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美作dongdong
美作＝阿部力くん大好き！ 阿部くんネタはもちろんですがー 今まで行った旅行のこと、これから見たい所蔵映画ビデオ数百作、好きな本・好きな音楽、何でもあり！のブログです （2006/8/12start）
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2025.03.02
カテゴリ： 美作日記
読み終わりましたー
歌舞伎のセリフとか具体的なところを斜め読みしちゃうから
早めに読み終わってしまう・・・
映画公開を控えているので、その配役でうっすらビジュが浮かぶけど
それよりももっともっと重い、厚みのある世界だったと思う・・・
（まだ映画見てないけどさ）
国宝（下）花道篇
吉田修一
あらすじ
この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。
任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の
人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の
東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。
血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、
その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
前半も、かなり波乱万丈でこれでもか、という試練が喜久雄に立ちはだかるのに
後半はさらに、喜久雄が人間国宝になるまでを描いているとはいえ、
俊介との和解と死別、娘が不良になりヤクザと繋がり薬漬けに、その娘が立ち直り
という試練と運命に翻弄される人生を描いていて、、、それゆえの国宝なのか、
神さまに願ったように、他のすべてはいらないから役者として芝居を続けたい、
それが現実となったような、身の回りに起こることの重さ。
ただ、喜久雄自身はそれでもずっと芸を向いている。
下巻にさらに感じたのは、周りを支える女性陣の強さとカッコよさよ・・・
市駒がいると知っていながら、ある意味政略結婚とばらされてもそばで喜久雄を
支える彰子に、喜久雄を支え上京し、俊介が疾走した時には一緒にいなくなり、
どうやら薬漬けだった俊介をささえ、さらには道を外れた喜久雄の娘綾乃を
しっかり立て直し、病魔に侵された俊介をそれでも支え、、、どれだけ強いのか。
いったんは新興宗教にハマった幸子も春江という娘が出来、孫も梨園にはいり、
さらにはひ孫もできたとなってまた一線に戻って家を盛り立てる、、、
表せない強く上の深い女性たちで、それだけでもムネアツなのですが。
ラストの喜久雄の姿は、なんというか、、、ぐっと来ました。
舞台から降りで道を花魁姿のまますすんでいくなんて、驚き以外の何物でもないが
たくさん失った人がいる反面、なにかと支えてくれる徳次や弁天という義理堅い人たち、
その中で彼は本当に観たい世界に辿り着けたんだろうか。
（最初はたぶん「7月24日通り」。冬冬くん出演映画の原作。）
読みやすい作品も多い中、今回はしっかりじっくり読めました。
国宝 上 青春篇 （朝日文庫） [ 吉田修一 ]
国宝 下 花道篇 （朝日文庫） [ 吉田修一 ]
国宝（上） 青春篇【電子書籍】[ 吉田修一 ]
国宝（下） 花道篇【電子書籍】[ 吉田修一 ]
歌舞伎のセリフとか具体的なところを斜め読みしちゃうから
早めに読み終わってしまう・・・
映画公開を控えているので、その配役でうっすらビジュが浮かぶけど
それよりももっともっと重い、厚みのある世界だったと思う・・・
（まだ映画見てないけどさ）
国宝（下）花道篇
吉田修一
あらすじ
この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。
任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の
人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の
東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。
血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、
その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
前半も、かなり波乱万丈でこれでもか、という試練が喜久雄に立ちはだかるのに
後半はさらに、喜久雄が人間国宝になるまでを描いているとはいえ、
俊介との和解と死別、娘が不良になりヤクザと繋がり薬漬けに、その娘が立ち直り
という試練と運命に翻弄される人生を描いていて、、、それゆえの国宝なのか、
神さまに願ったように、他のすべてはいらないから役者として芝居を続けたい、
それが現実となったような、身の回りに起こることの重さ。
ただ、喜久雄自身はそれでもずっと芸を向いている。
下巻にさらに感じたのは、周りを支える女性陣の強さとカッコよさよ・・・
市駒がいると知っていながら、ある意味政略結婚とばらされてもそばで喜久雄を
支える彰子に、喜久雄を支え上京し、俊介が疾走した時には一緒にいなくなり、
どうやら薬漬けだった俊介をささえ、さらには道を外れた喜久雄の娘綾乃を
しっかり立て直し、病魔に侵された俊介をそれでも支え、、、どれだけ強いのか。
いったんは新興宗教にハマった幸子も春江という娘が出来、孫も梨園にはいり、
さらにはひ孫もできたとなってまた一線に戻って家を盛り立てる、、、
表せない強く上の深い女性たちで、それだけでもムネアツなのですが。
ラストの喜久雄の姿は、なんというか、、、ぐっと来ました。
舞台から降りで道を花魁姿のまますすんでいくなんて、驚き以外の何物でもないが
たくさん失った人がいる反面、なにかと支えてくれる徳次や弁天という義理堅い人たち、
その中で彼は本当に観たい世界に辿り着けたんだろうか。
（最初はたぶん「7月24日通り」。冬冬くん出演映画の原作。）
読みやすい作品も多い中、今回はしっかりじっくり読めました。
国宝 上 青春篇 （朝日文庫） [ 吉田修一 ]
国宝 下 花道篇 （朝日文庫） [ 吉田修一 ]
国宝（上） 青春篇【電子書籍】[ 吉田修一 ]
国宝（下） 花道篇【電子書籍】[ 吉田修一 ]
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