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2025.11.11
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物化した人間

人間の心は両親の語り、行動、対応によって形成されます。対応とは、自分がどう扱われたかです。



ここで、保育園に預けられたり運ばれたりし、これではまるで宅急便と同じです。

子供は宅配物の荷物のように物化しています。これが子供の立場です。

自分はどんな場所にいるか、この場が後の居場所になります。

自分の居場所が定まらなかったり、居場所が無ければ、その人の存在はこの世から消えます。

これがうつ病者がよく言う、「消えたい」というセリフです。

物の扱われ方は、使われるか、廃棄され捨てられるかの二つです。

物化され、ぞんざいに扱われる、これを「粗末」と言います。

例えば、お茶碗は大事にしますが、自分は大事にされません。それはお茶碗が割れると割った子供を親は怒ります。自分が怪我をしても割れたお茶碗は怒りません。むしろ「何で怪我をしたの」と自分が怒ら責め立てられます。

こうして人間は物以下の存在になり、居場所を失います。

少なくとも人間扱いされたなら、「怪我はなかった?」「大丈夫?」と聞きます。

このような自分への対応と、自分への語り、それは褒めるか貶すかです。

親に褒められると、自分はまだ使われる可能性がある、自分の居場所がある。

それら全体を通して、自分は大切にされていると、初めて「大切」という言語が登録されます。

この反対は、蔑ろにされ貶される。軽蔑されているということです。

この二つの対応、行動、語りがあって、子供の居場所の有無が決まります。



文化概念、男女格差

ここに文化が加わり、長男、嫡男、嫡子という、家の後継ぎの機念が日本文化にはあります。

男の子は尊重されるが、女の子はいずれ嫁に行くからと適当にあしらわれます。男の子でも長男と次男では格差がつきます。

このように続柄と親の文化概念が重なり、最初から格差が生まれてしまいます。

性差の格差が明確になるのがエディプス期です。

性差とは、生物学的差異における、それが「ある」か「ない」か。

それが文化概念や自分の居場所、親からの対応、語りによって「ある」ことの優位性を男の子は学びます。

一方、女性は嫁に行くという家からの離脱のため、男の子ほど大事にされません。

この優位性と劣等性がエディプス期の 7 歳で明らかになり、一番の問題です。

優れている者と劣っている者、という概念が子供にできたとします。

子供ながらに男は大事にされていいとか、女は女というだけで蔑ろに扱われているという経験、対応を受け、その優位性と劣等性がほぼ確定したとします。

神に問いかける

このとき、「何故?」と問いかけます。女の子は、「私は何故、自分にはついていないのだろう」、「何故、女の子に生まれたんだろう」と。

自分の性を受け容れるという概念がここに発生し、神に問いかけます。「何故、兄は、弟はついていて、自分にはついていないのか」と。

誰かが「つける・つけない」を決めているのではないかと考えます。

これを問いかけるの女性だけで、男性は問いかけません。

神に問いかけても答えてはくれません。神は沈黙です。

解決しないので、何とか答えを自分で作ります。

「ついている・ついてない」これを神からのギフトとします。

男の子はギフトをもらっています。女の子はギフトがない。

このギフトをご褒美だと思います。

道徳、倫理

ご褒美をもらうのは、良いことをしたとき、善行を行ったときにつけてもらえる。この善行の概念を「道徳」「倫理」と言います。

人として成すべき行いをしたか。人の為に人間として執り行うこと、倫理的善行をしたか。

神は倫理と道徳に変換されます。

子供は創り出した道徳と倫理を、「きっと私は悪いことをしたからギフトが無い、ご褒美が無い」と考えます。

すると、「お兄ちゃん、弟、男はいいな。きっと優秀なんだ。私は劣等なんだ」と思います。

これが女性の自己否定、自己嫌悪の基本になります。

これを一般的に女性たちは持っていて、自己否定感はこのギフトの有る無しから始まっています。

故に根強い劣等感と猜疑心は、多少褒めたくらいでは拭い去れません。

男性は一つ褒めれば有頂天です。だから「男は単純」と言われます。



罪意識と超自我

エディプス・コンプレックスの中核にあるのは、善行か悪行かで、この善悪がもたらす結果は「罪」の概念です。これが宗教の始まりです。

すると、エディプス期以前の肛門期の人には罪意識は無いということです。

つまり、犯罪者はエディプス・コンプレックス未満の人たちです。

肉体の年齢は成人でも、精神が口唇期・肛門期の未発達な人が犯罪者になる可能性が高いということです。

精神的に 7 歳まで成長している人は、罪意識があるため犯罪者にはなり得ません。

罪意識があれば、後に超自我が人間の心に内在化されます。

すると、法で罰せられるから犯罪を犯さないのではなく、自分の良心に従って人としてしてはいけない事をわきまえられます。

超自我が内在化されていないために、外にその機能を置いたのが法、警察、裁判所、刑務所です。

社会は犯罪者があふれ、世界の中でも犯罪者を収容する刑務所が不足していると聞きます。

社会を構成する人間が未発達であるため、社会はまだまだ未熟です。

個人の心の発達が、社会の成長に繋がります

私たち人間一人一人の心が発達することを考える必要があると考えます。

           ライト .a 精神科学研究所 登張豊実

LAFAERO1 大澤秀行 『こころの科学』テキスト 1 より筆者まとめ)

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Last updated  2025.11.11 07:06:39コメント(0) | コメントを書く
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