・・ 野山ですごす ゆっくり時間 ・・

愛と調和の積み木


一つのまとまりのある
かたちをつくりだすものです。

あるいは
立方体や直方体や円柱などの単体が
子どものイメージの中で
椅子や自動車やビルとなります。

これは人間の二つの思考形式、
集中思考と拡散思考に一致します。 
<まとめ>と<応用>と言ってもいい。
情報の統一化と多様化です。
いずれも(つながり)を求める思考であり、活動です。


つながり。

これが宇宙謎解きのキーワードでした。

思考ばかりではなく、
万物はつながることによってその生命を全うしています。
人間の肉体は
血液があらゆる器官をつなぐことによって生を持続します。
社会は様々な才能や人格がつながることによって成立します。
今、この世に生を受けている私たちは
久遠の宇宙生命の連鎖の結果としてあります。
でも、
このつながりは調和されていてはじめて意味を持ちます。

調和は必然の結果
調和なきものに必然はなく、
必然なきものに調和はありません。

 ・・

子どもが積木で一つの建物をつくるとします。
その造形が美的なものであれば、
それは構造的な理にかなってもいます。
こうしたことを子どもは積木で学んでゆきます。


五官を駆使し、主体的な活動の対象となり、
操作するなかで
ただちに因果関係を知ることができるかたちが
学びに有効な手段であることは自明です。


積木を積み重ねて塔をつくったとしましょう。
誰もが
てっぺんの三角形のブロックになりたがっていて、
柱状の、すでに個としてのかたちを失った立方体の存在には
目を向けようとしません。


しかし、その積木をひとつ取りはずしたら、
積木の塔は一挙に崩壊していきます。
どの形も役割を持っています。
価値に上下はありません。


調和されたつながりとは愛の原理と一致します。
積木遊びもかたちとかたちのシンフォニーです。

<発見と表現=創造>の向かうところは、調和であり、愛です。

和久洋三

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