その本は、Silent Spring 直訳で「沈黙の春」だ。著者はアメリカ、ペンシルバニア州に生まれたレイチェル=カーソン(1907-1964)。私が購入した新潮文庫の裏表紙には,<歴史を変えた20世紀のベストセラー>と記されている。どんな本か、というと、主要な話題としては化学薬品や農薬がもたらした被害の実情といったところだろうか。発表は1962年、決して新しい本ではない。“環境”をテーマにした本で我々が比較的手にしやすいものでは岩波新書が代表としてあげられるだろうが、その場合わたしは90年代の本をみて古いと感じてしまう。そんな中で現在まで読み継がれている「沈黙の春」。我々にどんな影響を与えてきたのだろうか。