ある日のゴン先生３

あ、先生おめざめですか。

私はもう仕事始めてますよ。なんたってあす締め切りなんですから。今日中にめどを立てておかないと

あそぼって言われても...。仕事中なんですから、じゃましないでくださいよぉ。

きのうの夜いっぱいだっこして差し上げたじゃないですか。それで私、今日はけっこう腰いたいんですから。ちょっと一人遊びでもしてていただけると、うれしいんですけど...。

わわ、わ、わかりましたぁ。

で、遊びってなにするんですか？　だっこはもうイヤですよ、重いから。ねこじゃらしは先生飽きちゃったじゃないですか。押入？　ダメ！！　先生の毛だらけになると、誰もお泊まりに来てくれなくなりますよ！！

あ、ベロベロですか。私の腕ってそんなにおいしいですか？　なんか古い角質層がどんどんはがれていく気がするんですけど。....あ、あの、筋肉まではぎ取らないでくださいね、お願いですから。

ささ、先生、もう気がすみました？　そろそろ私も仕事に戻りたいんですけど。あしたのお昼にはメールしなきゃいけないんですから。お金入ったら先生のお好きなものを買ってあげますよ。かつおぶしとかしらすとか。ね、ちょっとおとなしくしててください。

あ、先生、凹みました？　しかもそこ、作業台なんですけど....。

あー、私の座布団とったなー！　先生、それがないとおしりが痛くなるんですけど...。

あかん、もうふて寝してまった。

....って、はや！　もう熟睡ですか！！

またあなたですか。いいんです、考えなくて。

今日はただただ、ふて寝のゴン先生でした。

おわり