恋☆いろいろ☆★☆

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ぷれいがーる



  好きになる相手は、隣町の人に変わった。
    同じ小学校の人は、小さい頃から知っている人ばっかりだったせいだと、思う。

     成長してから見る人は、すごく大人に見えた。不思議だけど。

   私が好きになったのは、隣の席に座っていたMK君。
    ただし、これを知っているのは、私と彼だけだ。

    すぐさま色んな人に話す私でも、このことは秘密にしていた。
                          理由は・・・ない。

  私と噂になったのは、彼の前に座っていたMM君。
     彼は賢く、しっかり者でクラスの人気者だった。
      私が冗談めかして「好きかもね」と言ってしまったがために・・・。
    嫌いではなかったし、どちらかと言えば好きだった。
      悪い癖で”のって”しまったと言うほうが、正しい。

   MK君は、今思えばバレそうなほど冷やかさなかった。
    かといって、なんの進展も無かったけれど・・・・・・。
 ”私が好きなのはMK君”その事実は、事実なだけに恥ずかしかったのかも知れない。


  事実と違う噂が、もうひとつ あった
    私が”プレイボーイ”ならぬ”プレイガール”だという事だ。

 クラスで女の子に人気の有ったT君が、私を好き、
            他にも、私を好きと言っている人がいる。
       そんな話からだ。

  T君は、すごく優しくて良い子だった。
     まだ背が低くて、かわいい印象の男の子。
          みんなの”アイドル”か”ぬいぐるみ”のような。

        色目を使っている

    そう、言われた   

        彼女はプレイガール

    いわれの無い名詞だ。

 今振り返っても、私はMK君ばかりを思う日々だった。
   他の人に、色目を使うなんて、するはずもなかった。
               その上、告白なんてされたこともなかった。

    人気者が「好き」と、誰かに言ったと言うだけの話は、
   何のへんてつも無い私を”エサ”のようにした。

        少しづつ、人間嫌いに陥っていく気がした・・・。

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