PUCK 今日も元気

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お正月





「沢田研二 2011正月LIVE “Ballad and Rock'n Roll”」  1月6日 渋谷C.C.Lemonホール
 ジュリー恒例のお正月ライヴ初日。“Ballad and Rock’n Roll”と題された「いくつかの場面」に始まり、アンコール3曲目「ヤマトより愛をこめて」で終わる全21曲の構成だが、セットリストが渋い。最新作とここ10年ぐらいに発表されたアルバムからのマニアックな選曲は、観客との予定調和的な慣れ合いを由としないジュリーの表現者としてのこだわりなのだろう。オープニングの2曲は、喉の調子がイマイチだったようだが、その後はいつもの華麗で風格すら感じさせるステージングを展開。聴く者を魅了する見事な“歌い初め”だった。開演前に筆者の2列前の席で、タロー、サリー、ピー(!)のタイガースOB3人組が談笑しているのを発見。どうしても世間で噂されている“サプライズ”に期待してしまうが、果たして今後の展開は・・・。(中村 俊夫)

 恒例の正月公演、今回は、バラード編が前編、アップ・テンポ曲が後編ということ。1990年代以降の作品が大半。古い一般ファンには不満かもしれないが、この90年代以降の沢田曲群の「ロック取り込み」は、非常に興味深い。スピッツや、ミスター・チルドレンといった、J-POP層とは違った、沢田独自のJ-POPを作り上げようとする試みが円熟にむかっていっている様が伺えるからだ。発声法も、独自の模索が見られる。そうした「沢田ロック・ポップ」を研ぎ澄ます相棒としては、 ギターの柴山和彦&下山淳のコンビは欠かせない存在だ。デヴィット・ボウイの、カルロス・アロマー&エドリアン・ブリューコンビを彷彿とさせる。歌謡曲を離陸しても、日本人は永遠に英語ロック人間にはなれない。その定理の中、沢田研二は前人未踏の境地に立とうとしている。拙詞の「a.b.c…i love you」がラストだったのは嬉しいが、ZAPP/ROGERを意識したそのPファンク的曲調が、ライヴで再現されていたのは、日本のバンドの進化を物語っていると思った。(サエキ けんぞう)

 もはや毎年恒例となっている沢田研二の正月コンサート。オープニングに選ばれたのは、故・河島英五の手による「いくつかの場面」。この曲をはじめ、前半はバラード主体で構成され、ジュリーの歌からは歌詞の一言一言を確実に聴衆に伝えようという姿勢が強く感じられた。休憩を挟んだ後半は打って変わって激しい曲の連続。本編のラスト曲「a.b.c...ilove you」では、ジュリーとバンド、そして観客とが一体となって生み出す心地よいグルーヴに酔いしれた。“Ballad and Rock'n Roll”というタイトル通り、“静と動”という異なるふたつのステージを展開させる試みは新鮮。今後も新たなコンセプトに大いに期待したい。(町井 ハジメ)
写真:NOKO

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