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キンバリーダイヤモンド鉱山のビッグ・ホール
植民都市ケープ州
キンバリーのビッグ・ホール(The Big Hole Kimberley)
露天掘りグローリーホール式
キンバリー鉱山の採掘
キンバーライト(kimberlite)
ほぼ南アフリカ共和国の真ん中に位置しているキンバリーは北ケープ州の州都です。
ブルートレインの発着駅でもあるキンバリーは、むしろダイヤモンド鉱山で有名な所です。
キンバリー(Kimberley)
駅、右に停車しているのがブルー・トレイン




植民都市ケープ州
1652年にオランダ東インド会社が本国と東インド諸島間のオランダ艦船の為の供給所or寄港地として、ケープタウウンに街を建設
。それがアフリカへの入植の始まりらしい。
ケープタウンの街はケープ植民地と呼ばれ発展。
1795年、事件は欧州で起こった。
フランス革命軍が、オランダ東インド会社の母国ネーデルラント共和国を占領した事態に乗じてケープ植民地はイギリスに奪取
されてしまう。
その影響でオランダ東インド会社も1799年には消滅
。
最終的には、 1814年、ロンドン条約によりイギリスが東インド諸島をオランダに返還。喜望峰、セイロン島などをイギリスが領有する事でオランダとイギリスの奪い合いは決着
した。
そんな歴史経緯もあって、アフリカーナの祖先は、当初入植のオランダ系が多いのだそうです。
遠くに見えるキンバリーの街
1866年、キンバリーでダイヤモンドが発見。
イギリスは、1871年にこの地(オレンジ自由国)をケープ植民地に編入した。
だから内陸なのに北ケープ州なのですね。
キンバリーのビッグ・ホール(The Big Hole Kimberley)
1866年ケープタウンに近い
オレンジ川の川岸。
15歳の子供が拾ったのが、22.17カラットの後に「ユーレイカ」と呼ばれるダイヤの原石。
ダイヤモンドの存在が解るの最初の発見
だったそうです。
このダイヤはデ・ビアス社が設立したキンバリーにある鉱山博物館に現在展示。
子供は何も知らずにその石を譲ってしまうが、 石をもらったニーカークは、今度は自分で探し回り、1869年84カラットの「アフリカの星」を採掘
した。
この原石で、彼が手にしたのは、500頭の羊、10頭の牛、と馬だったと言われる。
二つの原石が発見されたことにより、各地から一攫千金を狙うトレジャー・ハンターがキンバリーに集結して発掘ラッシュとなった
。
Kimberley diamond鉱山のBig Hole

Big Holeの直径500m。周囲1.6km。深さ1097m。
今は水の貯まった(水深150m)かつてのダイヤモンドの鉱床後。
露天掘りグローリーホール式
露天堀りは、ダイヤモンドやエメラルドなど宝石類の単純な採掘法。
ビッグ・ホールでは、露天掘りは深さ360mからはグローリーホール式で行われた。
山腹に横坑を掘り、鉱床の真下から縦坑を貫通せる鉱床を採掘する工法。
採掘された鉱石は、縦坑から横坑にある集積施設に落下させ、トロッコやトラックで横坑から積み出すらしい。

キンバリー鉱山の採掘
キンバリー鉱山の採掘1871年~1914年
当時採掘は9m² 1区画で権利を買う方式。
1年後の1872年にデ・ビアスの創設者セシル・ローズが来た時には、3600区画に3万人の採掘者がいた。
ビッグ・ホール(Big Hole)は、権利のある採掘者が掘った後をさらにアフリカ人労働者が掘って広がりをみせる。
1914年、廃鉱になるまで採取されたダイヤは1450万カラット(2.9トン)に及んだらしい 。


ビッグ・ホール(Big Hole)近くにある鉱山博物館は、デ・ビアス社が設立している。
ビッグ・ホール(Big Hole)の事、ダイヤの歴史やダイヤそのものが展示されています。
デ・ビアス(De Beers)は資源メジャー
南アフリカ共和国ハウテン州 ヨハネスブルグに本社を置く世界最大のダイヤモンドの採鉱、流通、加工、卸売り会社です
。
キンバーライト(kimberlite)
カンラン石と雲母を主要構成鉱物とする超塩基性の火成岩で、この一部からダイヤモンド原石がとれるそうです。

ウィキメディアからかりた写真です。
岩石の材料はマントル起源で、短時間のうちに地表付近まで噴出(大量の火山ガスを含み,高速で上昇)生成したものだそうです。
南アフリカのキンバーライトの大部分は,1億年前に集中して地下から噴き上げた物らしい。
南アフリカのダイヤモンドの生成年代は
、
ダイヤモンド結晶中の硫化鉱物の微細包有物を,レニウム・オスミウム法で精密測定により、 29億年前
と出たらしいです。(日本地質学会)
キンバリーは今回のみで終わりですが、![]()
何だか昔読んだシドニイ・シェルダン(Sidney Sheldon)の小説「ゲームの達人」を思い出してしまいました。
確か、南アフカのダイヤ? で成功を納めて大富豪となった女性の3代に渡る話です。成功の陰に起きている複雑な家族問題、長編ですが、とても面白い本でした。
誰の事をモデルにしているのかな? などと思う本でしたね・・・。
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