彼の元奥様は10年ほど前に病気で急死して二人の間には子供は居なかった。
亡くなった奥様...Uさんはとっても働き者だった。
Uさんは教育者一家に育ちながらもやんちゃな(当時)知人と駆け落ち同然で結婚した。
大恋愛の末の結婚だった。
これは最近分かったことだが子供は欲しかったのだがUさんにわけあって
どうしても授からなかったそうである。
知人は会社を立ち上げ Uさんの内助の功もあって経営も軌道に乗った
その矢先、Uさんは急に倒れてあっけなく天国へと旅立ってしまった。
50を目前にして突然のことだった。
訃報を聞いたとき私はとってもビックリして。
ほんのひと月前に夫妻と一緒に昼食を食べに行ったばっかりだったから。
知人も相当なショックを受け一時期は後追い自殺を考えたほどだと語っていた。
そしてかなりの年月がながれ知人は親子ほど歳の差のある若い女性と再婚した。
女性は再婚で思春期の息子アリ。
で・・・
つい最近、めでたくも再婚した女性との間に女の子が誕生したそうである。
おめでたい話なのではあるけれどもし私がUさんだったならそれを素直に
あちらの世界で祝福してあげれるのかと。
私の心が狭いのかもしれないけれどそんな気にはなれないかもしれない。
亡くなったひとのことをずっと思い続けて後ろ向きに人生を送るよりも
新しい命を授かり、それを励みにさらに前向きに幸せになることのほうが
有意義な人生かもしれないけれどどうしても私はUさんの立場で考えてしまう。
Uさんも...今頃 天国で独り取り残されたような寂しい気持ちになって
いないといいけれど。
勿論、Uさんは私よりもとても人間が出来た方だったのでもしかしたら
新しい命の誕生を喜んで彼とその家族を静かに天国から見守っているかもしれないが
それは誰にも分からない。
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