この中で山本容子さんも紹介されていて、ラボの「Alice in Wonderland」ふしぎの国のアリスのことも紹介されていました。 そこで印象に残ったのが、 “「白雪姫」や「Alice in Wonderland」など誰でも知っている話を描く時に困ったのは、小さい頃にお母さんが見せてくれた映画はみんなディズニーだったこと。そうすると、「白雪姫」と言った途端「♪ハイホ~ハイホ~♪」っていう、あのイメージが出てきて、7人の小人も白雪姫もディズニー映画の顔で頭の中に浮かんでしまう。お妃もみ~んなディズニー。それで困ってしまって、どうやって描こうかと考えた時に「そうだ、あの中で覚えてない人から描けばいい」と思って、チェコのキュービズムなどを借りて狩人の絵から描き始めた。そうしたら、その狩人に命令するお妃を描き、そのお妃と全く反対側の女性として、白雪姫の母親を、そうしてその母親の良く似た女性を成長した白雪姫として描き、毒りんごの場面ができ、それからやっとその女性の子供の頃として幼い白雪姫が描けて、その子が森の中をさまよって小人の家を見つけるので、その家が描けた。で、その家に住んでいる人はどんな人だろう、というのでやっと7人の小人が出てきた。 「Alice in Wonderland」の時もそう。この話はディズニーだけではなくて、テニエルをはじめとしてたくさんの人が描いているわけでしょう。それで姪の有に捧げようと思って、その姪の顔を描こうと思った。そういう自分の私的なことを引っ張り出してこないとなかなかアリスというキャラクターが出てこない。それに帽子屋の男をルイス・キャロルにして、それでやっと描けたんです。”