静物画 篆刻ノート 華雪著
静物画 篆刻ノート 華雪著 平成13年 平凡社
ちょっと変わった本のご紹介です。
篆刻（てんこく：石に文字を刻むこと。はんこみたいなもの）の印影を集めた画集（？）といっていいのでしょうか。
華雪という若い書家の作品なのですが、とても面白いものばかりです。
「森」「虎」「春」なんていう一文字をかたどったものもあれば、書家らしく「甘脆甘毳」「玉兎銀蟾」なんていう四字のことばを彫ったものもあります。
ちょと堅苦しいものと考えがちな篆刻ですが、とてもさわやかで清々しい、そしてどこか陰のある文字のかたちは、日常からすうっと意識を別の所に運んでくれます。
ハンディサイズで見やすく、本としての作り込みもたいしたもの。
彼女の書いた文章もなかなかステキです。
ほんとうは、印刷じゃなくてオリジナルのがほしいなぁ～～～～と思ってしまいました。
渋めですが、気持ちよくなれる本です。おすすめです。ちょと高いけど(;´▽｀A``
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