Tommy's Garden

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絵本の作家たち


日本を代表する絵本作家が、何を見て、何を感じ、どういう創作をしてきたのか?日本を代表する表現者であり、かつ私たち自身が大好きな絵本のつくり手に会いに行き、それをじっくり聞きたい。仕事場を見せてもらってその空気を感じ共有したいという思いから作られた本です。かなり読み応えも見ごたえもあります。著名な作家さんの仕事場って興味ありますよね?
長新太、五味太郎、佐々木マキ、荒井良二、飯野和好、スズキコージ、山本容子、ささめやゆき。8名の日本を代表する作家たちのロングインタビューで彼らの生きてきた道&絵本ができるまでの詳しいお話が良く分かる。

絵本の作家たち(1)


この中で 山本容子 さんも紹介されていて、ラボの 「Alice in Wonderland」 ふしぎの国のアリス のことも紹介されていました。
そこで印象に残ったのが、
“「白雪姫」や「Alice in Wonderland」など誰でも知っている話を描く時に困ったのは、小さい頃にお母さんが見せてくれた映画はみんなディズニーだったこと。そうすると、「白雪姫」と言った途端「♪ハイホ~ハイホ~♪」っていう、あのイメージが出てきて、7人の小人も白雪姫もディズニー映画の顔で頭の中に浮かんでしまう。お妃もみ~んなディズニー。それで困ってしまって、どうやって描こうかと考えた時に「そうだ、あの中で覚えてない人から描けばいい」と思って、チェコのキュービズムなどを借りて狩人の絵から描き始めた。そうしたら、その狩人に命令するお妃を描き、そのお妃と全く反対側の女性として、白雪姫の母親を、そうしてその母親の良く似た女性を成長した白雪姫として描き、毒りんごの場面ができ、それからやっとその女性の子供の頃として幼い白雪姫が描けて、その子が森の中をさまよって小人の家を見つけるので、その家が描けた。で、その家に住んでいる人はどんな人だろう、というのでやっと7人の小人が出てきた。
「Alice in Wonderland」の時もそう。この話はディズニーだけではなくて、テニエルをはじめとしてたくさんの人が描いているわけでしょう。それで姪の有に捧げようと思って、その姪の顔を描こうと思った。そういう自分の私的なことを引っ張り出してこないとなかなかアリスというキャラクターが出てこない。それに帽子屋の男をルイス・キャロルにして、それでやっと描けたんです。”

というのが載っていました。とても興味深い話でしょう?こんな風に絵本の絵って描かれているんですね。人によって描き方も順番も違うのでしょうが・・・
それにしても、 いかにディズニーがものすごい影響を残しているかなんだか怖くなりますね。与える大人は、偏った物だけではなく、色んな物を見せて物を見る目を育ててあげないといけないな!

一番興味があった最近亡くなられた 長新太 さんが最初に登場する。
ナンセンスな絵本がたくさんあって、大人は良く分からないなあと思う人がいるようで、
「こんなわけの分からない絵本は、けしからん!」ってことになる。
でも長さんいわく、
『ナンセンスなのに、意味を探ろうという意志があまりに強いから混乱する。この作品は何を言わんとしているんだろうとか、あんまり考えすぎるからわけわかんなくなってくる。子供はストレートに面白いなあと思う。そのへんの差がすごい。大人はみんな子供だったのに、いつ頃からそういうものがなくなるんでしょうね?いいものを削ぎ落として、成長するのが大人っていうことになっちゃう(なんて悲しいことでしょう?)
いつもいうことだけれど、子供の感覚ってすごい!そういうのを相手に絵本を作っているんだから「与えてやる」とか子供のために描くみたいのじゃダメな気がする。対等だよね』

って話されています。
やっぱり一流の人が思うことは同じ「 子供には本物を 」ですよね。

この前、長さんの「はんぶんタヌキ」を小学生のグループで読んだら、小6の子は最初かなり馬鹿にして見てた感じでしたが、どんどん展開する「あらあらはんぶんタヌキです」にすっかり参ってました。やっぱり絵のパワーがすごいなあと思った日でした。

*「絵本の作家たち」シリーズ第2弾!
太田大八、井上洋介、片山健、たむらしげる、あべ弘士、村上康成。6名のサッカたちへのロングインタビューとポートレイト、仕事場、作品等の写真で掲載。

絵本の作家たち(2)

*「絵本の作家たち」シリーズ第3弾!
田畑精一、せなけいこ、いわむらかずお、西巻芽子、田島征三、伊勢英子、伊藤秀男、長谷川集平。。8名の作家たちへのロングインタビューとポートレイト、仕事場、作品等を紹介。

絵本の作家たち(3)


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