2015.12.29
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カテゴリ: ◆感情




親族と私の彼だけが参列した。


叔母は薄っすらと微笑んだような・・・とても安らかな顔で眠っていた。

白くて小さくて可愛らしい姿だった。

今にも寝息が聞こえてきそうに感じられ、

もしかして叔母は生きているんじゃないか?と思って、

私は叔母の頬を掌で触った。

ひんやりとして、体温が感じられなかった。

やはり叔母の魂はもうここにはないのだ、

と実感した瞬間にとめどもなく涙が溢れてきた。

読経が終わり、準備していた花を叔母の棺に添えた。

司会進行役の男性が厳かに言った。

「皆さま、最後のお別れの言葉をどうぞ。

故人さまは亡くなっていらしても耳は聞こえている、と

言われてます。」

私の口から出てきたのは

「ごめんね。」という自分でも思いがけない言葉だった。

小さくなった少し微笑んだような叔母を見て、愛おしさが湧いてきた。

あんなに嫌だと思っていたのに叔母の表情を見た瞬間に

全ての蟠りの気持ちがほどけたのだ。

そしてもっと見舞ってあげたらよかった、優しい言葉をかけてあげれば

良かった...と後悔の念が湧いてきた。

我儘な叔母だったけれど、全てのことを私がもっと広い心で

受け止めてあげられていたら良かったのに・・・と思ったから

「ごめんね」と言ってしまった。

一番迷惑を掛けられていた叔父は、

「みーねぇちゃん・・・」と言ったっきり号泣して言葉にならなかった。

叔母の我儘には皆、散々振り回されたし、愛想を尽かしてもいたけれど、

心の底では叔母のことを皆、思っていたし、様々な形の「愛」があったのだ、

とそのときはじめて思った。


火葬が済み、叔母の骨を皆で拾った。

彼も拾ってくれた。

遺骨の周辺はまだ熱気に満ちていた。

人間ってあっという間に骨と灰になるんだ、

さっきまでそこにあった肉体が瞬時に「無」になるんだな、と

不思議にも感じ、悲しくも感じ、呆気なく感じた。


叔母はとても素敵な戒名を戴いていた。

戒名の中に私が大好きな花の名前が入っていたのには

きっとメッセージがあるのだと思う。

(あなたにいただいたお写真の花の名前です。)


心から叔母の冥福を祈る。

天国でゆっくり安らかに・・・

(まだ旅半ばでお父さんお母さん、妹には会えていないかな。)



flower-01.jpg






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Last updated  2015.12.30 01:06:17 コメントを書く
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