新聞もニュースもiPS、山中先生で話題持ち切りですね。ノーベル賞受賞という、それはそれは多大な功績のニュースが出たばかりなので当然と言えば当然ですが、広くサイエンスがこのように取り上げられるということが喜ばしいことであります。
実際の研究の場と一般の方の理解には大きな隔たりがあるものだと思いますが、それをメディアを介してうまく埋めてもらえればと思っています。一方で、メディアの報じ方には僕ら専門の立場からすると、意図することと違うなと思うことも多々あり、まずはメディアの方達との隔たりを埋める必要があるのではと思います。
今月初めに論文のプレスリリースの記者会見をして来て、記者クラブの科学部の人達を前に説明してきましたけど、勉強しているはずの科学部の人でさえ、話をしてみて、この人達の理解を得るのも難しいと感じました。この方達にうまく論文の内容の良さを理解してもらわないことには、いい報道がされないわけですからそこを最初に頑張らなくてはと思います。
iPSのいいところは、実験手技も簡単だし、より身近な問題に取り組んでいることにもあると思います。理解を得られやすい研究は馴染みやすいものでしょう。