り逃がしてしま
うという意。両方のものを得ようとして、どちらも取り
逃がすこと。欲ばりすぎたために、かえってだめになる
ことのたとえ。
脂に描き氷に鏤む
(あぶらにえがきこおりにちりばむ)
└脂肪のかたまりに絵を描いたり、氷に彫刻をしても、す
ぐ消えうせてしまうことから、実体のはっきりしないも
のに向かって苦労しても甲斐がないこと。骨折り損の意。
網の目に風とまらず
(あみのめにかぜとまらず)
└風は、網の目にはとまらずに吹き抜けてしまうことから、
あるはずがないこと、不可能なことのたとえ。また、常識
的にはありえないことも、ごくまれにはあるということ。
過ちて改めざる是を過ちと謂う
(あやまちてあらためざるこれをあやまちという)
└人はだれでも過ちを犯すもの。したがって、即座に改め
れば過ちとはいえない。しかしその後、改めようとしな
いとすれば、それこそが本当の過ちであるという意。出
典は「論語」。
過ちて改むるに憚ること勿れ
(あやまちてあらたむるにはばかることなかれ)
└間違いや不始末を犯したときには、躊躇せず速やかに改
めなければならない。過ちに気がついたら、即座に改め
よという意。出典は「論語」。
過ちは好む所にある
(あやまちはこのむところにある)
└過ちは、ともすれば自分の得意なこと、好きなことをや
っているときに起こりがちであるということ。
戦見て矢を矧ぐ
(いくさみてやをはぐ)
└「矧ぐ」は、竹に羽をつけて矢を作ること。戦いが始ま
ってから矢を作る、の意で、何か事が起こってから慌て
て対策を練ったり、準備をすることのたとえ。
諍い果てての乳切り木
(いさかいはててのちぎりぎ)
└「乳切り木」は、地面から人の乳のあたりまでの長さの、
両端を太く中央を少し細く削った護身用の棒。けんかが
終わってから棒を持ってきたのでは手遅れである。時機
に遅れて役に立たない物事のたとえ。
石に灸
(いしにきゅう)
└石に灸をすえるように、まったく効果も効用もないこと
のたとえ。
磯際で船を破る
(いそぎわでふねをやぶる)
└港近くまで来た船が難破する。目的を果たす間際、物事
の完成直前に失敗することのたとえ。
一敗地に塗れる
(いっぱいちにまみれる)
└「地に塗れる」は、泥まみれになること。再起できない
くらい徹底的に負けること。大失敗したときなどにいう。
犬に論語
(いぬにろんご)
└犬に論語を説明しても理解できないように、道理のわか
らない者には、ありがたい教えもむだであるということ。
犬の川端歩き
(いぬのかわばたあるき)
└犬が川べりで餌をあさってうろつく様子から、金銭を持
たずに目的もなく店先をぶらつくこと。また、奔走して
も何も得られないことのたとえ。
魚の木に登るが如し
(うおのきにのぼるがごとし)
└不可能なことをしようとするたとえ。また、不得手な分
野や危険な状況にあって、手も足も出ないことのたとえ。
牛に対して琴を弾ず
(うしにたいしてことをだんず)
└愚かな者にいくら立派な道理を説き聞かせても効き目が
ないことのたとえ。
絵に描いた餅
(えにかいたもち)
└絵に描いた餅は、どんなにおいしそうであっても食べる
ことはできない。話や計画がどんなにすばらしくても、
実現しなければ何の役にも立たないというたとえ。「画
餅」ともいう。
屋上屋を架す
(おくじょうおくをかす)
└屋根の上にさらに屋根をかける。すでにあるものに、同
じようなものを加えるようなむだなことをするたとえ。
貝殻で海を量る
(かいがらでうみをはかる)
└小さな貝殻で海水を汲んで、計量する。自分の狭い見聞
をもとにして、大きな問題を議論することのたとえ。ま
た、まったく不可能なことのたとえ。
籠で水汲む
(かごでみずくむ)
└籠で水を汲んでも、ちっともためられないことから、い
くら骨を折っても何の効果もないこと。むだな骨折りの
たとえ。
河童の川流れ
(かっぱのかわながれ)
└泳ぎが得意の河童でも川に流されることがあるように、ど
んな達人や名人でも失敗することはあるというたとえ。
株を守りて兎を待つ
(かぶをまもりてうさぎをまつ)
└古い習慣や一度成功した経験にとらわれて、融通がきか
ないことのたとえ。または、偶然の幸運をもう一度待ち
望む甘い考えをさしていう。
画餅に帰す
(がべいにきす)
└絵に描かれている餅は食べられないの意から、計画など
が失敗し、実際には役に立たなくことのたとえ。
画竜点睛
(がりょうてんせい)
└物事の眼目となるところ。最後に大切な部分を加えて物事
を立派に完成させること。「睛」は、ひとみ、黒目の意。
夏炉冬扇
(かろとうせん)
└「夏炉」は夏の囲炉裏、「冬扇」は冬の扇。時期はずれの
無用なもののたとえ。また、役に立たない才能や言論。
川立ちは川で果てる
(かわだちはかわではてる)
└「川立ち」は、川辺で生まれた泳ぎの達人。「果てる」と
は、「死ぬ」の意。転じて、得意技のある者は、かえっ
て油断して、その技で身を滅ぼすということ。
邯鄲の歩み
(かんたんのあゆみ)
└人のまねばかりしていると、中途半端で自分本来のもの
も忘れて、何も身につかなくなってしまうというたとえ。
狐その尾を濡らす
(きつねそのおをぬらす)
└まだ力のない子狐が川を渡るとき、はじめは勇んで尾を
巻いて渡ろうとするが、そのうち疲れて尾が垂れて濡ら
してしまう。はじめは易いが、終わりが困難なことのた
とえ。また、努力して取り組んだものの、最後に手抜か
りをして失敗することのたとえ。
木に縁りて魚を求む
(きによりてうおをもとむ)
└気に登って魚を捕るような見当違いをいう。方法を間違
えては、目的を達せないということ。また、不可能なこ
とを願うたとえ。
九仞の功を一簣に虧く
(きゅうじんのこうをいっきにかく)
└「仞」は、中国の周の時代の長さの単位で、一仞は両手を
広げた長さ。「九仞」は、非常に高いこと。「簣」は、もっ
こ、土を運ぶ籠のこと。九仞の山を作り上げるのに、もっ
こ1杯の最後の土を盛らないため、山が完成できないの意。
長年苦労や努力を積み、あと一歩という最後の詰めで手を
抜いたために、不成功に終わることのたとえ。
孔子の倒れ
(くじのたおれ)
└孔子のような偉い人でも、つまずいて倒れることはある
ものだという意。どんなに偉い人でも失敗することはあ
るというたとえ。
弘法にも筆の誤り
(こうぼうにもふでのあやまり)
└書の名人・弘法大師でも書き損じることがある。名人や
達人でも、時には失敗するというたとえ。
砂上の楼閣
(さじょうのろうかく)
└砂の上に建てられた高い建物の意で、基礎がしっかりし
ていないために、崩れやすいことのたとえ。また、実現
不可能な計画や物事のたとえ。
匙を投げる
(さじをなげる)
└薬を調合する匙を投げ出すの意から、医者が治療の方法
がない、と病人を見放すこと。また、物事が成功する見
込みがなく、あきらめることのたとえ。
猿も木から落ちる
(さるもきからおちる)
└木登りのうまい猿でも、木から落ちることがある。その
道に秀でた人でも、失敗することがあるというたとえ。
失敗は成功の基
(しっぱいはせいこうのもと)
└失敗しても、その原因を明らかにして改善していくこと
が成功へとつながる。失敗を恐れることはない、成功の
前には幾度もの失敗があるという教え。
釈迦に経
(しゃかにきょう)
└釈迦に対してお経を唱える。熟知している人やその道の
専門家に対して、知識をひけらかす愚かさのたとえ。
上手の手から水が漏れる
(じょうずのてからみずがもれる)
└どんなに上手な人でも、ちょっとした油断から、時には
失敗することがあるというたとえ。
証文の出し遅れ
(しょうもんのだしおくれ)
└証拠書類を出し遅れたために、証文としての効果を失う
ことから、時機に遅れて役に立たないことのたとえ。
好く道より破る
(すくみちよりやぶる)
└好きな道でこそ、油断しがちでかえって失敗するもので
あるという意。
前車の覆るは後車の戒め
(ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ)
└前を行く車がひっくり返ったら、あとから来る車は注意
する。転じて、先人の失敗はあとに続く人の教訓、戒め
になるということ。
前車の轍を踏む
(ぜんしゃのてつをふむ)
└「轍」は、車のわだちのこと。前の人の失敗や経験を、あ
との人が繰り返すこと。
千日の萱を一日
(せんにちのかやをいちにち)
└「萱」とは、屋根をふくために使う草。千日もかかって刈
りためた萱を、たった一日で焼いてしまうこと。転じて、
長年苦労して築いてきた仕事や信頼を、一時に失ってしま
うことのたとえ。単に「千日萱」ともいう。
千慮の一失
(せんりょのいっしつ)
└思慮深い賢者の考えにも、まれには間違いもあるという
こと。知者の思いがけない失敗のこと。また、十分に考
え抜いたのに思いがけない失敗をすること。
草履履き際で仕損じる
(ぞうりはきぎわでしそんじる)
└さあ帰ろうと草履を履く際に失敗する。最後の失敗によっ
て、今までの成功を全部だめにしてしまうことのたとえ。
大海を手で塞ぐ
(たいかいをてでふさぐ)
└できるはずがないことのたとえ。不可能なことをやって
みようとすることのたとえ。「大海を手で塞く」ともいう。
大黒柱を蟻がせせる
(だいこくばしらをありがせせる)
└大黒柱を蟻がかじっても、びくともしないということ。
また、実力のない者が大きなことを行ったり考えたり
すること。
太鼓を打てば鉦が外れる
(たいこをうてばかねがはずれる)
└太鼓を打つことに気を取られていると、鉦を打つ手がそ
れてしまう。一つのことをしているときは別のことはで
きない。同時に多くのことはできないというたとえ。
大根を正宗で切る
(だいこんをまさむねできる)
└簡単に切れる大根を正宗のような名刀で切るということ。
才能のある人につまらない仕事をさせるたとえ。また、
大げさなことをするたとえ。
薪を抱きて火を救う
(たきぎをいだきてひをすくう)
└火を消すのに、薪を抱えて行き、かえって火勢を強めて
しまうこと。害を除こうとして、かえって害を大きくし
てしまう愚かな行いのたとえ。
畳の上の水練
(たたみのうえのすいれん)
└畳の上の水練(水泳の練習)は効果がないように、理論や
方法を知っているだけでは、実際の役に立たないことの
たとえ。
月夜に提灯
(つきよにちょうちん)
└明るい月夜に提灯は必要ないということから、不必要な
もの、むだなもののたとえ。「夏火鉢」と続く。
釣り落とした魚は大きい
(つりおとしたさかなはおおきい)
└釣り上げる直前に落とした魚は、実際よりも大きく思い
がちなように、手に入れかけて失ったものはすばらしい
と思いがちであることのたとえ。
豆腐に鎹
(とうふにかすがい)
└「鎹」は、材木と材木をつなぐためのコの字形の大きな
釘。豆腐に鎹を打ち込んでも何の手ごたえもないことか
ら、反応がなく効き目がまったくないことのたとえ。
十日の菊 六日の菖蒲
(とおかのきく むいかのあやめ)
└九月九日の重陽の節句には菊を、五月五日の端午の節句
には菖蒲を飾るが、それらが一日遅れて手に入っても何
の意味もないことから、用意したものが時機を逸して無
用になってしまうことのたとえ。
遠火で手を焙る
(とおびでてをあぶる)
└もどかしく、あまり効果のないことのたとえ。
二階から目薬
(にかいからめぐすり)
└二階から、階下の人に目薬をさそうとしても思うように
点眼できないということから、うまくいかずもどかしい
ことのたとえ。また、回りくどくて効き目のないことの
たとえ。
逃がした魚は大きい
(にがしたさかなはおおきい)
└釣り損なった魚が大きく見えるように、手に入れかけて
から失ったものはことさら惜しいものであるということ。
人参飲んで首くくる
(にんじんのんでくびくくる)
└高価な朝鮮人参を飲んで病気は治ったが、その人参代が
払いきれずに首をくくって命を絶つということ。先のこ
とをよく考えないで、分不相応なことをすると災いを招
くという戒め。
糠に釘
(ぬかにくぎ)
└糠に釘を打ちつけても効き目がないことから、何の手ご
たえも効き目もないことのたとえ。
猫に小判
(ねこにこばん)
└価値のわからない猫に小判を与えても喜ぶことはない。ど
んなに貴重なものでも、価値のわからぬ者には役に立たな
いということのたとえ。
走れば躓く
(はしればつまずく)
└物事は慌てて行うと失敗する。急ぐときほど落ち着いて
事に当たれということ。
畑に蛤
(はたけにはまぐり)
└畑を掘って蛤を探すように、ありえないこと。見当違い
のことを求めるたとえ。
花も折らず実も取らず
(はなもおらずみもとらず)
└花も折ることができず実も取れない。両方ともほしいと
欲ばって、結局どちらも得られないこと。
蛤で海をかえる
(はまぐりでうみをかえる)
└蛤の貝殻で海の水を汲みかえるということ。いくら努力
してもむだなことのたとえ。
葉をかいて根を断つ
(はをかいてねをたつ)
└余分な枝葉を取り除くうちに、やりすぎて大事な根まで
枯らしてしまう。小さな欠点を除こうとして、長所や本
質をだめにしてしまうことのたとえ。
万事休す
(ばんじきゅうす)
└「万事」は、あらゆること。「休す」は、それだけで終わ
る、あとが続かないの意。すべてが終わった、お手上げ
ということ。
引かれ者の小唄
(ひかれもののこうた)
└刑場へ引かれていく犯罪者が、平気を装ったり虚勢をは
ったりして歌ってみせる鼻歌や小唄の意。失敗した者が
負け惜しみで言う強がりのたとえ。
百日の説法屁一つ
(ひゃくにちのせっぽうへひとつ)
└百日も続いた厳粛な説教も、ふと漏れてしまった説教者
のおならでたちまちありがたみがなくなってしまう。長
い間の苦心が、些細な失敗でぶち壊しになってしまうこ
とのたとえ。
百年河清を俟つ
(ひゃくねんかせいをまつ)
└「河」は、黄河。黄土で黄色に濁っている河の水が澄むの
を百年も待つ。いくら待ち望んでも実現しないことのたと
え。単に「河清を俟つ」ともいう。
豚に真珠
(ぶたにしんじゅ)
└価値のわからない者に高価なものを与えても、何の役に
も立たないことのたとえ。
舟盗人を徒歩で追う
(ふなぬすびとをかちでおう)
└盗んだ舟で逃げる者を徒歩で陸から追いかける。骨折り
損のたとえ。また、やり方が適当でないことのたとえ。
棒に振る
(ぼうにふる)
└「棒」は、劣悪なこと、だめなこと。それまでの努力や苦
心をむだにしてしまうこと。
仏作って魂入れず
(ほとけつくってたましいいれず)
└立派な仏像を造っておきながら、肝心な魂が入っていな
いという意味。物事の最も大切なところが欠けているこ
とをさしていう。
骨折り損の草臥れ儲け
(ほねおりぞんのくたびれもうけ)
└労力がかかるばかりで何の利益も上がらず、くたびれる
だけで終わってしまうこと。
枡で量って箕でこぼす
(ますではかってみでこぼす)
└「箕」は、竹などで編んだ目の粗いふるいのこと。取り入
れるときには枡で厳密に量った穀物を、箕でいっぺんにこ
ぼしてしまうという意。苦労してためてきたものを、一度
にむだに使ってしまうことのたとえ。
水の泡
(みずのあわ)
└水面に浮かんだ泡が消え去ってしまうように、努力や苦
労がむだになることをいう。「水泡に帰する」ともいう。
元の木阿弥
(もとのもくあみ)
└一度は高い地位や富貴な境遇になった者、また素行や性
癖改めた者が、以前と同じ悪い状態に戻るたとえ。
元も子も失う
(もともこもうしなう)
└元金も利子もなくなってしまう。何もかもすべてをなく
してしまうこと。
焼け石に水
(やけいしにみず)
└焼けた石に少しばかりの水をかけても冷ますことはでき
ないという意。状況が悪化していて、わずかな援助や努
力では効果が上がらないことのたとえ。
闇夜の錦
(やみよのにしき)
└闇夜にきらびやかな錦を着ても、だれにも気づかれず無
意味である。はりあいのない、むだなことのたとえ。
弓折れ 矢尽く
(ゆみおれ やつく)
└激しく戦って精根尽きて敗れること。また、力尽きてど
うすることもできなくなった状態をいう。
竜馬の躓き
(りょうまのつまづき)
└「竜馬」は、ずばぬけて足の速い馬。駿馬。名馬でも時
にはつまずくことがあるように、どんな賢い人でも失敗
することはあるというたとえ。
連木で腹切る
(れんぎではらきる)
└「連木」は、擂り粉木。擂り粉木で切腹するということで、
試しても成功しないこと、不可能なことのたとえ。
労して功無し
(ろうしてこうなし)
└苦労ばかりで、その効果が現れないこと。出典は、「荘子」。
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