ロビンソンの不定期日記

第15話誓い

第15話誓い

良太達は飛行機の機内にいた・・・。

「エジプトに支部があるとか言ってたよね？」

良太が連に尋ねた。

「それがどうした？」

「何で光の教団に見つかってないの？」

「ピラミッドの中にあるからだよ」

「え？」

「さすがに、光の教団が大きな力を持ってるとはいえ、あの中には入れないからな。」

「何で？」

「エジプトだけは、光の教団との協定を結んでいないんだ。」

「なるほど・・・。」

そこに、二人の男が入ってきた。

「司令官、もうすぐエジプト上空に差し掛かります。」

それは、出発前に良太の部下になったと言っていた二人だった。

「そ、そうなんだ、ありがとう、・・・えっと。」

良太は、二人の名前を知らないことに気づいた。

「私は、ケビンです。」

大きいほうの男が自ら名乗った。

「そ、そうなんだ・・・。」

すかさずもう一人の男は名乗った。

「私は、ジョージです。」

（はじめてあったときは気づかなかったけど、この二人・・・すごい身長差がある・・・。）

「二人は優秀な能力者でね、俺の代わりに世界中を飛び回ってくれているだ。」

「そうなんだ・・・よろしく。」

良太は、軽く頭を下げた。

「さぁ、挨拶はその辺にして飛行機を降りる準備をしよう。」

連が割って入った。

～約10分後～

飛行機は空港に着陸していた。

「あっちぃーー。」

ロビーにいた良太達は声の主を探した。

「あ・・・。」

良太は思わず言葉を失った。目の前にはアロハシャツを着た場違いな男が立っていた。

「はじめまして、君が新しい司令官だな。」

「え、ええ。」

「俺はレイン、ヨロシクな。」

「よ、よろしくお願いします。」

「おいおい、司令官がそんな腰が低くてどうする。」

「い、いや、これは・・・。」

「お前の見た目に圧倒されてるんじゃないか？」

今度は短パンにタンクトップの男が近づいてきた。

「なぁ、司令官。そうだろ？でも部下にはタメ口でいいんだぜ。」

「・・・あなたは？」

「あぁ、俺はリックだ。レインと共にあんたの部隊に入ることになってる。」

「俺の部隊？」

「そうだ、お前には司令官といえど前線で戦ってもらうからな。」

連がやっと口を開いた。

「じゃあ、ジョージとケビンも？」

「そうだ、俺とは別行動だがこいつらがお前のサポートをする。」

「これで全員？」

「あぁ、人数が増えると隊が乱れるからな。そろそろいこうか。」

連は停めてあるバスに乗った。

「四台か・・・そんなに人がいたっけ。」

すると、飛行機からぞろぞろと人が出てきた。

「結構いたんだね・・・。」

「良太！早く乗れ！」

「あ、うん。」

良太はバスに乗り込んだ。

～～30から50分後～

「ここだ。」

連が指差したほうには、大きなピラミッドが建っていた。

教団の人々は次々と入っていった。

「は、入るのか・・・。」

「どうした良太。」

「ピラミッドって、お墓だよね？」

「・・・いいから入れ・・・。」

良太は連にせかされて、走って入っていった。

ピラミッドに入って少しするとアナウンスが流れた。　

「すぐに出発するので、出撃の準備をして大広間に全員集まれ。」

「大広間って・・・。」

「良太、こっちに来い。」

連が手招きしてくれていた。

「う、うん。」

「この武器を。」

連は剣を良太に手渡した。

「え？これで戦うの？」

「まさか、あっちで戦う武器はマリン族が作ってくれるよ。」

「じゃあ、これは？」

「誓いの剣だ。」

「誓いの剣？」

「それは、この教団が正しい道を進むという誓いの象徴みたいなもんさ。」

「そうなんだ、でも何で俺に？」

「みんなの前に顔を出してもらいたい。」

「大広間で？」

「そうだ、やってくれるな？」

「・・・もちろん。」

「そうか、それはよかった。」

二人は、小さなドアをくぐった。

大広間を一望できるところに出てきた。

「さぁ、俺が紹介するからすぐに出て来いよ。」

「わかった。」

連は一歩前に出て手を叩いた。

「みんな、聞いてくれ。」

ざわついていた大広間は一気に静まり返った。

「今日は、新しい司令官を紹介しよう！」

大広間からは歓声が上がった。

良太は前に出た。両脇にはリック達が立っていた。

「世界の平和のために戦うことをここに誓おう！！」

良太は、誓いの剣を振り上げ叫んだ。

大広間では2万人以上の教団員と1万人のマリン族の歓声が上がっていた。

第16話へフラフラ＼（▽￣＼）～～～～～

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