だらだらフランス

いきなり離れ離れ


メールも交換しようね、といいました。
でも、特に気にも留めず、
ほんとに彼がアドレスをくれたら
私も渡そう、くらいの軽い感じでした。

この旅でも、話す人話す人、みんな
まだ帰らんときぃ~、とかアドレス交換しよ、とか
うちの実家があるところはとってもよいとこだから
ぜひ遊びに来て、とか
いろいろいろいろ言われてたので
特別思い入れもなく、
まぁ社交辞令なんだろう、とか思ってたんですよね。

でも、交換するまもなく離れ離れになっちゃうのです、いきなり。

彼の友達にバイク乗せてもらい、
「次は車に乗る?」なんて聞かれて
「もちろん、乗る乗る!!」
と二つ返事。これも運転手は彼ではなく、彼のお友達。
四駆の車で、後ろはシートが取っ払っていて荷台のよう。

砂丘をびゅんびゅん走ります。
何もない荷台だけど、必死に何かにつかまりながら。
も~、かなり楽しくて、まるでジェットコースター。
おもしろくてげらげら笑っちゃいます。
すると、そんなわたしに、もっとサービスしようとしたのか
更にスピードを上げてアップダウン。
砂丘をのぼって「あっっ」と
思った瞬間、車ころころ転がってました。
二回転半、かな~。

びびりました~。
「まじ!?海外で事故って・・・」

幸い彼が後ろからバイクで付いてきてくれてたようで
すぐに他の人に気づいてもらえましたが、
あの時彼がいなければ、もっと発見が遅れてたんでしょうね。

私は腕をびびーと切ってて痛い。
てか、なにが起こったかわからず、
腰が抜けた感じ。
思わず彼のそばに行ってしまいます。
がしかし、わたしはまだまし。
問題はいとこです。
腕がかなり痛い、のと腰のあたりにかなりのキズ。
ひとまず宿に戻ったのですが、
みんなに「明日病院に行って注射しといたほうがいいよ」
と言われる。
が、これはかなりひどいので今すぐ病院に行ったほうがいい、
ということになり、選抜チームに病院まで送ってもらう。
最初はいとこだけが行くはずだったんだけど
土壇場で「やっぱり私も付いていく!」
と無理やり車に乗り込む。
異国で怪我してるいとこを一人にはできません。

荷物も何もかも置いてきてしまったので
夜になるとかなりの寒さ。

いとこもわたしもがたがた震えます。
でも、いとこは寒さだけじゃなかったと思いますが。

結局、ひとつの病院で、麻酔無しで腰を縫い、
もうひとつの町で手のレントゲン。
軽く手首が折れてました。
う~、こわい!!
てか、わたし、悪運強すぎ。
もちろんかなり痛いキズでしたが
いとことは比べものにはならない。

もう、また来た道を戻るのは体力的にも気持ち的にも無理、
といういとこの意見によりその日は
その病院の町から一番近いホテルのある町に
救急車で送ってもらいます。
ガソリン代をせしめられました~・・・。
無理やり付いてきててよかった。

病院に送ってくれたフランス人から
「荷物は明日届けてあげるのでホテルが決まったら
連絡してね」と連絡先をもらう。
いやいや、そんな申し訳ないので取りに行きますよ~、
と思ったけど、お言葉にあまえたい気持ちもあり。
でも、そうしたら彼には二度と会えないんだ、
ちょっぴりさみしいな~、とほのかに思いつつ。
ほんとなら次の町に移動してるはずなのに、
同じこんな所で一泊するくらいなら
彼と一緒に砂漠で流れ星でも見たかったよ、とほほ・・・。
なんて考えながら夜は更ける。

この町ではかなり親切な男性がホテル探しやら
電話掛けやら手伝ってくれる。
こういう親切って見極めがむずかしい。
「無料の親切はないと思え」が鉄則なので
例外か、そうでないのかがほんとに毎回わからない。

次の日、朝電話かけたら(前の日はつながらなかった)
「自分たちで取りに来てくれ」
とのこと。「そんな~」と思いつつも、
ホテルの清算も済んでなかったし、
しぶしぶ砂漠に舞い戻る。
まぁ、荷物もちゃんと届くか心配だったし、
彼にも少し会いたい気持ちも会ったし、
行くしかないか、と。
がしかし、怪我の身のいとこのために
今までより格段にいいホテルに泊まったため
(それでもショボショボですが)
お金がない!しかも銀行も閉まってる日で
両替に奔走するも、悪いレートでつけ込まれたりしたので
「ドルではらえばいいか」と
そのまま行っちゃう。

砂漠の近くの町までは乗り合いタクシー、
そこから先はお迎えがきてるとのこと。
この乗り合いタクシーの中で
張り詰めていた緊張が急に解けて
ぎゅうぎゅうの車内でひとり声を殺して
泣いてしまいました。
周りの人はびっくりしただろうな~。

で、なんとかたどり着き無事荷物を受け取る。
彼が荷物を管理していてくれたようでありがたかった。
いとこの行方不明になっためがねも探し出していてくれて、
それとともに彼のメールアドレスが書かれた手紙も
わたしのカバンのポケットに入れててくれました。
万が一会えなかった時用かな。

その後ホテルの清算。
これが、思っていた以上にお高めの請求。
いつもならぎゃんぎゃん吼えるところだが
この時はかなり弱っていたので
言われるがまま。いわゆる泣き寝入りです。
なんか、泣き寝入りしか出来ないくやしさで
泣けてきて、彼の胸を借りて泣いてしまう。
前の日の夕方からの出来事でかなり情緒不安定。

で、ここで彼は私が別れを惜しんで泣いているのと
勘違いしてる臭かったけど
そんなことあまり構ってられず、とにかく今は
誰かに寄りかかって泣きたいの~、と
泣かせてもらう。
ここでの勘違いが結婚につながるんだから
人生っておもしろい!!
ま、彼以外の人だったら胸は借りてないですけど、きっと。

そんなこんなで、しゃべったのも短時間、
事故ったりしちゃって、ばたばたのお別れ。

フランス行ってみたい気持ちはあったので
知り合いが出来てうれし~、とかの軽い気持ちのほうが
この時は大きかったかな。

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