恋☆いろいろ☆★☆

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びみょ~な関係



お互いに子供っぽいやり取りで

言葉を楽しんでいた。

小学校くらいで、

意識しつつも話すのと似た感情で

結構不思議な気持ち。


お互いが


正に”友達以上””恋人未満”


の気持ちを抱いていたが


そこから発展する事はなかったしす

する気も無かった。

その関係が心地よく


それは、夏休みと同時に

クラス替えが行われる日まで

続いた。

ある日、文恵ちゃんが


「私、佐々木君のこと好きみたい」


と、言い出した。


「ふ~ん、私も好きかなぁ・・・」

特に他意も何も無い会話だけれど

お互いがどう思っているかは


正々堂々と言って、分かった。


夏休み前の試験で


休み明けのクラス替え


佐々木は下のクラス

文恵ちゃんはそのままのクラス

私は上のクラスに行く事が決まった。

分かりやすい成績順。


終業式後は、飲み会をした。

みんな二十歳前だけれど、飲み屋で飲んで


その後は、一番家が近い人のところで

朝まで過ごした。

下宿っぽい所で

風呂無し。

佐々木は部屋に残り

みんなで、その人の友人で近くに住む


アパートにシャワーを借りに行った。


私も特にいいや・・・と言う気分だったので


なんとなく手持ちぶたさで下宿先に戻った。

佐々木はベッドに入って起きていた。


「隣、来る?」

疲れていたので、そのまま隣にもぐりこんだ。



「普通、男の隣にあっさり来るか?」


言われたけれど、気にしていなかった。



”友人”


から、抜け出せたのかもしれない。




でも、


しなかった。



少し、微妙な空気の中


話をした気がするけれど

もう

覚えていない。




朝に下宿の大家に乗り込まれ

説教をくらって


解散(爆)



きっとこれっきりだろうな。

そう確信していた。



どうこうする気持ちも


無いまま。

それはそのまま現実となる。

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