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2025.10.12
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家庭は心を形成する場

家庭は人間の心の形成の場と言います。

家庭という場によって、人間の心の形成は様々に異なります。

その家その家に家族の構成メンバーがいて、生活スタイルが全く違います。

その家庭の中で心は育まれます。基本は母子関係、いわゆる世話行動を通して培われます。

世話とは刺激と反応

世話とは簡単に言えば、刺激と反応、この二つの信号から始まります。

母と子供の二人の中で、刺激と反応が行われます。

受け取った信号に対してどう反応するか、それを受け容れるか、もしくは拒否するか。

この反応の自由はあります。

刺激に対する反応は受け取る能力に対して、発信者の信号の強弱、また受け取る側の受信能力の大小があり、この組み合わせによります。

例えば、子供の微弱な刺激の信号に対して、お母さんに受け取り能力の大きなパラボラアンテナがあれば、キャッチできます。

逆に、子供が強力な信号を送り、その刺激に対してお母さんが小さなアンテナでは全部素通りして受け取れない。

許容オーバーでパンクし、子供の強い刺激にお母さんは反応として怒り出します。

すると、互いに攻撃し合い、破壊されていきます。

このように母と子の刺激と反応は相対的です。

お母さんの世話行動の中で、子供がお腹が空いた、体調が悪い、熱があるなど、いろいろな刺激として泣いたり喚いたり信号を出します。

お母さんはそれを受け取り、その刺激と反応の繰り返しによって子供に が生まれます。

その繰り返しはパターン・形を作ります。

子供はお母さんの世話行動の育養箱の中にいるようなもので、間違うと飼育され、調教されます。

授乳行動にはほぼ決まったパターンが存在するため、お母さんの都合のいいようにされてしまいます。



口唇期の基本的信頼

授乳を中心としたこの時期を「口唇期」を言い、ここで学習される心の形は「基本的信頼」です。

そして、刺激と反応から心の反応パターンとして、 甘えと依存 を学びます。

「信頼」とは予測性、当てになる、期待したものが間違いなく与えられることによって形成されます。

これを反復して、何度繰り返してもお母さんが間違い反応をした場合を「信頼」と言います。

これが、 10 回に 1 回しか応えられられない場合は、「不信」となり、不安を学習してしまいます。これを「基底不安」と言います。

甘えとは「それ以上」

“信頼”とは、当てになる、期待に応えてくれると思えること。

“甘え”とはある種の過剰。自分の生命維持に必要な授乳ではなく、「それ以上」です。

甘えはそれ以上ということです。

動物は、自分に必要なものを必要な分だけ食べます。食べ過ぎて肥満で動けなくなり、死んだライオンはいません。

獲物が獲れなくて餓死しても、自ら食べずに拒食症にはなりません。

人間のように「それ以上」ということはありません。

人間は適切な世話行動によって信頼ができた場合に限り、「それ以上」という言葉を学びます。

不適切な場合は「それ以上」という概念はありません。

それはつまり、甘えられない。おかわりができない、もっとなどとんでもない、もっての外です。

お菓子をもっと食べたい、欲しいとは絶対に言えません。

「とっと」と言えずに自分でおかわりするのは、当てにならないということです。甘えたことが無いに等しいのです。

依存と操作

お母さんが当てになって、甘えて「おかわり」「もっと」と言う。自分でおかわりをしに行けるのに、それを敢えて行かない、これを「依存」と言います。

相手を、お母さんを使います。

甘えと依存はワンセットです。

甘えられない人は依存できません。申し訳なくて人を使えません。

甘えると拒絶されると思うと怖くて、黙って自分でおかわりに行ったほうがいいと思い、こっそり行きます。

もしくは、我慢する、飢餓に耐え抜く。

飢餓か自分で行くかの選択をしなければなりません。これは過酷です。

適切に甘えられる場合は、お母さんに依存し、お母さんを操ります。これを「操作」と言います。

相手を操作する操るのは、その時だけなので支配ではありません。

その時だけ、その事柄にだけ使うことを操作と言い。これが体験できた人は、子供時代を十二分に送ったと言えます。

この対応を 1.5 歳までお母さんは黙ってします。

満足して次の課題へ

これで正常な右肩上がりの発達曲線を行きますが、甘えと依存、操作をできなかった場合は低空飛行で精神は発達・成長していきません。

甘えと依存が生涯終わらず、ずっと子供時代の不満のまま続いて行きます。

最終的には寝たきりになり世話される状況になります。

自分で動けない状態をつくり、周りの人を振り回し、操作しまくる。

わがままを言って、本当なら子供時代に言いたかった「それ以上」を晩年になって言います。

こういう形でしか、子供時代に得られなかった甘えと依存を手にすることができないのです。

正常に発達した場合は、 1.5 歳までに甘えと依存の体験は満たされて終わり、次の発達段階の肛門期へ移行します。

   ライト .a 精神科学研究所 登張豊実

LAFAERO1 大澤秀行 著『こころの科学』テキスト 1 より筆者まとめ)

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Last updated  2025.10.12 19:57:11
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