WITH OUR LIL’ ACE

恥ずかしっ


ナチュラルで行かなくっちゃ!!

ちょっと、スカしてみたらさ。

穴があったら入りたい!!
なかったら、掘ってでも入りたい!!

ってコトになっちゃうんだよね~!!

今日、ガソリンスタンドで、ガスを入れていた。
旦那が、ガス入れる時間がないっていうから、ガスのない、ぼろ車であたしは出勤中だった。

したら、ブーンブーンっていうデカイ音楽と共に、ある若い素敵な黒人の男の子の車が横に止まった。
で、彼はガスを入れ出した。

なかなか素敵な男の子でさ。
そうねぇ、系統で言ったら、カメロ系?
(あのNBAのルーキーね!)

ああ、ざんね~ん!!あたし、結婚してるんでしたー!
がははー!!

と一人で心の中で自分自身につっこみを入れていた。

旦那以外、全然 オトコとしては興味はないけれど、美しいものはやっぱり美しい

だけど、さすがに、じろじろは見ずに、黙って黙々とガスのメーターがあがるのを見ていた。

したら、その男の子。
あたしの方を見ているじゃ~ないの!!

きゃー、見つめな・い・で!!
がははーーーー!!

なんて思ってたらさ。
その男の子、なんと、あたしに向かって「エクスキューズミー」と言うではないか!!

何かしら?
道にでも迷ったかしら?

と思って、その子の方に振り向く。
あたしのなかの、とびっきりのスマイルで!!

すると、 「君が結婚していなかったら、僕は君を誘うのに。旦那さんにラッキーな人ですねって伝えておいてよ!」 と言ったのだ!!

ガス入れている間、暇だから、社交辞令だったとしても・・・
やっぱ、あの美しい笑顔からそう言われたら・・・

やっぱ、ウレシイでしょ!!

きゃーー!!
参っちゃう!!

久々に(しかも、ほんとーに久々に!!)若い素敵な子にこう言われて、素直に、天の果てまで舞い上がる三十路女。

いや~ん、今日はいい日だわっ!!
空も青いし、雲は白いし、いい日だわーー!!
がはははーーー!!

そんな有頂天な気持ちを押さえ、あたしは、ふっと笑い、余裕の笑みを浮かべて「分かった。そう伝えておくわ!」と、スカして言っちゃったりした。

内心、飛びはねまくってんのにさ!!
年を取ると、演技も上手である。

浮かれている間に、あたしの方はガスを入れおわってた。

ちっ。
もう終わったんかい!!

そう思いながら、ガスタンクを閉めた。

でも、なんか、このまま、車に乗り込むのが恥ずかしかった。

バイぐらい言った方がいいのかな?
それとも、そのままスカシて乗ったらいいのかな?

なんせ、その男の子、すんごいかわいい笑顔してるから、おばさん、ドキドキしちゃうじゃないのさ。

悩んだ挙げ句の果て、車にすぐに乗り込まず、お店の方にアルトイズを買いに歩いて行った。

歩いている途中、思いっきり、その男の子の視線を感じた。

おっ。
ケツを振らないと!!

あたしは調子にのって、ぷりぷりしながら歩いた。

その途端!!

ぐきっ!!

あたしは、ガソリンスタンドのちょっとした段差で足をくじいてコケタ。

きゃーーーーーー、はぢかし~!!

したら、その男の子が、「大丈夫??」と言って、寄ってきてくれた。

それも十分恥ずかしい。
なのに、もっとひどい事。

今日は、ちょっときつめのジャケットを着ていたんだよね。
で、転んでオシリをついた拍子に、胸あたりのチャックがじじっつと下がって、ブラが1/3ほど見えていたこと。

やべーーーーーーーーー!!
わざとかと思われたらどうしよう!!
これじゃあ、ただの淫乱ババアだよ~!!

その男の子は、ジェントルマンにも、ちらっちらっとしかそこを見ないようにして、あたしを立たせてくれた。

あたしは「サンキュー」とだけ言って、慌ててチャックをあげ、そそくさと店に逃げるように走った。

そして、その子が完全に去るまで、ずーーーーーっと店に隠れるように居続けた・・・。




学んだこと。

旦那以外にときめいては、いけません。
そして、決してスカしてはいけません。

P.S.ちなみに、よっぽどひどく転んだのか、今朝見たら、膝に青あざ出来てた・・・。


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