楽しいこと見~つけた!!

楽しいこと見~つけた!!

【2歳】



ちょうど2歳ごろ、youちゃんは2歳になったお友達と、外来教室に通うことになりました。

それまでの穏やかなT先生は、以前お世話になっていたクラスに残られ、新しい先生たちとの療育の始まりです。

マムは、「youちゃんは耳が聞こえないわけじゃないけど、名前を呼んでも振り返らない。だからここに来ている。手立てをすれば、何かが変わるだろう。」と、気長なつもりで通っていました。
でも、新しい先生が伝えてくる事は、何か違う・・・。
「youちゃんは、こんなに普通の子とは違うでしょう?」というような発言が多い。今の、youちゃんを丸ごと受け止めろ・・・というようなニュアンスでした。
マムとしては、別に、通わせないといっているわけじゃなし、youちゃんにとって、必要な事はなんでもやってみようと思っているわけだから、何を要求されていて、自分がどうすれば、先生が納得してくれるか、さっぱり分りませんでした。

そんな頃、youちゃんの来年度の進路を決める懇談が行われたのです。
マムは、こばと園に通うことを希望しました。
けれど、先生は、草笛学園をすすめられました。

先生が進められている草笛学園というところが、母子通園できる施設だと思っていたマムは、「母子通園できるのなら・・・。」と気持ちを変える決心をしました。
すると、「草笛学園は、単独通園施設です。」とのお返事。
1歳4ヶ月の発達検査のとき、「耳は聞こえていますが、母子関係が弱いですね。」と言われていたマムは、振り向かない原因は、母子関係の弱さに由来するような気がして、何とか、母子関係を築きなおそうと、思っていたので、単独通園は不安でした。
そのことを先生に一生懸命伝えたのに、「youちゃ~~ん。あなたは幸せね~~!!お母ちゃんは、あなたと離れるのが涙が出るくらいイヤなんだって!!」と、はぐらかすように、しかも、これ見よがしに言う。
この先生じゃだめだと思いました。
信頼されてないことだけが伝わってきました。
そして、先生が言っておられた、母子通園できると言うあしび園に見学に行くことを決めたのです。
ただ、その時点では、あしび園は定員が一杯だと言うことで、来年度の入園は難しいだろうと言うことでした。
それでも、見学に行きました。

あしび園は、廃止になった市立幼稚園の跡を使っていました。建物は古いけど、園はできたばかりで、なんだか、とても活気があふれていました。
そして、マムは、そこで、N先生と出会ったのです。
ちょっと年配のN先生は、手際よく挨拶をされると、まず、あしび園の療育に参加させてくださいました。
半日参加した後、あしび園のことをあらまし説明してくださいました。
とても穏やかな話し方でした。
帰り道、そのまま、市役所に寄り、入園の申請をしました。ただ、市の職員の方も、待機児であることを了承するように、確認されました。

来年度の進路も不明、そして、外来教室に行く度に、「youちゃんは、こんな子だ。」と言うようなことを、直接ならともかく、回りくどく匂わせる先生に、うんざりして、マムは、次第に療育から離れていくようになりました。

そんな頃、待機児覚悟のあしび園から、入園許可が下りたのです。
マムは、療育はyouちゃんの発達のよりどころだと感じ始めていたので、こばと園にいけないことを、決して、「良し!!」としていませんでした。
だから、園は変わるけど、療育が受けられることに、狂喜乱舞しました。
そして、こばと園に、「あしび園に行きます。」と、報告したのです。
でも、その頃には、こばと園には殆ど行っていませんでしたが・・・。

今思えば、無理をしてでも、T先生のクラスにいれば、こんなことにはならなかったと思います。穏やかな先生で、何を話しても、受け止めてくださって、マムなりの頑張りを、いつも暖かい目で見つめていただいていました。
「こうしたらいいよ。」と言うアドバイスも、直接的で、分り易かった。

でも、療育がyouちゃんを育てるキーだと言う事は、一年通って分りました。
マムにとっては、大切な経験です。

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