日台国際結婚  in横浜  withワンちゃん

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「税金の違い」 第10号 




 台湾の所得税は・・・

 台湾の所得税は以下のようになってます。(平均年収:上位20%平均174万元(574万円)、下位20%平均32万間102万円 04年行政院主計処による)


課税所得金額 税率 控除額
37万元以下(122万円以下) 6% 0
37万元~99万元(122万円~326万円)
13% 25,900元(85,470円)
99万元~198万元(326万円~653万円) 21% 105,100元(346,830円)
198万元~372万元(653万円~1227万円) 30% 283,300元(934,890円)
372万元以上(1227万円以上) 40% 655,300元(2,162,490円)


 日本の所得税は以下のようです。(平均年収:660万 03貯蓄実体調査より)


課税所得金額 税率 控除額
330万円以下 10% 0
330万円~900万円
20% 33万円
900万円~1,800万円) 30% 123万円
18,000万円~ 37% 249万円


 上記の表により比較すると、所得額によって、税金が安いか高いかが決まってくるのが分かると思いますが、世の中の大半がどの層を占めているのかを比較すると、
税金が高いか安いかが見えてくるかと思います。
 平均年収から考えると、台湾では、37万元~99万元、日本では330万円~900万円の層を占めていることが考えられる。ミニにも前に聞いたことがある話ですが、
台湾では年収100万元もらえたら、まずまずいい方だ!ということのようです。そのことから考えたら、このような感じなのでしょうか?
 そうすると、税率は台湾では13%、日本では20%となり、日本では税金に割高感があると言えるのではないでしょうか?

 これは単純に税金の比較ですが、そのほか物価水準とか、生活環境等を考えると、一概には、どちらが豊かはいえないように思えます。それを検討するには、もっと多くの情報や考え方が必要になってくるかと思います。ここでは、あくまでも税金の単純比較です。


  台湾の人々にとって税金とは 

 台湾人は、歴史的に政府に対して、何も期待をしていなかったようです。国民党政府は、多数を占める台湾人にとって、単に金を奪うよそ者、または危害を加えるものとしか考えてなかったようであり、また、国民党が台湾を一時的な仮の場所と考えていた時には、インフラ整備などさらさらやっていなかったといいます。
 そういうこともあり、台湾人は稼ぐだけ稼いだら、税金なんて納めないで、国外で生活するというのが、ひとつのパターンとしてあったようです。今は、ある程度、政府も国民のものとして受け入れられ、国外というよりも、国内に住むという傾向も強くなり、国外に住んでいた人も皆帰ってくる傾向が強くなっているようです。
 つまり、これから何をいいたいかといいますと、税金も見返りを感じられるからこそ、払うものであって、盲目的に義務だからといって受け入れてばかりじゃいけないのです。義務だから当然払いますが、ただ、その見返りを実感しながら払うべきだと思うのです。

  思えば、税金はビジネスの足かせ(煩雑な業務の根本原因) だけど・・・

 税金のことを話していたら、自分の今の仕事における税金というものの影響ということを考えてしまいました。台湾とは、あまり関係ありませんが、税金に関する感想です。
実質的に納める税金の額も負担になりますが、税金の額を正確に出すために、厳格に会計的な処理を行う必要が生じる。そのために業務というものは多くの負担を強いられているのです。もとを正せば・・・。
 その会計処理が、より重い足かせとなって企業の行う行動に対して負担を強いています。
 要するに、財布を間違えてはならない。(勘定所属。勘定科目、件名番号設定)。支払う額の根拠を明確に(贈賄罪の疑いなど)。建仮、修繕の仕分け(税金の差異)
 例えば、ノート1つ買ってくるにしても、欲しいと思って走り出す前に、勘定科目を調べて、エントリーシートに記入し、上司にはんこをもらわないといけない。これは、小さな例でありますが、もっと煩雑に建物や設備を作るときには、どれだけ多くの社内手続き、会計手続きがあるのか考えただけでも頭に来ます。こんなことで怒ってもしかたありませんが。ははは。もちろん、当然のこととして受け止めてますよ。
 よくよく考えるとそういうことなのです。
 ただ、どれもこれも、税金と市場から求められている情報開示のせいなのだと思って納得するしかありません。市場の透明性、公平性、公平な競争を担保するために、我々市民に課せられた義務をまっとうするだけです。ルールの遵守、モラルの遵守が公平な社会、競争の基盤といえそうです。納税やそのための手続きは、公平な社会、公平な社会の代償と考えるべきなのかもしれません。公平性の名のもとに、とんでもない代償を背負っている。つまり、高度なモラルの遵守。当然だけど、しんどいこと。気づけば、かんじがらめの高度な誠実さを求められている。いってみれば、個人のレベルでは考えられないくらいに狂気的な誠実さが求められているのです。2005年4月から個人情報保護法の施行もあり、ますます、今後はその傾向が強くなっていくかと思います。(2005.2.3)

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