第８話 残り時間
第８話 残り時間
良太は、森の中をさまよっていた。
「また迷った････ん？」
ピーーーー
「ジェフからの通信かな？」
「おい良太、奴等ちょっと強いぞ。」
「何言ってるの？かなり弱かったよ。」
「なんだか、さっきまでの奴等と少し違うようだ。」
「そうなの？」
「あぁ、もし何か聞き出せたら、報告してくれ。」
「わかった。」
「グゥゥゥ。」
「な、何の音だ？」
「オマエ、コロス･･･。」
「動物の割合が増えてるのか？」
「コロス、コロス。」
「知能下がってるじゃん。」
「うぉぉぉぉっ。」
「うわっ。」
敵は突進してきたが、良太はとっさに木に登った。
「あぶねー、当たったら、死んでたな。」
「グゥゥゥ、ドコダ、テキドコダ。」
「ジェフ、奴等ちょっと動物の成分が多いみたいだぞ。」
「そうか、だからこんなに動物的だったのか。とにかくそっちにあと3匹向かったから
よろしくね。」
「じゃあ、あとの奴等は？」
「俺たち二人で何とかするから心配するな。」
「わかった。」
良太は、通信を切った。
「グゥゥゥ、ドコダ、ドコダ。」
「うるさい奴だな、能力は牛かな？」
良太は、木から飛び降りた。
「コロス、テキコロス。」
「できるもんならやってみろ。」
「グアァァァ！！」
（速い！！武器が間に合わない！こんなとき盾があれば！！)
ゴォゥ！突然炎のたてが出てきた。
「え？声に出さなくても武器出るじゃん！！」
敵は、一瞬ひるんだが、再び突進してきた。良太は木の上に乗ってジャックに
通信を試みた。
「どうした良太。」
「声出さなくても、武器出せたんだけど････。」
「あぁ、あれは俺が下手だからやってるだけだよ。」
「はぁ？」
「知らなかったの？普通は想像するだけで出せるんだよ。」
「そんなこと知ってるわけ無いだろ！！」
「まぁまぁ、そう怒るな。」
「ところで、そっちはどのくらい居るの？」
「約20ってところかな？」
「こっち終わったら、すぐに行くよ。」
「あぁ。」
今度はジャックが、通信を切った。
「あと三匹がくる前に、こっちのやつは殺しとくか･････。」
「グゥゥゥ、ドコダ、デテコイ。」
「こっちだよ。もうお前の突進は効かないよ。」
「コロス、コロス。」
「言葉も理解できないのか･･･。」
（･･･ムチ！！）
氷でできたムチが良太の右手に握られていた。
「かかって来い！！」
「グォォォ！！」
シュ。良太は自分の身長の二倍もあるムチを振った。バチッ。
「グォォ。」
「角がなかったら、ただの獣だな。」
（･･･弓！！）
「ありがたく思え、楽に死なせてやる！」
シュ、シュ、シュ、良太の弓から三本の氷の矢が放たれた････ザクッ。
三本の矢はほぼ同時に敵に突き刺さった。
「グォォォ！！！」
敵は悲鳴を上げている。
「成仏しろよ･･･。」
（･･･槍！！）
良太は走り出した。グシャ。良太の炎の槍が敵を両断した。
ドサッ。
「そろそろ、次が来るな･･･。」
そのころ、ジャックは････。
「何が手伝いに来るだ。終わっちまったじゃねーか。」
暇を持て余していた。
そして、ジェフは･･･。
グシャ、グシャ、グシャ。
「武士と戦うのも飽きてきたな。」
ジェフもオセアニアの住人とは戦い終わっていた。
「ジャックは終わったようだが良太はまだのようだな。呼んでみるか。」
ピーーー。
「何ですか？ジェフ。」
「終わったのか？」
「あと3人です。」
「手伝おうか？」
「大丈夫ですよ。」
「そうか、終わったら俺のところまできてくれ。」
「わかりました。」
「それと、残り時間はあと15分だ。」
「わかってます。」
「そうか、それならいいんだが。」
「じゃ、来たみたいなんで、交信きります。」
「おう。」
その時、良太はますます森の奥にきていた。
「くそ、こんなところだと戦いにくいな。」
「グゥゥゥ。」
「来たな･･･。」
「キィィッ。」
「今度はサルか、ますます戦いにくいな。」
第９話へ フラフラ ＼（▽￣＼）～～～～～
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