*ばなな*提供連続詩


『恋心』

はじめは

「恋って何?」

「そんなの興味ない」

そう思ってた

でも

目と目が合った

ドクンドクン

ちょっと肩が触れた

ドクンドクン

気付くといつも

彼を見ていた

「恋なんかしたって辛いだけなのよ」

そう心の中で言い聞かせてみる

でも

ドクンドクン

胸の鼓動は鳴りおさまらない

私はこの人が好きなんだ

そう思ったとき

自然と涙が零れた

そして

ずっと ずっと

彼を見ていた





『恋心2』

私が恋心を持ち始めて

一月たった

「告白しよう」

そう決心した

あっ いた

早く

話しかけなきゃ

そこから動けなかった

そんな勇気

私には無かった

「やっぱり恋なんて辛いだけ」

そう思った

でも


やっぱり


好きで好きで好きで

彼が好きで仕方が無かった

忘れようとしたけど

忘れられなかった

どうしてこんなに苦しいの?

どうして好きになっちゃったの?

何度も何度も

自分の中で問い掛けた

そしてまた

今日が終わっていった





『恋心3』

そうだよ

あたしが・・・

あたしが

もたもたしてるから

こんな事になっちゃったんだよ

遠くへ行く事になっちゃった

今からでも遅くない!

あたしは

ただ・・・・ただ

走った

バスに乗りこんでいく彼の姿が見えた

あたしは叫んだ

声が一生でなくなってもいい

ただ・・ただ届いてほしかった

す き で す

どうか・・・どうか届いて!!!

彼は私の存在に気付いたみたいだった

彼は

ガラス越しにこう言った

あ り が と う

あまりにも優しい笑顔で言うもんだから

涙が溢れ出した

あたしは最後に思いっきり叫んだ

小さくなっていくバスに向かって叫んだ

どんなに遠くたって離れてたってあなたはあたしの心にいるよ!

ずっとずっといつまでも好きだからっ



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