Youを単に目の前の相手「あなた」だと思っていると、この感覚はつかみにくい。初心者はyouが時には複数(あなたたち)であることすら思いつかないことも多い。が、それどころではなく、youはもっと広い範囲の人をさすのに使えるのだ。 つまり「一般的な人々」をさすのである。一般的な人々にはもちろん目の前の相手「あなた」も含まれる(そして大概の場合は「私」も含まれる)。 先の文は When the subject is "I", you can easily think of it. などと言える。
「Youは一般的な人々の意味で使える」 この文にだって「主語」がない。だからYouを主語にして、こうなる。 You can use "you" as "general people".
しばしば、受動態でFrench is also spoken in Canada.とか作文され、「それを能動態に直しなさい」などという問題が見受けられるが、これまた別項で述べたが受動態と能動態の文は、伝えている事実は同じでもニュアンスはけっこう違うのである。受動態にした場合は、「フランス語」という語に一番の焦点が当たっている。そもそもフランス語というトピックについて話していて、それは本家フランスだけではなくてカナダでも話されている、などと言いたい場合はこちらのほうがしっくりくるのだが、そうでない場合はどうするのか?
主語として They を使うのである。
They also speak French in Canada.
この場合、theyにはあなたであれ私であれ、話している当事者たちは含まれていない。
「あのレストランには美味しいメキシコ料理があるよ」 They have great Mexican dishes at that restaurant.
ちなみに視点を変えればYouを主語にすることもできる。 You can have[eat] great Mexican dishes at that restaurant. もっともこの文はThat restaurant has great Mexican dishes.でもいいのであるが。